急に何の話?

プレステ、プレツーがすきです。私が幼い頃、母の実家へ遊びに行くと俗に言うだらしのないおじちゃんが住んでいて、階段を騒音なみの足音を立てながら降りてくるし酒臭いしおばあちゃんに少し乱暴だから当時の私はその人をあまり好きではなかった。私が小学校にあがる頃にいなくなってしまった。のこった人たちはおじちゃんの部屋を整理しなくてはいけなくて、でもみんなはそれを先延ばしにするのでおじちゃんがいた時の状態がその部屋には残っていた。おじちゃんの部屋に勝手に入って物色した。ミナミの帝王が押し入れにしまってあったので退屈だし全部読んじゃえと思った。それは読破する前に先延ばしにしていたみんなが処分してしまった。初代プレステが置いてあってその近くにファイナルファンタジーとドラクエのソフトが放置されていた。分厚いから製本がダメになってしまって真ん中で開きっぱなしになっていた攻略本も全部持って帰った。おじちゃんが着ていたStüssy のかわいいTシャツがあっておばあちゃんに「もらっていい?」と聞いてそれをわたしは今も着る。もし当時の私がおじちゃんに懐いていたら趣味だけじゃなくダメなところも真似しちゃって滅茶苦茶な人間になっていたかもと考えた。無責任に、その人生も悪くないなと思ってしまう。だって写真で見たおじちゃんはとてもかっこいいんだもん。わたしが真似できないくらい。

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