修復、その後①

こんなに純粋だったんだ



「ねぇねぇ、なんで私と結婚したの?」

私は自己受容を学び、ありのままの自分を受け入れていることができるようになった。

自分を愛することが出来るって、私の中では天と地がひっくり返るような出来事だ。

心は軽く、躊躇なく、恥ずかしげもなく夫にこんなことが聞けるようになった。

アラ還夫はもぐもぐご飯食べながら、ゴクッと飲み込んで。


「好きだから」

わたし「どこが好きなの?」すかさず聞く。

もっと味わえや私。


夫  「もぐもぐ。。。。」


夫「そんなの分からない。例えばさ、車のレクサスあるじゃない。レクサス好きな人が具体的にどこが好きって聞かれても、好きな物は好きってしか答えられないよね。」と言いながらも夫は「あれ、例え選びを間違えた。。。」という顔をする。


わ「レクサスの好きなところは言えるでしょ。」

わ「具体的に私のどこが好きなの?私が明日死ぬとしたらなんて言ってくれる?」

夫「そんなの今から練習しとく必要ないし。。」

わ「いやいや私、明後日からハワイ行くし。飛行機落ちそうになったら、パパの言葉思い出してしあわせに死ぬよ」


夫「もぐもぐ。。。」答えはこない。。


わ「じゃあ、考えておいてね」

夫「考えても答えはでない。。。よ。。。」

夫はさっさと逃げるように食べ終える。食器をガシャガシャ片付けながら、夫は小さく鼻歌を歌った。

え?鼻歌?

聞き間違い?

私のもぐもぐ音でかき消されるほどの音量だ。私は口を動かすのをやめた。そして聞き耳立てた。

やっぱり夫は鼻歌を歌っていた。小さく歌っていた。

うふふꉂ🤭

わかりやすい。

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