短編台本#012:僕たちが帰る場所-SideD-

D:店長来たよ~

A:お~今日は遅いじゃねえか

D:えへへ、最近忙しくてさ

D:ラーメン、大盛で

A:はいよ!

ーーーーーーーーーー

A:へい、おまち!

D:あれ、卵…

A:さてと…

A:暖簾下ろしてくるからちょっと待ってな

D:は、はい

A:さーてと…

A:どうしたんだ?

D:え、え

A:ん?何か悩みでもあるんじゃないか?

D:え、あはは、そんな~僕がそんなこと

A:そうか、すまん、俺の勘違いだったみたいだな

A:掃除してくるから、ゆっくり食べてくれ

スッ

にぎっ

D:…

A:少しづつでいいから…な?

D:実は…

ーーーーーーーーーー

A:なるほどな…

D:周りに相談すると…みんな似合わないって…

D:親も…危険だからやめとけって…

A:うーん…

A:確かに、危険であることは否定できないとは思うよ

D:…

A:でも、俺は似合ってると思うぞ

D:え?

A:でも、いつも仲間のこと励ましたり、悩み聞いたり…

A:そういう人に親身になれることろ、俺は向いてると思うがなあ

A:今日も遅かったのも、相談に乗ってたんだろ?

D:な、なんでそのこと…

A:お前以外の部員が来ると、大体お前の話してるからなあ

D:な…

A:それにな…

A:行動しなかった後悔はいつまでも残るぞ

D:⁉

D:もしかして…

A:ははは、辛気臭くなっちまったな

A:そのラーメンは俺のおごりだ、腹満たしてゆっくり考えればいいさ

D:…

D:ありがとう…ございます…


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