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ウクライナの親露派ヤヌーコヴィチ元大統領の旧邸宅「汚職博物館」へ行ってきた話

2020年1月、新型コロナウイルスが流行する直前ぐらいに、僕はウクライナの首都キーウ(キエフ)へ旅行していました。

4日間の滞在期間の中で、半日を使って、キーウの郊外にある、とある場所へ行きました。

ヤヌコーヴィチの旧邸宅「メスィヒーリャ」

名前は「メスィヒーリャ」という国立公園です。

140ヘクタールの広大な面積に、周囲は5mの柵を54kmの長さで覆われています。その広大の面積の国立公園には別の名前があります。

「汚職博物館」

メスィヒーリャは、ソビエト時代は高官の邸宅として使用されていましたが、2002年にウクライナの首相に就任した、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチが住み始めました。2007年には国立公園だったメスィヒーリャは、ヤヌコーヴィチの関連する企業によって買収され、民営化されました。その後は、大統領になったヤヌコーヴィチの邸宅として私物化されてしまいます。

しかし、メスィヒーリャの買収に関するプロセスが不透明であり、多額な税金を使用されたことを取り沙汰されることになります。2010年に大統領になったヤヌコーヴィチは、高い塀を建設し、厳重な警備を敷かれ、使用人や出入り業者は携帯電話を取り上げられていました。メスィヒーリャの上空を通過することも禁じられるほど、徹底されたものでした。

そんなヤヌコーヴィチの邸宅メスィヒーリャも、2014年の政変でヤヌコーヴィチがロシアへ亡命したことにより、全面開放されることになりました。

ヤヌコーヴィチがロシアへ亡命後、ウクライナ政府はヤヌコーヴィチの悪政を語り継ぐために、国立公園に戻ったメスィヒーリャを「汚職博物館」と名付けて、一般公開しています。

こちらは夏場では結婚式に使われたり、バーベキューパーティーで使われたり、子どもたちの社会科見学やスポーツ大会に使われるなど、市民の憩いの場として使われています。

汚職博物館へ入ってみた

さて、たくさん写真を撮ったので、紹介していきますよ〜

まずは入り口。行った日が1月の月曜日だったのか、ガラガラ状態でした。

立派な門、さて入ってみますよ〜

こちらが全体図です。これで15ヘクタールあるそうですよ!
ウクライナ国民の血税によって作られました!

これがウクライナ国民の血税で作られた立派な庭園です。

そしてこちらがウクライナ国民の血税で作られた回廊。人っ気がありません。

だだっ広い庭園。当然ウクライナ国民の税金で作られています。

こちらがヤヌコーヴィチが住んでいたとされる豪邸です!
ウクライナ国民の血税がふんだんに使われています!

後ろからはこんな感じです。
これはウクライナ国民も真っ青ですね。

この日は中に入れなかったのですが、この建物の中に薄っすらと豪華なシャンデリラが見えます。このシャンデリラは日本円で40億円相当のものらしいです。ウクライナ国民の血税を使って、なんてものを買っているのでしょうか!?

さて、てくてくと歩いてみると、白鳥さんと出くわしました。
こちらもウクライナ国民の血税で購入された白鳥さんでしょうか?

はぁ!???

ん????

えええ????

牛だと??

そう。このヤヌコーヴィチの邸宅にはたくさんの動物が飼われています。ヤヌコーヴィチがメスィヒーリャに入ってから、たくさんの動物が飼われるようになりました。まさに私設動物園です。

自分の家に動物園ですよ?しかもウクライナ国民の血税で動物園を作ってしまってるんですよ?これはどういうことなんでしょうか???

さて、私設動物園を去り、しばらく歩いたところに、人工池と建物が見えてきました。

この建物は、ヤヌコーヴィチ専用のサウナらしいです。
ウクライナ国民の血税を使って、なんとも立派なサウナを作っちゃってます。自分専用にこれほどまでのサウナを作っちゃうとは、凄いですねえ!

そして、こちらがヤヌコーヴィチ専用の家庭菜園です。撮影したのは極一部ですが、ここで美味しいお野菜でも作っていたのでしょうか?ウクライナ国民の血税でなんとも立派なものを作ってしまったものです!

そしてウクライナ国民の血税で作ったモニュメントの数々…。

そしてこれがテニスコート。どうやらヤヌコーヴィチはテニスが趣味だそうです。こちらももちろんウクライナ国民の血税で作られております。

ヤヌコーヴィチ専用のテニスコートだったらしいですが、今ではキーウ(キエフ)市民が使っているようです。

そして、こちらがゴルフ場。もちろんヤヌコーヴィチ専用のゴルフ場です。ゴルフ好きすぎて自分専用に作ってしまうのですね。もちろんウクライナ国民の血税によって作られています。

こちらはゲストハウス。どうやらこちらで豪華な食事を楽しんでいたようです。ウクライナ国民の血税で贅沢三昧ですね。

今ではこちらはカフェエリアとなっています。

今はいませんが、こちらで馬を飼っていたのですね。乗馬を趣味にしているヤヌコーヴィチが、ウクライナ国民の血税で買った馬でパッパカと優雅に乗馬を楽しんでいたのですね!

そして湖の横を歩いてみましょう。歩くだけで目眩がしそうなくらい地平線が道が続いてます。これもまたウクライナ国民の税金をじゃぶじゃぶ使ってしまっているのですね。恐ろしい金銭感覚です!

しばらく歩いていると、何か見えてきました…。これは何でしょうか…。

なんとガレオン船です!
ヤヌコーヴィチさん、まさかこういうものまでウクライナ国民の血税で購入していたのですね!おいくらしたのでしょうか??これでクルージングを楽しんでいたとしたら、なんて贅沢な暮らしをしていたのやら!

こちらは元々メスィヒーリャにあったとされる修道院です。こちらはたぶんウクライナ国民の血税で作られたものではないでしょう。

あと、こちらの建物ですが、中にはこれまたウクライナ国民の血税で購入したと疑われる高級車がたくさんありました。撮影したはずですが、画像フォルダの中から出てきませんでした。noteで紹介できないのは正直残念です。

だんだんイライラしてきました

国立公園として親しまれているということを聞いたので、当日はそれなりに人がいるものかと思いましたが、これが全然人がいなくて、なかなか厳しい状況でした。そもそも外の気温が−1℃でかなり冷えるのですね。それでどこまで歩いても孤独なので、正直辛くなりました。

豪邸や動物園、ゴルフ場などを見ている分には、「ヤヌコーヴィチ酷いヤツだなおい」と半笑いしながら見ていましたが、だんだん歩いているうちに、孤独感の辛さも相まって、ガレオン船見た頃には半ギレしていました。

貴重なウクライナ旅行の時間を、なぜここをチョイスしているのだろうか…という虚無感に襲われてしまいました。冬場にここへ行くのはいろいろ間違えていたと痛感するものです。

2年経ち、今では新型コロナウイルスの影響で、どこにも気軽に海外旅行へ行けない状況になった今では、貴重な体験だったと思いますが、もう一度行きたいかと言われたら、正直それはないでしょう…。


こちらからは投げ銭ゾーンです。
ウクライナ旅行の写真を一部見せますよ。

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