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「もうあかんわ」思っても、もうあかんことない!

「もうあかんわ」
奈美ちゃんはそう思ったみたいだけど、読者の立場から見たら、起こったことをこうしてnoteに投稿して発信して、共感する人がいることでそれ本になって出版されちゃうんだから、彼女のパワーには感心してしまう。

彼女は”100文字で済むことを2000文字で書く”と自分のことを言っているが、そのくらい文字数を使うからこそ伝わる細かい情報がたくさん詰まっている。

コロナ禍で面会制限が設けられている病院にいる母、記憶が数分でリセットされてしまうおばあちゃん、自分の世界を生きているダウン症の弟。
これだけでも普通なら「もう無理だよー!」って言いそうだけど、同じような状況にあるのは彼女だけじゃないんじゃないだろうか?

私は病院でリハビリ職として働いている。
入院してくる患者さんが家や施設に1日でも早く帰れる、移れるように支援するのが仕事だ。この仕事に対してやりがいを感じることもあるけれど、人間相手だから難しいことも多い。だからこそこの本を読んで介護をする家族や病院を退院して患者さんが入所する施設の職員さんのことを思わずにはいられなかった。だって正直、大変なんだもの!笑

「ユーモアがあれば、人間は絶望の底に落っこちない。」
そんな風に考えられる彼女は最強だと勝手に思っている。

作家として文章を書き続けながら、家族を支えている奈美ちゃんをこれからも応援していきたいし、私はこれからも奈美ちゃんのアロエリーナでありたい。
そして次にお会いする機会があったら「私、奈美ちゃんのアロエリーナです。」って伝えたいです笑

#読書の秋2021 #もうあかんわ日記