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vol.12 2019 深セン国際教育展覧会

2019年11月3日から5日、深セン国際ICT教育展覧会(SIEE)なる展覧会が開催され他ので一通り見てきました。

まず会場の会展中心に着いたところ展覧会名のSIEEの文字は全く見られず、幼児教育に関する展覧会は実施されているとのことで同時開催かな?と思いましたが、どうやらテーマ通りの企業が集められなかったから、幼児向けの展覧会に変わっていました。深センの展覧会でもまだこんなことがあるんですね・・・。目立って面白いものはありませんでしたが、せっかくなので展示品の一部をご紹介します。

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顔認証のゲートからスマート体重計、デジタルホワイトボードまで幼稚園(学校)のスマート化をトータルでデザインする企業。

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トランプに小学生が覚えるべき漢詩とQRコードを記載している。QRコードをスキャンすると動画を再生できるわけだけど・・・。利用シーンが思い浮かばない。

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各種カードを専用のリーダーに載せると動画を再生できる。これは子供向けの言語学習ツールとしては一定の需要はありそう。

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各種デジタルホワイトボード。プロジェクターで映し出した画面を手でタッチして操作ができる。

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この手の学習補助ロボットはよく見かけましたが、指さした部分の文章を読ませたり、指差したキャラクターのセリフを言わせたり、指の位置を認識させるタイプのロボットは初めて見ました。幼児むけの絵本音読補助ツールや外国語学習補助ツールとしては面白い。

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この会社の製品は従来タブレットで販売されていた学生向けの教材を小さなボックスにまとめたもので、既存の製品より価格を抑えた製品を開発。

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写真の白いボックスをディスプレイをつなぎクラウド上にある様々な教材を使用することが可能。通常はこれを専用のタブレットにいれて販売しているため、価格が4、5万円になっていたのを1万円で購入できる。内容は幼稚園から中学校までのあらゆる教科の教科書、映像授業など「この1台があれば塾要らず」的な製品。

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セットで付いてくるマウスは音声認識機能付きのマウスで同時に翻訳もしてくれる。18言語に対応しているとのことでしたが、現場では中英、英中のみの対応。オリジナルの言語エンジンを使っているかどうかは不明でマウスのみの価格はなんと1000円。

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Paracraftという3Dアニメーションとプログラミングを学べるアプリ。すでに深センの小学校でも使われているとのことで授業の様子を見せてもらいました。

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写真の通りMinecraftをブロックでプログラミングするイメージですが、動画作成することにフィーチャーしている。深センらしく「パクリ」というよりパワーアップをしていたり、自分たちの理想を盛り込んだ製品になっている。

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昭和の香りが漂う電気回路を学ぶようなキット。「これをmicro:bitで制御します!」なら理解できると思ってしまうところですが、幼稚園児や小学校低学年なら確かにここからスタートするのでも十分かなとも思いました。

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教育展覧会に紛れ込む「AIオムツ」。全くAIを活用していないところは突っ込むところではありません。

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ロボットのプログラミングをPC上ではなく、フィジカルにブロックでプログラミングをするタイプの教材。アンプラグドでブロックを直感的に扱っていける点では非常に興味深い。ロボット本体価格2万4千円、ブロック価格2万4千円(大箱)で、授業で使えるカリキュラムは購入後にダウンロード可能。

完成度の高い製品があったわけではありませんが、深センらしい物作りの現場を目の当たりにしたという意味では非常に興味深い現場でした・・・。

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