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【ヒメヒナ考察】「絶望を翔る恒星」の歌詞・ライブ考察(2024/8/19時点)

さあ!やりましょうか!
「涙の薫りがする」ライブの考察大砲を!
今回のライブ新曲多すぎんか!?どえらい時間かかってます!どえらい時間かかりましたがおいしい考察出来上がりましたのでよかったらここからどんどん見ていってください。今になって気付いたのですがタイトルのとこスクショ撮ってなかったのはかなり不覚でした🤦‍♂️

考察一発目は鈴木ヒナ先生作詞の「絶望を翔る恒星」です。そのボキャブラリーどこに隠し持ってるのあなたっていつも思うんですよね。鈴木先生はシーンを表現に抽象的に落とし込むのがめちゃんこ上手いんですよね。ゆえに今回もしっかり悩みました。一発目ですがここでできた考察が今回のライブを通しての軸となったので、注目してもらえればと思います。

今回は先にその軸となる仮説を先に書いてから、それを補足するような形で表現をつまんでいきますね。

考察メモ

仮説「恒星は"月"である」

いやいや月って衛星やろがーい!と思うじゃないですか。でも、今回の歌詞を読んでいくと比喩表現として恒星が月であるとすれば物語が成立する形になるんですよ。もちろん"僕の考えの中で"ですが。では、さっくり触れたところで歌詞を見ながら気になったキーワードを拾ってみましょう。

📌「恒星」は人物

『恒星の光から伸びた幻想を 壊し続けろ根拠なんていらない』
タイトルを見ても"恒星"に対して「翔る」など行動が紐づいているので、ここは安直に人物であると仮定してもいいでしょう。「幻想を壊す」ところは後で触れます。

📌シーンは夜

『何も見えない空 睨んだ 明けない夜を飛べ』
「夜」
というキーワードはかなり頻出語句です。全曲で30回近く使われていることからしても並々ならぬ想いやシーンが含まれていることが分かります。悲しさや儚さ別れや死の表現がよく近くにありますね。中でも「夜明け」は別れや出発を表現する傾向が強いです。今回の歌詞を読んでも同じような傾向が見られます。この歌詞の夜は悲しさの色をさらに強くして絶望の意になっていそうですね。そしてその夜を打ち破るような歌詞の展開となっています。

・夜明けを告げたら いこう (ヒバリ)
・ 暗く暗く陰と影の死の夜も (ヒバリ)
・取り残された夜に置き去りのアリス (ライライラビットテイル)
・わらわらと鬼夜行 YAHAHAHAHA (WWW)
・祭終夜 燎原の火 (閃光花火)

「夜」キーワード抜粋

「何も見えない」といえばみらキスの「なにもみえないや」が思い起こされますね。あとの歌詞を見ていくと希望が見えないという意味合いが強そうです。少し考え方を変えて、物理的視覚的要素で考えると太陽か月が無くなったという見方も持ってもいいかもしれません。

📌誰かに未来を決められていた

『誰が決めたわけじゃない選択を掴み取れ』
誰が決めたわけじゃない選択を掴むということは、現状は誰かに全て未来を決められているということですね。
神喰姫のパノプティコンとかを思い返すとその背景があることも納得できます。そして今回の歌詞の人物は監視されている側の人物であることが分かりますね。
で、後の『間違えでもいいさ』からもわかるように今回の歌詞で重要視されているのは自分たちで未来を選択をするということに意義があるということです。

📌未来はよくないものだった

『知りたくない未来を見た』
ここからはよくない未来ということが読み取れますね。似たような状況があった曲はアダムとマダムですね。MVも絡めて見ると知ってはいけない何かを知ったことが察せられます。特にヒナちゃんに当たる人物が知ってしまったと思われます。

「アダムとマダム」よりエゴの実を食べるヒナ
「アダムとマダム」より何かを知るヒメヒナ(この後ヒナが去る)

アダマダのゴゴノートも見ておきましょう。

創られた世界があるというが僕らはそれを知らない
流された世界があるというが僕らはそれを知らない
神獣が跋扈した世界も、時を失った世界も
幾度となく壊されては再生する世界を僕らは知らない
僕らは本当は、あまり多くを知らない
きっとアダムとマダム達だけが全ての罪と記憶を背負っているのかもしれない

「アダムとマダム」MVのLinerNotesより

今回の『作られた未来 選んだ真実』からも知ってしまった内容はこれに近いしいところにありそうな気がします。

📌神は敵

『ああもう 神に祈りながら神を呪い唄うの』
神頼みはするけど神は嫌いそう。ということは神様気取りのMADAMSかな?MADAMSが社会を支配していたという線はもうだいぶ厚くなってきましたね。

📌暗闇で何かを探している

ここはブロックで見ますか。

常闇を駆け抜ける 地獄の淵まで
探し続けろ正解は知らない
どうせいつか終わる時が来るけれど今じゃない
不条理に抗い続け
晦冥(カイメイ)へ手を伸ばせ

晦冥は暗やみです。暗闇で何かを探すといえば提灯暗航ですね。地獄や終わりというキーワードからも死を感じさせますね。ここも提灯暗航に近いところです。不条理は先程のMADAMS関連でしょうかね?提灯暗航をイメージしながら考えると晦冥は深海、海底と紐づきそうですね。アルバムアートを見返すと海底には機械と船がありますね。虐げられていたのはロボ人かなと思うところですね。

提灯暗航のアルバムアート
提灯暗航XFDの背景

📌檻を壊すとは

『檻を壊して』
パノプティコンかなと思うところですね。
となると、7号11号が抜け出したところかと思うのですが、人物周りは明確に書かれていないので、限定的に絞るのはまだ早計かなと思います。取り巻く社会全体の特性として捉えて、MADAMSによる支配社会って思っておくのが今のところ丸いですね。

ここの『壊して』が一旦飛ばした『恒星の光から伸びた幻想を 壊し続けろ』と同じ動詞なので近いのかなぁと思うのですが恒星が主人公ポジションなのでそれ発生の幻想を壊すっていうのはちょっと違和感があるんですよね。ちょっと視点を変えて、ここで言う「幻想」が悪いものの場合はどうでしょう?例えば、先の見えない未来を追う時に生じる不安を「幻想」と呼ぶケースですね。不安壊すぜっていうマインドです。まあ、あんまり当たってる気がしないのでここは深く考えないことにしてます。

📌嵐を喰らう

ここもブロックで抜き出しておきましょう。

ありもしない現実を追いかけ
誰も知らない運命に向かう
傷だらけで震える身体抱え
嵐を喰らい明日へ飛んでいけ

ここで目指している現実はその社会において絵空事のような夢なのでしょう。一つ思ったのが、社会の中で非常識な夢を抱いた時って笑われますよね?『笑われたって信じている』という歌詞もありますし。そう考えると、これまでのWWW等であった嘲笑表現に繋がるんじゃないかなと思っています。

「傷」というキーワードも頻出語句です。これまでの傾向を眺めると言葉や心といった精神的な方に寄っていますね。

・やめたげてよ傷心痛い (琥珀の身体)
・傷つけ合いの言葉の跳弾が (相思相愛リフレクション)
・心遊わないで 閑閑な声で 傷つけないで (ボクラハ&ナイデ)

キーワード「傷」の抜粋

「嵐」は頻出語句ではないのですが、後ろの『喰らい』なら神喰姫がすっと出てきますね。なので嵐は神っぽいなぁと思うところです。ぽいじゃんね?やっぱMADAMSかなぁ?概ねそこは確定的なので、MADAMSってどんな存在ってところをもう少し深掘りしていきたいですね。アダマダでは妖怪っぽいビジュアルは出てましたね。

「アダムとマダム」より24のMADAMS

今回の歌詞から嵐関連でもう少し引っ張ってくると「霹靂」という言葉を使ってるんですよね。霹靂って急に雷が激しく鳴ることなんですよ。そういや雷神ってどっかにいましたよね?

「WWW」より雷神がいるシーン

この太鼓の模様は左三つ巴といって雷神の太鼓によく描かれており、雷鳴を表しているそうです。異形繋がりでここからMADAMSと地獄を関連付けてもよさそうな気配がしてきますね。

最後に「飛」というキーワードにも触れておきましょう。これも頻出語句です。いろんな表現で使われていますが、今回のように現状を打破して望む未来へ行くといった意味合いで使われることも多いです。

・今の傘の下飛び出して叫ぼう (ララ)
・水たまり飛び越え駆け出す (ハレ)
・飛び出した 果てのない場所へ (キセキ色)
・生きて詩と飛べ (風編み鳥)

キーワード「飛」の抜粋

はい。
いろいろとキーワードを触ってきましたが、大事なところをまとめると「神(MADAMS)に決められた絶望の未来を変えるために暗闇から希望の恒星となり空へ飛ぶ」といった流れができそうです。え?寄り道しすぎてわかんない?ッスー…この辺の要素を踏まえながら一旦歌詞を一読して、そして許して。

それでは解説に入ります!!!

仮説「恒星は"月"である」解説

夜空に浮かぶ光輝く天体といえば「月」ですよね。ただ、現実の月って太陽の光を反射してるからもちろん発光してないですよね。ほな違うかと。いやいや待ってください。ヒメヒナのMVの月はどうなっていましたか?

「WWW」より月のシーン

WWW考察のときにも触れたのですが、実際の月の模様と同一なのに本来陰になっている月の裏側まで輝いているんですよ。ちょっと分かりづらいですがここに映ってるのってほとんど月の裏側の模様なんです。光源は別の恒星の光という説もあるかもしれませんが、今までの表現的に月が発光している方が可能性が高いです。思い出してください。どうして提灯鮟鱇を比喩表現として選択していて、地球と月という対比表現をそこで使っているのか。そしてその提灯の月(ヒカリ)は希望の光とされていますよね?今回の歌詞の最後は「希望の詩を歌いながら絶望の空を飛べ」ですよね?
月やー!!!月が発光しとるでこれーぃ!!!

提灯暗航の時点で思い至っていてもよかったですが、今回ので「恒星"月"」というのはかなり確定的に見てもいいかなと思っています。というのも冒頭で言ったように今回のライブを通しての考察をしたときに、この説を軸にすると表現がはまるところが多かったんですよね。考察なのではずれはあるでしょうが。

もう一つ話しておきたいのが、「太陽になりたい」という話ってありましたよね?溺れるほど愛した花とかいろんな歌詞を眺めていると、なんとなく「太陽にはなれなかった」話がありそうだなと思っているんです。で、それを救うような行動があったであろうと。そして、提灯暗航あたりを見るとその救う行動をしたのが「月」に当たる人物っぽいなと感じています。この考えを持つならば、ざっくりこんなストーリーの流れになるのではないでしょうか。

1.太陽になりたい
2.なれなかった
3.それでも暗闇を照らす希望の光に
4.月になる

僕なりの解釈なのですが、太陽というのは当初目指していた夢で、そこに手が届きそうなときにその夢を壊すような状況を知ってしまった。そして、計画は頓挫してしまい変わらない世界に絶望することになった。それを励ますような形で恐らく身を挺して夜空に浮かぶ疑似的な太陽として恒星"月"となった。月となる事で失うものはあれど望む未来を掴む道筋ができた。という流れになりそうと思っています。

少し脚色しますが、もう少し僕なりに描写を加えて書いてみますね。

何かの夢に向かって進んでいたが様々な思惑によってその望みは断たれてしまった。
恐らくそれは永遠に関する事。
その時に衝撃的な事実を知ってしまい絶望に染まってしまった。
この世界は誰かによって運命が定められてしまった檻の世界で、その誰かとはMADAMS達だ。
きっと弱者が搾取され続けるような構造なのだろう。
比喩的に太陽になる事を望んでいたが、それは達成されず暗闇のままになってしまった。
だが、そんな暗闇の中でも小さな希望の光となるために、太陽になれないのなら夜闇に浮かぶ月となろう。
それが正解の道かどうかもわからないが、少なくとも自分で決めた道を信じて進む人生を行こうと決心した。
夜闇に飛び立つ鳥のように、暗い深海から浮上する提灯鮟鱇のように
高く高く舞い上がる

最後めっちゃ脚色してますね。すいません。ワクワクしちゃって。
しれっと書きましたが『相違した事象達』からは複数の思惑とストーリーがあると思っていて、それらが全て邪魔になっているのだとしたらストーリーはここに向けて収束していると思われます
あと軽く触れますが、『棘』というキーワードが出たのでMy Dearとの繋がりもでてきますね。あれも月の話ですし、棘によって目を瞑っているのも気になります。おそらくこれは太陽になれなかったあたりの話で、もしかしたら複数の思惑がトラップのようになっているのかもしれませんね。さっきの収束の話みたいに。

最後にライブのセットにも触れておきましょう。

先ほどまでの考察を考えるとちょっと外れてる感も無くはないですが、あまり露骨にしてもバレバレになるしの世界線を信じています。タスケテタナカミサマ。
Hello, HologramのMVを感じるところですが、もう一つ着眼点を変えてみましょう。一枚目の方、この天体が"地球"なのであれば大地が赤いことがポイントです。もちろんヒメヒナカラーといえばそれまでですが。ここであえて思い出すなら「赤土」です。これまで「血」の表現とも近いところにいつつも何のことかわからない赤土ですね。還るらしいけど具体的なところ謎に包まれていますね。今回ので何かわかるわけではないですが、この天体を地球とするならば「赤土」や「血」は地球に属するものとして考えることもできます。その頭だけ作れれば一旦OKとしようかなという所存です。すいません、浅くて…。


いかがでしたでしょうか。どう響いたかわからないのですが、個人的には興奮しています。てか、まとめるのに時間かかりすぎやこれーぃ!
この後にどんどんライブ考察を投稿していきますが、ここの「恒星"月"考察」を軸にして考察してるところが多いので、「ああ、これね。」と思いながら次も読んでいただければと思います。

それでは、ごきげんよう!

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