転職した理由

去年、10年弱勤めた会社を退職した。
前の会社はフィットネス業界で、担当はフィットネスアパレルを中心に売っていく仕事だった。お客さんとの距離も近く、同世代でふざけた話もできる仕事仲間がいて、基本的にみんないい人だし、毎月日本各地に出張に行って各地に知り合いができて。毎年海外に行かせてもらって。みんなに顔と名前を覚えてもらってたくさん声もかけてもらえて。本当に楽しかった。
仕事は完全に自分のペースでできるし、いいのか悪いのか誰も俺の仕事を把握してない上に勤務時間も縛りがないから仕事中にランニングしたり美容室行ったりコストコ行ったり自由だった。コストコ行ってるときに連絡きても「さっきお昼に出てきちゃって」の一点張りでどうにかなる。

でも仕事なのでやっぱり数字は追いかけないといけない。最初こそ大きく売上は伸びていったけど、次第に伸び率は小さくなっていき、もう来年は増やせないんじゃないかと思いながらもギリギリなんとかやってきた。
俺の担当カテゴリーはそもそもマーケットが大きくないし特殊。いろんなイベントに足を運んで、毎回お会いできるお客様がたくさんいて、居心地はいいし気持ちは楽だし普通に楽しいし、オフラインでお会いした方とSNSでもコミュニケーションを続けてそれが数字に繋がって…という形も作ってこれた。
ただこれがお客さんがどんどん増えて5年先10年先も続くのか?と考えるとそれは難しいと俺は思ったし、同じことを続けて生涯成長するなんて今の時代ほとんどないでしょう。

数字が伸び盛りのときからもずっと考えてたんだけど、この「楽しくて居心地の良い仕事のやりやすさ」と「数字を大きくすること」はいつか天秤にかけて選ぶときがくるかもしれないと思っていて。同じ業界内でもっとお客さんの数が多いカテゴリーを選ぶか、でもそこまでして今の会社にいる必要はないというか。お客さんや一緒に仕事する人が変わるんだったら違う業界でもいいかな、別に会社に対する愛とかないし、みたいな感じだった。
会社を辞めると決めたとき、今までとあまり変わらない楽しくて居心地のいい転職先も選べたし自営業になる手段もあったけど、それだと会社を辞める意味もあんまりなくなってくるし、もっと数兆円とかの大きなマーケットに挑戦してみたいとずっと思ってたんだよね。

フィットネス業界を否定してるわけでもないし、マーケットが小さいと見切りをつけたとかでもないし、なんなら楽しいしみんなのこと好きだし続けたい気持ちも全然あったけど、でもあと5年続けたら40歳。そこからやっぱり仕事変えようと思っても年齢の壁は大きい。

ずっと抱えてた将来どうしようかなっていうのが、35歳という年齢とコロナ禍が重なって、転職するなら今なのかなと思って転職!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?