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子ども時代を振り返ってみたら「子育てにおいて大切にしたいこと」が2つ浮かんできた

最近、実家で子育てをしているからか、自分の子ども時代を振り返る時間が増えたように思う。なんとなく親にも、子育てについて思うところを聞いてみたりして。

そんな他愛もない会話の中で、私自身が「子育てにおいて大切にしたいこと」の輪郭が少しずつ見えてきた気がする。
今日はそのことについて書いてみたい。(特に専門書などから学んだ内容ではないので悪しからず。)


①勝ち負けがすべてではないと教える

これは子どもの頃に嫌だった体験に基づいている。

きっと珍しいことではないと思うのだが、小学生の頃、私は友達の親から目の敵にされてる?と感じることが何度かあった。

例えば、小3のときの運動会。当時の私は運動神経がわりと良い方で、毎年リレーの選手に選ばれていた。
同じく足が速かったAちゃんとは背丈が同じくらい。3年生は障害物競走を走ることになっており、レースのメンバーは身長順で決まるので、Aちゃんとは同じレースで競うことになった。

運動会の予行演習の日のこと。障害物競走はまずハードルを跳ぶことになっていたのだが、練習レースが始まって愕然。なんと、右隣にいたAちゃんはフライング気味にスタートしては私の前に割り込み、私のハードルを跳んで行ったのだった。

「どうして私のハードルを跳んだの?」

完走後にAちゃんに聞くと、
「お母さんが、〇〇ちゃんに勝つには、〇〇ちゃんのハードルを跳んだらいいじゃない。って言ったから!」

悪びれもせず、堂々とズルをするAちゃんが許せなかったし、何よりそんなことをしてまで勝つことを諭す大人がいることが衝撃だった。

運動会当日、やはりAちゃんは私のハードルを跳んで妨害しようと、スタートするなり左にずれてきた。私も意地になって一個左にずれて逃げた。手の内を見せられて何の対策も講じないほど、私もアホではない。おかげで私は別の友人を犠牲にしてしまったのだが…。(そっちの方がアホかも。笑 結論、障害物競走はAちゃんに勝利した。)


もう一つは習い事のバレエでのこと。私がセンターのポジションをもらうたび、Bちゃんのお母さんは「次は〇〇ちゃんより上手く踊りなさい」などと私の面前でもよくBちゃんに言っていた。

それは別に良いのだが、小6のときの最後の発表会の時のこと。私の母が私の曲目を見ることができないように、わざと仕事を振られていたことが分かり(当時、舞台裏は保護者が助けてくれていた)、どうして私のことで母が嫌がらせされるのだろう…と嫌な気持ちになった。母は私にそのことを伝えなかったので、もっと前から色々あったのかもしれない。ただ知ったときは、なんだか許し難いものを感じた。


こんな感じで、今思えばしょうもない小さな争いが沢山あった。どうしてこんなことが起きるのかといえば、恐らく親のエゴなんだと思う。きっと自分の子どもが可愛くて仕方がないから。こんな風に、大人が子ども同士の争いに介入していることって、世の中意外とたくさんあるのだと思う。

だからと言って、分別ある大人が、やって良いことと悪いことはある。それにたかが運動会、たかが発表会で、勝利した先にあるものって何?優越感?友達にマウント取るため?

目の前の小さな勝敗に振り回されず、その先を見据えられるようになること。自分の中の小さな「好き」や、頑張りたい「想い」が育つように応援すること。勝った負けたの結果で評価せず、過程をみること。

これらを自分の中の指針として持っておきたいなと思う。

実は私が経験したようなことって、人との関わり方を知る上ではよい学びでもあるのかもしれない。そういう意味では、理不尽なことを排除したり、必要以上に守ったり、ということをするつもりはない。(そこに深刻ないじめなどがあれば話は別)

でも、こういう親子揃って嫌がらせをしてきた人たちのことは、かれこれ20年近く経とうがやはり好きにはなれない。そもそももう会う機会もほぼないが。親として、決して同じようなことはするまい、と心に誓う。


②子育ての方針は夫婦で同じ方向をみる

これは両親と話していて感じたことなのだが、「子育ての方針について子どもの面前で喧嘩しない」ことは実はかなり大切なことなのかも、と思うようになった。

例えば、お父さんが子どもに注意したことに対して、お母さんがあとから「お父さんの言うことは聞かなくていいからね」などと子どもに言ってしまうと、子どもは混乱する。そして、次第に親の言うことを聞かなくなる。

私の知り合いでは本当に少数なのだが、この歳になってもなお、お父さん(もしくはお母さん)を毛嫌いする娘・息子の話を耳にする。思春期ならまだしも、30代にもなって、だ。

そのお父さんがハラスメントちっくだったりしたら、確かに納得なのだが…、聞くところによると、お父さんが何を言おうが、後からお母さんが「お父さんの言うことは気にしなくていいからね」などと伝え、小さい頃からお父さんを蚊帳の外にしてきたそうな。お母さんが子どもたちの絶対の味方。それは、夫婦で子育ての方針が少なからずとも共有できていれば問題ないのかもしれないが、夫婦で仲違いしていると、それは親子関係にも影響するのだ…というケースを、ちらほら見てきた。

子育てについて絶対の解なんてない。どの家の方針も、それで成り立つのであれば尊重されるべきだし、他の家のことにむやみに首を突っ込むべきではない。それを重々に承知の上で。

親子の関係構築以前に、まず夫婦関係を見直すこと。夫婦間ではコミュニケーションをとって方針のすり合わせに努め、その上で子どもと向き合う。

言うは易し…で、生まれ育った環境が違う他人が一緒に家庭を築いて行くのは、並々ならぬ努力を必要とするのだろうが、夫婦がまずお互いを尊重している家庭を目指して、ともに同じ方向を向いて子育てしていきたい、と思う。

そして方針を共有した上で、どちらかが子どもを叱ったら、どちらかがフォローする、という風に、夫婦でバランスを取っていきたい。かつて、私の両親がそうしてくれたように。(2人で一緒になって叱りつけることがなかった点は、親に感謝している。)


さて、2つ書き出してみたが、まずはこれについて夫と話すところから始めていきます。(まだ話してなかったんかーい。笑)


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