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Critical Thinking

クリティカル・シンキングという言葉を聞いたことがありますか?
直訳すると、批判的に物事を考える、という意味になります。会社の上層部から全社員あてのEメールに、「社員は、クリティカル・シンキングを持って課題を解決することが重要」との記載がありましたが、果たして、クリティカル・シンキングとは?そもそもの概念を正確に理解できていないので、本やインターネットで調べてみたところ、「考えると同時に疑う」という言葉に行き当たりました。

この意味は、「考えながら、常に課題に対する軸がぶれないこと(考えた結論に対し、本当に答えになっているかを問い続けること)」ではないかと考えています。ということは、クリティカル・シンキングとは、自分の意見に固執せず、周りの意見をとりこみながら結論に落とし込んでいく過程で必要な考え方なのではないかと思います。

軸がぶれない、というのは重要だと思っています。というのは、複数人数で話をしていると、話の論点がずれてしまうことが多く、そうなると、みなが納得する結論に至ることが難しくなってしまうからです。クリティカル・シンキングで課題を解決するには、課題を明確化・具体化し、論点がずれないように注意深く考えを進める必要があるように思います。そのためには、「なぜそう思うのか?」「本当にこの結論で正しいのか?」「論点に沿った結論か?」を、ディスカッションの過程で常に検証することが大事なのではないでしょうか?

クリティカル・シンキングを保ちつつディスカッションを進めるうえの効果的な方法として、brain storming(課題の洗い出し)を1つのアイデアとして提案できると思います。物理的にリアルの会議の場であれば、post-it(付箋)にアイデアをどんどん書いて、会議メンバーで適切な結論へのプロセスを一緒に構築することができます。たとえば、プロジェクトでの課題の洗い出しで、「人的資源」「金銭的な制約」「納期」「競合」など、テーマごとに課題を分類することにより、効率的かつ視覚的に課題を整理することができます。brain stormingでは、課題の出し漏れがないよう、参加者全員が率直な意見を遠慮なく出すことが重要です。

また、もしも、すでに自分が望む結論があって、そこに同僚を誘導したい(納得させたい)場合は、論点を抑えたうえで、ディスカッションの方向性を主体的に作ることも重要ではないかと思います。その上では、戦略的なクリティカル・シンキングが役に立つと考えます。

以上、クリティカル・シンキングとは具体的にどういう考え方なのか、またその実践法について、私なりに調べてまとめてみました。

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