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人生で初めてクーリングオフした話 皆契約編

という訳で、すごく長くなりましたが、こうして営業マンの巧みなトークで版画を買う契約を結びまして。

その時の契約書がこちらになります。

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このミクスドメティアっていうのは、技法のことです。まあ、なんかすごい版画技法らしいです。

下の額装が、オプションでつけたやつです。こうしてみると5万が安く見えるバグ

しかしながら結局これ、クーリングオフする事になったんです。ではなぜそのような経緯になったのか


1.検索サジェストの不穏なワード

ウッキウキで帰宅した途中の電車の中で、本当にただの興味本位で買った会社の名前を検索窓にいれました。するとサジェストに、

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んんんんん?
やばい」???????

このワード1つがとんでもない異彩を放っていて、急に不安になりました。

めちゃめちゃ心配になって調べてみると、「絵画商法」「エウリアン」などの関連ワードがヒットしました。ナユタン星人の新曲ではありません。

絵画商法(かいがしょうほう)とは、展示会を常設店舗では無く、イベント会場などで行い、高額な絵画を販売している事業者のうち、市場価格と比べて高額な値段で売りつける悪徳商法を総じて言われている名称である。展示会商法の一種として位置づけられている。(Wikipediaより引用)


まあ、簡単に言うと絵画を高い値段で売りつける手法です。エウリアンもそんな感じです。詳しくはググって下さい。

それに関連して、今回購入した企業からの悪い噂を集めたサイトまで発見しました。


このサイトに書かれていたのは、数万円程度で出来る版画の技法を、それ以上の値段だと偽って売っているというものでした。

今回で言うミクスドメティアというものも、実はインクジェットプリンタで貼り付けただけのものだそうで。

たしかに元来版画というものは、絵画を複製し、安く売るために作られたものです。それを限定して売るというのは冷静に考えれば疑問符が付きます。

しかし現場の勢いは怖いもので、そんなもの考える余裕もありませんでした。

あとは、過去にラッセン(ゴッホより普通にのやつ)の絵を巡ってトラブった会社の関連会社なんだとかどうとか。


まあでも実際サイトのこの項目を見て購入をやめようとは思いませんでした。

確かに版画の用途に関しては怪しいなと思いましたが、技法に関してはなんのこっちゃさっぱりなので。

自分自身が絵画に関しての知識不足ゆえ、真偽の確かめようがなかったからです。

もしかしたら本当にすごい技術を使っていて、数十万円も手間がかかっているのかも分かりません。

また、購入した商品が届かなかったというトラブルも、調べた感じでは見受けられませんでした。

なので、この項目を見たときは、まあちょっと高いもの買っちゃったな、くらいの気持ちでした。しかし次の項目が1番の決め手となりました。

2.作家への対応が不透明


サイトには、ある作家がただの展示会だと思い商品を出品したが、実は売ることを告げられておらず、気づいた時にはサインを泣く泣く入れるしかない状態になっていたことがあったと記述されていました。

つまり、作家が知らぬ間にただ展示するだけと思っていたものが、実際は商品であり、販売しちゃったからサイン書いといてね、という状況になったそうだ。

今回購入したお店には、「作家が直々に監修」という文言があるので、それを偽って販売していることになります。

この項目を見て怖くなり、今回購入した絵師さんの版画を買っている人のツイートがあるのか、Twitterで検索しました。
○○(作家の名前) 版画
と検索すれば、何人かの購入ツイートを発見出来ました。

普通ならば、いいねがついたり、「購入ありがとうございます」のようにリプライが来ていてもいい気がするのですが。


全くありませんでした。もうひとっっっっっつも。
元から一般の方にそれほどリプを返す人ではないんですけど、普通こんな高額なものを購入したら、ちょっとは反応するものだと思うんです。

知っていて反応していない可能性もあります。ですが自身のTwitterでも今回の展示会(販売会)のことをあまり大々的に広報していなかったのも、不信感を増大させる原因となりました。

3.冷静に考えてお財布大貧民

ウキウキだった帰りの電車でこんなサイト見つけてしまい、呆然としていました。しかし逆にこのことが私を冷静にしてくれました。

てかまず、金なくね?

超冷静になってました。普通に40万とか無理だわ。
プリコネとかウマ娘に課金したいし、新しいベースも買いたい。臓器も売りたくないし。

一人暮らしのためにっておすすめされたのに、こんなの買ったらまた一人暮らし遠のくじゃん!(今更)

自分の確定ガチャはやはりソシャゲの中にしかないことを思い出し、クーリングオフしようとする決意が出来ました。

4.〇〇企業は悪くない!

この企業さんを調べる過程で、絵師の岸田メルさんが過去に版画を出すか否かをTwitterでファンに投げかけた際のまとめサイトを発見しました。

金額のことや上記サイトを閲覧済なことなど、かなりディープなところまで話されています。

しかし、ここでも言及されている通り、あくまで払うのはファンの立場の人で、そのファンが版画に価値を見出しているのなら、それはそれでいいということです。

これは同意します。確かに自分自身も販売会場にいた時、版画に40万円の価値があるんだ、本気で思って購入判断していましたから。

だから、私見としてはこの企業1.に載せたサイトに書かれてるほど悪くないと思うんです。別に詐欺とかじゃなくて立派な営業術だと思うんです。

悪くないっすねぇ(遠藤チャンネル風)

普通の買い物にゴリゴリの営業マンが付くか否かの違いなだけで。過去に何かあったかはおいておいて、今は別にToLoveる起こしてるみたいではないし。

お店に入って販売員の方がオススメ商品をトークしてくれるやつの強化版です。別に悪いことじゃないですよね?

しかも通常ならできないクーリングオフ制度までオプションで付けてくれているから、本気で購入考えているならアリやなグランデだと思います!

5.その後とまとめ

ほどなくしてクーリングオフ契約成立の通知が来ました。

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クーリングオフは購入先の企業だけに通知するだけじゃダメなんです。クレジット契約をした場合、そのクレジット契約会社にも同じような内容で通知しなければなりません。めんどいですね。

クレジット契約会社とは、簡潔に言うと銀行みたいなものです。第三者目線から、「こいつは払う余裕がある」みたいなのを判断して銀行から払い落としする企業です。

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こんな感じでハガキ(×2)でOKです。あとは、送る際に相手に通知が行くように簡易書留で送ればOKです。送る前にハガキのコピーも忘れずに。
契約書類やクーリングオフ通知の諸々の書類は5年間保管です。捨てないように!

もし今後「そうだ、クーリングオフしに行こう」と思ってたり、現在進行形で「今からクーリングオフHere we go!」って人は参考にしてみてください。期限は購入契約から1週間までなので今すぐお電話を!!!

不安であれば最寄りの消費者センターに電話してみるといいですよ。私は電話して確認しました。

まあそこで発覚したのですが、クレジット契約会社と購入した企業の住所が全く同じでした。ワロタ。

今回の営業マンの流れの簡単なまとめといたしまして、
①記入欄で社会人か否かを選別→②営業に付き、版画の説明→③今日見た中で3つの作品を選ばせる→④もし買ったらの話をする→⑤分割払いで購入しやすくする

こんな感じで購入まで至ります。

皆さんも、高い買い物する時は、今一度冷静になって考えてから購入しましょうね!

END


※因みに余談ですが、過去に秋葉原で「エウリアン」と呼ばれていたのはガチで悪質な絵画商法を行っていた別の会社です。今は東京でひっそり生き残ってるとかもう消えたとかなんとか…。もし何も知らない状況で営業されたときは、一度ネットでそのお店のことを調べてみるといいですよ!

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