【忘備録】InDesign自動総ルビ作戦【寄り道】
連休はクリップスタジオの設定で遊んでいたら、問題が発覚した。
Illustratorでも少し手のかかる作業になっているルビ振りが、クリップスタジオで解決できるのかと思いきや頓挫。まだその機能はないというより、コミックスタジオ(クリップスタジオの前身)ではあった機能が廃止されそのまま弱体化したルビ振り機能であることが発覚。
同じようにクリップスタジオだけでルビ振り含む漫画制作作業を完結させようと画策した先人の手記を発見したが、やはり現段階では無理だということがわかった。
では、どうするか。
一瞬、触れたものの操作がよく分からず利点もよく分からずで放置したInDesignを「操作できるようになれば編集部のようなことができるようになるかも」という風の噂だけを頼りに操作を学んだ。
・・・のだが、解決できなかった点を先に述べる。
InDesign2022では動く。InDesign2024では、なぜか動かない。
理由を探しているが、仮説としてはInDesignの32bit対応(これから導入するスクリプトの中のコードがおそらく32bitで構成されている)が2022で終了したのではないか、ということぐらいである。InDesignの必要システム構成を見ると2022までは32bitのビデオカードがサポートされており、2023からは対応されなくなっている。手記によると、2023からうまく使えていないようで、コードを読み解くことも書き換えることもできないので2022でゴリ押し。
再現性があるかどうかも怪しい。使えなくなるのが怖くて環境を初期化して再現できるかを確認するところまでは出来なかった。
(素直に2024を使用する場合は、ルビフィクサー(約26,000円〜)を使った方が良さそう。お試し期間だけ試してみるのもあり。評判がいい。)
ルビフィクサー公式サイト▼
AdobeExchange(ツール拡張機能)を配布してくれている方もいる。
「jpnFurigana」▼
1日10回まで無料、それ以上使いたい場合は、年1ドル
こちらも2022まで対応?作業の楽さで言えばこちらの方が楽かもしれない。
注意事項
・正規の想定される使い方ではない
(使うスクリプトが2012年産で「InDesignCS4(たぶんCS2〜CS6でも動く)」と書いてある」)
・突然使えなくなる可能性もある
・自己責任で
・「ほぼ」なのは、カタカナにルビが振られたり、異なるルビが振られたりすることはあるということなので、その部分は手作業で修正する必要あり
導入方法
大枠の説明
①yahoo APIのルビ振りを使います!
②出来た文章をInDesignに貼り付け
③スプリクトを使って一括ルビ振り
(終)
ねっ簡単でしょ!とはならないので以下、作業方法
そして現在の使い方は人のお家を借りてパーティしている状態なので、GAS(googleのローコード開発ツール)を使えるようになったら、そちらを使ってGoogleスプレッドシートでルビ振り用関数を使いたいと考えているところだ。GASを使って作業する予定のものも基本的にはコピペでなんとかなるように考えている。javaも読めないのでできるか分からないけど。(計画としてはYahoo APIを取得したものをGASを用いて適当な関数にして①として出力する…とか?)
①yahoo APIを利用したサイトで「(1) 漢字にかっこで読みがなを振った文章」をコピペ
もちろん変換したい元の文章は、自分で用意。
「吾輩は蠍である」が「吾輩(わがはい)は蠍(さそり)である」になったらOK。
→②へ
(追記)2024.2.27
自分でYahoo!APIを利用したアプリが作れるようになった。コピペだけで出来る。
ぜひこちらを試してみてほしい。▼
Wordで()つき文章を作りたい方へ▼
②出来た文章をInDesignに貼り付け
2022です。もしもInDesignが2023以降であればダウングレードするしかない。こちらがダウングレードもとい以前のバージョンをダウンロードする方法。
Adobe公式サイト▼
https://helpx.adobe.com/jp/download-install/using/install-previous-version.html
新規ドキュメントはわかりやすさを優先してスクリーンショットは「マージン・段組…」で作っています。
③スプリクトを使って一括ルビ振り
文字を選択状態にした後、
ウィンドウ>ユーティリティ>スプリクト
(2022からさらに前のバージョンだとスプリクトの入っている場所が違うので探した。他のサイトで旧バージョンの画面を見ながら探すと見つからない。)
スプリクトを開いたら、ユーザーをクリック。
右上の4本線をクリック。
Finderで表示をクリック。
Scriptsというファイルの中に、「Scripts Panel」というフォルダが出てくる。
ダブルクリック。
このサイトに飛んで、
ダウンロードはこちら
ruby05.zip ◀︎をクリック。
インストールが完了したら
解凍(Mac だと最初から解凍してあるかも)。
「ruby05」ファイルを開き、
「ルビにするWordコピペ.jsx」を「Scripts Panel」に貼り付ける。
これで本来なら動くはず…。
ただ上記のようにすぐにならなかったとしても、一度PCを再起動させてInDesign2022を起動させると動くかもしれない。
動いた環境:InDesign2022,MacBook Air M1(OS Sonoma14.1.1)
まとめ
Windows環境での確認が取れていないので、もしも動いたら教えていただけたら嬉しい。
①APIで自動ルビ振り「吾輩は蠍である」→「吾輩(わがはい)は蠍(さそり)である」
②貼り付け
③InDesignでルビを上につける「吾輩は蠍である」
①を自動でやらなくてもいいという猛者がいれば、InDesignで文章を作り半角括弧で囲めば簡単にスプリクトでふりがなをつけることは可能だ。
おまけ
今回調べているうちに今は使わないけれど、とても役に立つかもしれないサイトに出会った。使える人は使ってみてほしい。
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