オリエント美術の世界 〜ローマ帝国と鉱物〜
現代の私たちの生活の中で欠かすことのできない鉱物。普段は気づかないところで、鉱物は意外にも大活躍している。そして、それはローマ帝国の時代からすでに同様だった。ローマ帝国では多種多様な鉱物が採掘され、利用されてきた。今回は資料として記録が残されている鉱物の一部を紹介していく。
ブルガリアのマダンで産出した方鉛鉱。鉛が採れる鉱石で、少量だが銀も混じっている。ローマ帝国ではこの鉱石から鉛を採り、水道管の材料として用いた。だが、鉛は中毒性があり、精神異常をもたらすケースもある。一説