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自分の欲から一歩引けないだろうか

たい焼きシリーズを和やかに書き終わったので、ちょっと独り言。

先日、ジョングクさんとジミンさんが来日して、フライトスケジュールが漏れているんだかなんだか、見物人が殺到して空港でもみくちゃにされる映像が流れてきた。(今日は平和に帰国したようで、ホッとしましたね)

そういう時、「最近のBTSのファンは何かおかしい」というSNSでの言葉もセットでよく目にする。自分も最近彼らのファンになったので、耳が痛いなと思う。もちろんあんなことはしないけど。

周りのことに目もくれず、彼らを目がけて突進する彼女達はまるで追いはぎ妖怪のようだった。
好きのエネルギーがそうさせているのだとしても、妖怪になっちまったらおしまいだなと思う。

妖怪とは違うけれど、今回の旅でもジョングクさんのサインがあるお店に行った時に、席に案内されるなり注文もせずにサインに群がり騒ぐ日本のファン(自分の妙齢を高めの棚に上げて言うけど妙齢)を何人も見て、この現象はなんなのだろう?と思った。もちろん、お店も喜んでサインを飾ってくれているし、店員さんもとても親切だ。
だが、もし自分がその店で働いていたとしたら、(先に注文してくれないかなー)と思うだろうな、と。

ショーケース会場の外で見かけたまぁまぁ広めの道路を挟んで叫びあう日本のファンを見た時もかなりびっくりした。
周りが韓国語と英語ばかりだから、その中で聞き取れる日本語がボリューム特大で発信されたから気になっただけだろうか。そう思いたいけど、あんな風に叫び合ってる他の国の人は居なかった。

一緒に括るのは申し訳ないけれど、最初の空港妖怪も、お店でサインに突進していく人たちも、道を挟んで大声で会話する人たちにも共通点がある。
”自分の行動がよく見えていない”、ということだ。
好きを免罪符にして、大胆な行動をする。
だが、それは本当に”好き”のエネルギーなのかな?と疑ってしまう。
”欲”じゃないかなと。

”好き”というのと”欲”というのはちょっと似ているところがある。
好きがいき過ぎて、支配欲になったり、承認欲になったりもする。
人間だもの、欲はある。
興奮し、回りの熱に呑まれ、コントロールすることが難しい時もあるとは思う。

だけど、その自分の欲から一歩引けないだろうか。
そんなに難しいことなんだろうか。

わたしの周りのARMY(BTSファン)は幸いなことに、そういうタイプの人たちではないのだけど、もし前出のようなファンに出会ったら聞いてみたいことがある。
「もし、BTSを好きなあなたじゃなくても、あなた自身のことを好きですか?」と。
それは、彼女達がどこか、そこに自分の存在理由を見出している気がするからだ。あくまで私個人の印象でしかないけれど。
”彼らのファン”というタグを自分から外した時にも、自分を愛せるのだろうか。

今回、韓国から成田空港に着いて、スーツケースが出てくるのを待ちながら、どんどん前に出ていく妙齢の方達を見ていて、推しやサインに我先にと突進していく彼女達を思い出した。
少し似ている光景な気がした。
他のみんなも自分の荷物が出てくるのを待っているし、もしそこで取り損ねても一周回って戻ってくるのに、なぜそんな醜態を晒してまで、人を押しのけてまで取りに行かないといけないのだろう。

ここまで書いてきて、結論は何かというと、、、
推しには絶対に突撃するな。
突撃していいのは、ヨネスケの隣の晩御飯だけだ。

(おまけ)
ホビが東京にいる時ソウルにいて、ナムジュンが東京にいる時札幌にいて、テヒョンが東京にいる時岩手にいた私ですが、今回私が東京にいるのにジョングクとジミンが北海道に行きました!!!
でも、わたしが日比谷で飲み放題にしゃかりきになっていた時に、徒歩7分の距離のDiorにジミンさんが居たと思うと、心が暖かいです。

(おまけ2)
やっぱりジョングクとジミン、わたしが東京にいるからって北海道行ってたね!!!笑

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