手軽に賢くなる方法
漢字が覚えられない低学年が一定数いる。この子たちは漢字だけじゃなくて、算数の文章題が苦手だ。たとえば
「どんぐりが8個ずつ入った袋が2袋あります。全部でどんぐりはいくつありますか?」
を「8+2」と書く。漢字が覚えられない子たちはだいたい「8+2」とやっちゃう。イメージができないのである。「8個ずつ」の意味がわからないわけじゃないの。袋に入った8個のどんぐりを両手に持っているようなイメージが湧いてこないのである。
漢字を見ただけで書かなくても覚えちゃう子は、どうやって覚えているのか。
たとえば「空」という漢字。すぐ書き取りができるこは「そらはうかんむり、うかんむりにカタカナのハエ。空にハエが飛んでるかんじ!」これを言ったのは2年生。なるほどである。イメージすること、想像力が長けているのである。
幼児期の読み聞かせが大事なのはよく言われてることである。なんで?と言われると。私は「文字に惑わされる前に想像力、イメージする力を養うため。」だと考えている。
ところがだ。読み聞かせは母を疲弊させる。
だって、飽きちゃうし、夜は戦争だし、まず、こどもが聞いてない。
そこで、わが家が取り入れているのは「オリジナルの即興劇」。短くてもいいし、起承転結なくてもいい、なんならオチもなし。本も読まないのでメガネをかけることもない。腕も疲れない。で、たまにクイズのテンションで質問する。チャラ!「さて、三番目に来たのはなんの動物でしょう!」チッチッチッチッ、、、「聞いていた人だけわかる問題でしたねぇ」
意地悪である。だが、こどもたちは「もう一回!ちゃんと聞くから!」と始まる。私の勝ちだ。
中学受験の算数で定番の「つるかめ算」。これって連立方程式じゃん。でもね、小学生が受ける中受ではご法度なのである。教育課程で未就履だから。そこで、勉強の鬼たちは考える。一目でわかる面積図(中受の常套テクニック)どうよ!すごいでしょ!書き込めば自動的に式がかける面積図!どや!
なるほど!便利!理解した!ってのは優秀層。
ん?ちょ、あと100回くらいやったら使えるかもってのも、まあまあ優秀。
は?そんなん、描かなくてもできるけど!→できてない。この辺が普通層。
面積の公式おしえてください。って人もいるのよ。こうなると中受は厳しいからやめたほうがいい層。
つるかめ算を快適に解くためにも、面積図がなにを意味するのか理解するにも、なんでもかんでも、イマジネーション能力は不可欠だとおもう。文章題を映像化する能力。これは特殊能力でもなんでもなくて生きる上で大切な能力だと思う。
小さいうちから手軽にできる。イメージする力を鍛えよう。