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第42回定期演奏会曲目関連(その壱)

定期演奏会の第一部の曲目解説を各出版社ホームページより引用してます。

第一部

〇 フライト(Flight)/クロード T. スミス(Claude Thomas Smith)

https://www.youtube.com/watch?v=8xfbei9w3xk

・Flight is the official march of the Air and Space Museum in Washington, DC. It was commissioned by the Air Force Band in 1984 and premiered by them in November of that year. Their recording can still be heard as visitors enter the museum. A highly descriptive work, it incorporates the Pachelbel Canon by request in the opening section before the brass introduces a soaring theme. Sweeping reeds, active percussion and melodic brass are featured in preparation for a most electrifying 6/8 section. Brass fanfares of particular brilliance bring the work to its exciting conclusion.(src. C.T.Smith Publications,INC. by Barnhouse CO.)

・フライトは、ワシントンDCの航空宇宙博物館の公式行進です。それは1984年に空軍バンドによって委託され、その年の11月に彼らによって初演されました。訪問者が博物館に入るとき、彼らの録音はまだ聞くことができます。非常にわかりやすい作品で、金管楽器が高騰するテーマを紹介する前に、オープニングセクションでパッヘルベルのカノンをリクエストに応じて組み込んでいます。最も刺激的な6/8セクションの準備として、スイープリード、アクティブパーカッション、メロディックブラスが特徴です。特に輝きのある金管のファンファーレは、作品をエキサイティングな結論に導きます。(Google翻訳)

〇「ラピュタ」~キャッスル・イン・ザ・スカイ(久石 譲/森田一浩編)

https://www.youtube.com/watch?v=q-XtZm9Qb1k

・楽曲構成:
『空から降りてきた少女』~『スラッグ渓谷の朝』~『ハトと少年』~『ロボット兵』~『竜の穴』~『君をのせて』

アニメーション映画「天空の城ラピュタ」(1986年スタジオジブリ制作)の音楽をフル・オーケストラで再録音したアルバム〈Castle in the Sky 天空の城ラピュタ USAヴァージョン・サウンドトラック〉(2002年リリース)から

・The Girl Who Fell from the Sky
・Morning in the Mining Village
・Pazu's Fanfare
・Robot Soldiers
・The Dragon's Nest
・The Eternal Tree of Life
の6曲を選び、再構成したものです。

編曲の依頼者でもある埼玉県立伊奈学園総合高等学校の宇畑知樹先生が考えてくださった構成のおかげで、変化に富んだコンサート・ピースに仕上がりました。そしてまた、宇畑先生が指導されている伊奈学園中学校吹奏楽部の皆さんの、熱心な演奏も忘れられません。

当初、編成中の3番クラリネット、3番トランペット、4番ホルン、3番トロンボーンは初級者を前提としたパートだったのですが、オリジナルのフレーズが難しいために必ずしも演奏が容易とは言えなくなりました。ただ、音が欠けても成り立つようにオーケストレーションしてありますので、技術的に可能な部分だけを演奏し、あとは休んでいても差し支えありません。

練習番号 l の4小節前(Allegro marcato の部分)からの変拍子は、大変に捉えにくいリズムです。それなりの理由に基づく書法なのですが、私の友人が「2小節を1単位として4分の6拍子に書き換えると簡単に演奏できる」と教えてくれました。なるほど、その通りです!この素晴らしいアイディアに敬服するとともに、変拍子が苦手な指揮者、演奏者の方々にはぜひお勧めいたします。(森田一浩) (引用:ブレーンホームページより)

〇 巨人の肩に乗って(ON THE SHOULDERS OF GIANTS Concerto for Brass, Wind and Percussion)/P.グレアム(Peter Graham)

https://www.youtube.com/watch?v=9vsHrfHdwgY

https://www.youtube.com/watch?v=1IvKAAEOc8w&list=RD1IvKAAEOc8w&start_radio=1

・“If I have seen further it is by standing on the shoulders of Giants”
Letter from Isaac Newton to Robert Hooke, 5 February 1676

The art of brass playing embraces a range of diverse approaches and styles. Nowhere is this more apparent than in the musical melting pot of the USA. On the Shoulders of Giants pays tribute to this diversity and to the great American brass virtuosi whose legacy has provided the foundation for countless brass giants of today.

The opening movement, Fanfares, reflects on the legendary Chicago Symphony Orchestra brass section. It has been suggested that the much-admired and distinctive style of the CSO Brass was initially driven by the Germanic repertoire favoured by the early music directors. Here the opening bars from the finale of Bruckner’s 8th symphony provide the departure point for the musical journey.

The work continues (attacca) with an Elegy. America’s role as the birthplace of jazz and two of her leading brass lights are remembered here – Miles Davis (through the sound world created for him by Gil Evans) – and the father of lyrical trombone playing Tommy Dorsey. In acknowledgement that jazz owes its origins to Negro spirituals, the gospel song Steal Away underpins the movement.

The finale, a Fantasie Brillante, pays homage to the turn of the century brass virtuosi of Sousa Band fame. The centrepiece of the movement finds Herbert L. Clarke, Arthur Pryor and Simone Mantia stepping from the mists of time to deliver snippets from their greatest solos (together with passing references to Sousa’s highest paid soloist, drummer August Helmecke). Moments of individual virtuosity lead to a series of ensemble power chords - giant footsteps in musical imagery - which bring the work to a dramatic conclusion.
On the Shoulders of Giants was commissioned by The Cory Band and The National Youth Brass Band of Wales with additional funding from Ty Cerdd – Music Centre Wales. The transcription for winds was made for the Royal Conservatoire of Scotland Wind Orchestra, conductor Nigel Boddice, and was first performed by them at the Stevenson Hall Glasgow on October 21 2011.(src.: Gramercy Music)

・「私がさらに見たのなら、それは巨人の肩の上に立つことによるものです」
アイザック・ニュートンからロバート・フックへの手紙、1676年2月5日

金管楽器演奏の芸術は、多様なアプローチとスタイルの範囲を包含しています。これは、アメリカの音楽のるつぼほど明白なところはありません。On the Shoulders of Giantsは、この多様性と、その遺産が今日の無数の金管楽器の巨人の基盤を提供してきた偉大なアメリカの金管楽器の名手に敬意を表しています。

オープニングの楽章、ファンファーレは、伝説的なシカゴ交響楽団の金管楽器セクションを反映しています。CSOブラスの高く評価されている独特のスタイルは、古楽監督が好んだゲルマンのレパートリーによって最初に推進されたことが示唆されています。ここでは、ブルックナーの第8交響曲のフィナーレからのオープニングフレーズが、音楽の旅の出発点を提供します。

仕事はエレジーで続けられます(アタッカ)。ジャズの発祥の地としてのアメリカの役割と、彼女の主要な真ちゅう製の2つのライト、マイルス・デイビス(ギル・エヴァンスが彼のために作成したサウンドの世界を通して)と、トミー・ドーシーを演じる叙情的なトロンボーンの父がここに記憶されています。ジャズの起源は黒人の霊歌にあることを認め、ゴスペルソングのスティールアウェイがこの運動を支えています。

フィナーレ、ファンタジーブリランテは、スーザバンドの名声の世紀の変わり目の金管楽器の名手に敬意を表しています。ムーブメントの目玉は、ハーバートL.クラーク、アーサープライアー、シモーネマンティアが時間の霧から足を踏み入れ、彼らの最高のソロからの断片を提供することです(スーザの最高の有料ソリストであるドラマーのオーガストヘルメッケへの言及を渡すとともに)。個々の妙技の瞬間は、一連のアンサンブルパワーコード(音楽画像の巨大な足音)につながり、作品を劇的な結論に導きます。
On the Shoulders of Giantsは、The CoryBandとNationalYouth Brass Band of Walesから委託され、Ty Cerdd – Music CenterWalesから追加の資金提供を受けました。吹奏楽への編曲は、スコットランドのウインドオーケストラの王立スコットランド音楽院、指揮者のナイジェルボディスのために行われ、2011年10月21日にグラスゴーのスティーブンソンホールで最初に演奏されました。(Google翻訳)

・イギリスの人気作曲家ピーター・グレイアムの話題作です。曲名「巨人の肩に乗って(On the Shoulders of Giants)」は、近代物理学の祖アイザック・ニュートンが、1676年2月5日、ロバート・フックに宛てた手紙に書かれている“If I have seen further it is by standing on the shoulders of Giants.(もし私が遠くを見ていたとするなら、それは巨人たちの肩の上にあったからだ。)”という一節からとられています。一般的には「巨人の肩に乗る」は「偉大な先人達、またはその功績の上に立つ」という意味の比喩表現です。この楽曲の「巨人」とは、シカゴ交響楽団ブラス・セクションのメンバー、マイルス・デイビス、トミー・ドーシー、ハーバート・L・クラーク、アーサー・プライアー、シモーネ・マンティア達のことを指しています。アメリカで金管奏法の多様性を高めてきた伝説的金管プレイヤーの巨人たちへの敬意を込めて使われているのです。
オリジナルは、ブラスバンド(金管楽器と打楽器からなるバンド編成)のための楽曲として作曲され、2009年5月2日、ベルギー、オーステンドのコンサート・ホール、クルサールで開催された“ヨーロピアン・ブラスバンド選手権”の選手権部門において、ロバート・チャイルズ指揮、コーリー・バンドの演奏で初演されました。その後、吹奏楽版がピーター・グレイアム自身によって編曲され、2011年3月のオランダ王国海軍バンドのコンサートで初演される予定でしたが、ヨーロッパの経済危機によってコンサートそのものがキャンセルされ、初演は、同年10月21日、スコットランド、グラスゴーのスティーヴンスン・ホールで、ナイジェル・ボッディス指揮、ロイヤル・コンセルヴァトワール・オブ・スコットランド・シンフォニック・ウィンド・オーケストラの演奏で行われました。
副題のとおり、下記の管楽による3楽章構成の協奏曲として書かれています。
第1楽章.ファンファーレ(Fanfares)
第2楽章.エレジー(Elegy)
第3楽章.ファンタジーブリランテ(Fantasie Brillante)
第1楽章の「ファンファーレ(Fanfares)」は、シカゴ交響楽団の伝説的ブラス・セクションへのトリビュートとして書かれています。冒頭から、ブルックナーの「交響曲第8番」第4楽章の主題から作られた堂々としたマエストーソのファンファーレが聴く者を圧倒します。途中、木管楽器などによるテクニカルな部分をはさみ、ファンファーレが再登場し、音楽は次第に静まっていきます。
第2楽章「エレジー(Elegy)」は、ジャズを生み出したアメリカへのエレジーで、ジャズの帝王トランペット奏者マイルス・デイビスとトミー・ドーシー楽団で、多数のヒット曲があるトロンボーン奏者トミー・ドーシーの2人に敬意を込めた楽章となっています。ジャズ音楽の源である黒人霊歌が重要なテーマになっています。
第3楽章「ファンタスティック・ブリランテ(Fantasie Brillante)」は、有名なスーザ・バンドのヴィルトゥオーゾとして活躍したコルネット奏者ハーバート・L・クラーク、トロンボーン奏者アーサー・プライアー、バリトンホーン奏者シモーネ・マンティアに敬意のこめられた楽章です。ヴィヴァーチェの目まぐるしい動きで始まりますが、途中、クラークの独奏をイメージさせるソロが強烈です。冒頭の再現部の後、劇的なコーダになります。(引用:ミュージック・エイトホームページより)



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