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2019.11.8 アン・サリー ワンマンライブ @愛媛県教育会館

【ネタバレ注意】記事の最後にセットリストを載せています。

あの土手内ライブがもう5年前になると気づいて、時のながれのなんと早いことかとおどろくばかり。
そんなわけで5年ぶりの再会となる、アン・サリーさんの四国ツアー初日です。

じつは9月に神戸をおとずれていたとき、北野でアン・サリーさんのライブがあると現地で知ったのですが、残念ながらタイミングがあわなくて行けずじまい。
今回の松山公演はそのリベンジでもありました。無事行けてよかった。

会場は、今年6月にコトリンゴさんのライブでもつかわれた、愛媛県教育会館。
レトロな雰囲気がミュージシャンにも好まれているのでしょうか。
今月末には、高野寛さんのライブもここでおこなわれます。もちろんチケット確保済。

開演前に、西条市のカレー屋『カレー食堂 種』さんのビリヤニとチャイを。
つけあわせの野菜がアクセントになって、おもしろい食感でした。
チャイといえば「チャイ!インドのミルクティー…」と大川透さんの解説が脳内にながれてしまう…。

四国ツアーのサポートは、羊毛とおはなのギタリスト・市川和則さん。
アン・サリーさんからはしきりに「羊毛さん」と呼ばれていました。
また、歌のサビでマイクを向けられて歌うよううながされたり…ご苦労さまです。
(歌いながらじわじわと羊毛さんににじりよるアン・サリーさんがまたかわいらしいこと!)

セットリストは、最新オリジナル作『Bon Temps』(2017年)の楽曲が中心ですが、
「昔のアルバムからも久しぶりに選んでみました。羊毛さんと打ち合わせしていて『これやりましょうよ』って言ってくれたのもあります」
という経緯で、『day dream』や『moon dance』のときの曲も演奏されました。
ジョニ・ミッチェルの(3)は羊毛さんによる新アレンジ。

そういえばハース・マルティネスの(2)は、高野寛さんも新作『City Folklore』でカバーしていますね。
2015年に亡くなったハース・マルティネスの名盤『Hirth from Earth』のオープニング曲。
こういうシンクロニシティはしっかりつかんでおかねば…と、帰宅してから昨年出たSHM-CDをお取り寄せ注文。とどくのが楽しみです。

(5)では、会場ごとに観客にコーラスの言葉をかんがえてもらうそうで、
「なんにしましょうか?ゆかりの人の名前とか…神戸では『そやねー』って歌ったんですけど」
\そやけん!/
「あ、それでいきましょう」
そんなわけで、会場に伊予弁の(ややひかえめな)コーラスと、アン・サリーさんの「♪そ〜やけ〜ん」という即興のフェイクが鳴りひびいたのでした。

あっとおどろいたのは(6)。
「秋は悲しいことが起こる季節ですね。そんな悲しみに、ときにはそっと浸ってみてもいいのではないでしょうか。こんな曲を取り上げてみました」
まったく予想だにしなかったカバーで、ましてやリアルタイムで『めぞん一刻』のアニメを見ていたものだから、もう感動で胸がいっぱい。

すわりっぱなしの観客の体調に配慮して、途中で休憩時間がはいりました。
さすがは現役のお医者さん。

「今年はインフルエンザが流行するのが早いみたいですね。わたしのところでも予防接種をするのがいつもより早くなりました」
「きょうはちょっと声が枯れててごめんなさい。でも、もう治りかけているので、みなさんにウイルスをうつすことはありません。医者が言うんだから間違いない(笑)」

そう、ときどき間奏のところで、マイクをはなして咳きこむ様子が見られたので、心配していたのですが…快方に向かっているならよかった。

(9)は韓国で秋の歌としてひろく愛されている曲で、『Bon Temps』にもおさめられています。
ご自身のルーツということもあるでしょうが、いまの世情のなかでこの曲をとりあげたことの意味は、そう軽くないと思うのです。
そして『NO NUKES JAZZ ORCHESTRA』でボーカル参加して以降、アン・サリーさんの代名詞のようにもなった名カバー(10)。またライブできけて本当にうれしいです。

素敵な時間をありがとうございました。またお会いできますように。

【セットリスト】
1 僕らが旅に出る理由
2 Altogether Alone
3 Both Sides, Now
4 あたらしい朝
5 Why Me So?
6 悲しみよこんにちは

7 三時の子守唄
8 Haven’t We Met
9 가을편지 (秋の手紙)
10 満月の夕
11 銀河鉄道999
12 Allelujah

(アンコール)
1 こころ

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