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2019.10.13 EGO-WRAPPIN’ live tour “Dream Baby Dream” @高松MONSTER

【ネタバレ注意】記事の最後にセットリストを載せています。


台風19号による被害を受けた地域の、一日も早い復興を祈ります。

関東地方で猛威をふるった台風19号。
四国では強風がふいた程度ではありましたが、交通機関にはやはり影響が出ていました。

そのため高松公演の開場を17:00→18:00、開演を19:00→19:30に遅らせると、EGO-WRAPPIN’公式アカウントで告知されたのが、前日の午後6時前。
そして当日会場についてみると、整理番号順にならんでいる最中にスタッフから、
「開場準備に時間がかかっておりますので、開演時刻を19時45分とさせていただきます。ご了承ください」

実際の状況は知る由もありませんが、相当に大変だったのであろうことは想像にかたくないわけで。
高松MONSTERのスタッフさん、ご苦労様です。

ツアーTシャツとタオルを購入し、フロアに入るとすでに8割ほど埋めつくされた状態。
見えやすい位置をとるのはあきらめて後方のトイレ近くへ。

19時50分ごろ、バンドが登場しいよいよ開演。
森さん、開口一番「おまたせー!」
オープニングのインストを経て、中納さん(以下よっちゃん)登場。

春に参加した「ライヴ・アースまつやま」のステージがエゴ初体験で、そのときも思ったのですが、とにかくよっちゃんの気迫が凄まじい。
①のダンス(森さんとバンドメンバーも一緒に!)でツカミはOK。
そこからはもう、思うままに身体をはげしくゆさぶり、歌い、叫ぶ。
そのキレッぷりたるや、ミック・ジャガーか中納良恵かという。

MCに入るなり「すいません、ごめんなさい、おまたせしました」と何度もくりかえすよっちゃん。なんのなんの。

よっちゃん「こっちは台風大丈夫やった?向こうは大変でした」
森さん「えーとハギネス?ハピネス?」(←ハギビスでした)
よっちゃん「スーパー行っても食べもの何にもなくって」
森さん「なんとか自分で作ってね」
よっちゃん「ずーっと閉め切って暑かったから、風おさまってから窓開けたら蚊がプーンって…腕くわれまして。人間が一番弱かったと」

円熟した漫才コンビのようなMCですが、演奏にもどればまた最高のグルーヴを見せてくれます。
新作『Dream Baby Dream』のツアーということで、アルバム曲はすべて演奏されました。
最新のモードをたっぷり味わえたのはうれしいですね。

⑦はいまライブでぜひとも聴きたかった曲。
「地下深く 埋める怪物/10万年先 君へ伝える」
「処理施設 悲しみの果て/金のため 成れの果てに 問う/愚かな運命」

あれから8年半。
今回の台風19号の影響で、福島県の仮置き場にあった除染廃棄物のフレコンバッグが川に流出したというニュースがありました。
後始末もまともにできないものを、しかもカネにモノを言わせて掌握しようなんて、やはり図々しい話だと改めて思うのです。

⑨のイントロでの「おおーっ!」という歓声。
中盤、⑪〜⑬のしっとりとしたパートでは、まわりの女性客が「スゴいねえ…」「やっぱエエ声やわ」と思わずもらす声が聞こえました。

メンバー紹介後、「ライヴ・アースまつやま」では発売前だった14からヒートアップ。
「フィーバー‼︎」からの⑮、そして間髪入れずに⑯へなだれこみ狂喜乱舞。
人間あまりに楽しくてハイになると記憶が飛ぶ、というのは本当かも。
さっきの女性客も、友人同士で「やったー!」と手をとりあって喜んでいました。さもあらん。
「チェリィィィーッッッ‼︎」はもう声の限りに叫びました。

「おまたせ」と始まったアンコール②は、よっちゃんのアカペラから始まり、CD版よりも音数を絞ったアレンジ。
この一曲だけでも、ここに来て本当によかった。名演。

終演は午後10時過ぎ。
結局夕食を食べるタイミングをなくし、身体は疲労と空腹でグッタリしていましたが、最高の一夜でした。
次は愛媛でもぜひ。


【セットリスト】

(Instrumental)
1 Arabu no Yuki
2 Shine Shine
3 human beat
4 oh boy, oh girl
5 BRAND NEW DAY
6 裸足の果実
7 10万年後の君へ
8 心象風景
9 a love song
10 ウィスキーとラムネ
11 on this bridge
12 水中の光
13 timeless tree
14 CAPTURE
15 サイコアナルシス
16 くちばしにチェリー
17 L’amant

(アンコール)
1 衛星ハロー
2 色彩のブルース
3 GO ACTION

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