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2018.4.21 tamKore 春のTOUR 2018 @ スタジオOWL

【ネタバレ注意】記事の最後にセットリストを載せています。

昨年に同会場でおこなわれた田村直美さん30周年ツアーは、
平日開催だったため、残念ながら行けなかったのです。
というわけで、きょうはそのリベンジを果たしにきました。

で、まさかの最前列!
しかも建物の設計上、ほかよりすこし高い位置。
MCでは、目の前にいる田村さんに、

「きょうはみなさん指定席ですか?自由席?」
「(ぼくを見て)好きでここに座ってるんですか?」
「じゃあ、あとで寄り添って歌いますんで(笑)」

20年以上聴き続けてきた人の、
初めて参加したライブで、
直接目を見てイジられて、
当意即妙な返しができるわけがないじゃありませんか!

もう声にならない声で、
「ありがとうございます…」
しか言えなかったぼくを笑ってやってください…。

さて、ライブは途中休憩をはさんでの二部構成。
第1部では、いきなりCD化していない新曲(1.)からスタート。
タイトルからして、きょうはブルース押しでいくのかな?

曲ごとに、おふたりが楽曲制作の話を聞かせてくれました。
(2.)は、tamKoreとしていちばんはじめに作った曲だとか、
(3.)は、「アコースティックギターデュオは座ってやるものだ」とカン違いしていたときの曲だとか、
(お客さんから「コレさんきょうはエレキ弾かないのー?」と言われて「あ、弾いていいんだ」と思い直したのだとか)
(4.)は、是方さんが岡山滞在時、朝の散歩で見かけた、目の前を歩いて行く水商売系のおねーさんたちからできた曲だとか。
(田村さんいわく「コレさんのいちばんキレイなところが出てる曲」とのこと)

前述の(1.)のほか、(5.)や、第2部の(12.)といった、未発表の楽曲もつぎつぎと。
現在、tamKoreとしては7年ぶりになるアルバムの制作に入っているそうです。
田村さん「コレさんから曲が来て、いまここ(作詞)で止まっている状態です(笑)」

(6.)は田村さんソロ『N'』から。
アレンジはセルフカバー『Heaven's here』のバージョンですが、
生で聴くとさらにパワーアップしてました。
好きな曲だったので、tamKoreで聴けてよかった。

第2部のスタートは、予想外のカバー(8.)。
しかも「休憩の時にコレさんと相談して」急遽やろうと決めたのだとか!

田村さん「コレさんといえばジェフ・ベックということで。なんてったって、ジェフ・ベックが東京で4公演やったら、4日間とも行った人ですから」
是方さん「ぼくより10歳年上で…いま73歳ですよ。ああいう名人芸は、見られる時に見ておかないと」
田村さん「コレさんが『この曲には歌詞があるんだよ』って教えてくれて。でも、どれだけ調べても探してもなくって。『いや、ある!』って言うんだけど…そうしたらありました(笑)」
是方さん「スティーヴィー・ワンダーの元・奥さんが歌ってるんですよ。いまこの曲を日本で歌っているのは田村さんだけ!」
田村さん「それはね、みんな知らないからサ☆(笑)」

さらに、怒涛の昭和歌謡コーナーへ。
井上陽水の楽曲から「中森直美ー!」の掛け声が楽しい(9.)。
アニソンのカバーアルバムはやったから、つぎはこの路線もいいかもしれませんね。

是方さんが「これは日本のブルースだから」と選曲した(10.)。
田村さん「(自分が)歌ったらこうなるっていう…」「以前のtamKoreはここまではきてなかったけど、今回はきましたね」

そして是方さんボーカルで、やはり井上陽水作詞の(11.)。
是方さん「やっぱり井上陽水さんの歌詞は面白いって、亜美は思うの!」
田村さん「…えっ、じゃあ私が由美?」

個人的にいちばん聴きたかった(13.)。
田村さんいわく、
「tamKoreには桜をテーマにした曲がいろいろあるんですよ。もう桜は散っちゃったけど…こっちのほうも(開花が)早かったのかな?」
「桜の花びらが舞う『はらはらはら…』というのを入れたかったのと、次々に転調していくような曲をコレさんにお願いしたら、こういう曲ができました」

季節柄、いま聴きたかったというのもあるし、
1st、2ndときて、3rdアルバムの1曲目だったこの曲をリアルタイムで聴いたとき、
このふたりにしかできないオリジナルなことをやっているなあ、すごいぞ、と、
ワクワクした気持ちでいたのをおぼえてもいたためです。

田村さんの最新ソロ『Santih Santih Santih』からの(14.)では、昨年のライブで披露したという振りつけを、観客もいっしょに。
田村さん「恥ずかしがらなければ、できるもんです」
はい、ちゃんとやってきました。
最後はふたたびtamKore作品にもどり、アンコールもかなり早くに。

ライブ後のサイン会では、tamKoreのアルバムともう一枚、ワガママを言ってサインしていだだきました。
田村さんのアルバムのなかで、ぼくが最初に買った、ひとりPEARLの一枚目(1991年リリース『NO ONE SEES NO ONE HEARS NO ONE SPEAKS』)。
思い入れのある作品にサインをしてもらい、感無量です。

田村さん「一番前で見てくれてありがとう。楽しかった?」
ぼく「最高に楽しかったです!また冬でも春でも、ぜひ来てください」
是方さん「10月には(新作を)出すから。よろしくね」

素敵な時間をありがとうございました。
またお会いできる日を、楽しみに待っています。

あ、最後にひとつだけ、スタジオOWLの中の人へ。
開演前のライブ紹介アナウンス(テープ)で『魔法騎士レイアース』にも触れていたのですが、それは「まほうきし」ではなく「マジックナイト」と読むのです…。

【セットリスト】
(第1部)
1. Muddy Water Blues(新曲)
2. 夢のつづき
3. solitude
4. 散歩しよう
5. 正直者を讃える歌(新曲)
6. SILVER SPOON
7. The wonderland of peace
(第2部)
8. Cause We've Ended as Lovers / 哀しみの恋人達
9. 飾りじゃないのよ涙は
10. 津軽海峡・冬景色
11. アジアの純真
12. 気楽にいこうぜ(新曲)
13. sa・Ku・ra
14. Bhaja Mana
15. Move up, Baby
(アンコール)
En 1. I want you to cry for me

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