他人にかけた呪いは自分に返ってくるんだよ

わたしは子供が全然好きではなかった。
だから結婚する時も、
わたしは子供は欲しくないからね、
と夫に言った。

決して嫌いということではないのだが、
子供との関わり方も接し方もよくわからなかったし
正直子供に何か思うことと言えば、うるさいなということであった。

だからわたしはスーパーで人の邪魔になっている
子供、走り回る子供を見て、
「おいおい親、しっかり見ていてくれよ。
周りを見てくれよ。」
散々そう思ってきた。

しかしそこから何年か経ち、自分にも子供ができた。
そして当時わたしが他人にかけてきた呪いが当然今のわたしを苦しめる。

息子を見ていると、周りが見れない時がある。
息子が唐突に走り出す時がある。
その数々の一瞬で、誰かの邪魔に、誰かの騒音になってきた。

その時にわたしが思うことは
「きっと周りの見られない親だと思われている。何を走り回らせているのだと思われている。申し訳ない。」
ということだ。

だって私が散々思ってきたことだから、当然わたしも思われている。

と、思う。

そう思わない人もきっといる。
だけどわたしが他人にかけてきた呪いだから。

子供じゃなくても、介護でも、障がいのある方に対しても、何でもね。

自分とは違う状況の誰かを、責めるのは絶対に違う。絶対に。
だって何もわからないでしょう。

なんて浅はかな私だったんだ。

私はこの呪いを背負って子育てをしていくよ。
自分でかけたのでね。

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