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来たるパレスチナ議長選挙 風刺画から見る中東情勢#25

先日、15年ぶりにパレスチナの立法評議会の選挙および議長の選挙が実施されることの発表がありました。

参考:BBC Arabic 2021.2.11 「15年ぶりのパレスチナ選挙」

15年前から、パレスチナ西岸のファタハとガザ地区のハマースの間で分断が続いており、そのことによりパレスチナでは15年間評議会と議長選挙が行われいませんでした。

参考:BBC Arabic 2021.2.12「ファタハとハマースは選挙の結果を受け入れるか?」

今回の選挙注目点は、今回の選挙はパレスチナの政治的分断を収束することになるか?というところです。アラビア語キーワードは「和解(Musalaha)」です。

今回の選挙に関して、Twitterでは「#パレスチナ選挙(#الانتخابات_الفلسطينية)」「#パレスチナの和解(#المصالحة_الفلسطينية)」があります。

またこの選挙に関する風刺画を見てみましょう。

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出典:Twitter, Emad Hajjaj Cartoons@EmadHajjaj 2021.2.9

右上には「パレスチナの和解」と書かれています。

ファタハとハマースの和解がいかに難しいかということをルービックキューブで示しています。

画像2

出典:Twitter, Emad Hajjaj Cartoons@EmadHajjaj 2021.2.21

こちらも先ほどの作者Emad Hajjajが描いたものです。

右側の人物はファタハ、左側の人物はハマースとそれぞれのスカーフに書かれています。お互い笑顔で投票していますが、もう片方の手でお互いの首を絞めています。

やはり上記のような風刺画をみると、パレスチナの政治的統一、すなわちファタハとハマースの和解がいかに難しいことであるかと感じられていることがわかりますね。

他にもパレスチナ選挙をテーマにした風刺画はたくさんありました。

議長選は7月を予定しているようです。まだファタハとハマースのそれぞれから誰が立候補するかは明らかになっておりません。

今後もパレスチナ選挙に関する風刺画は頻繁に目につくことになると想像します。

それでは。

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