未熟という武器
ど素人を自分で名乗り、未熟さを売りにしている。
建築という、直接命にかかわるようなことを仕事にするにもかかわらず、ど素人と名乗る。
一生に一度の買い物となるかもしれない住宅を建築する際、お客さんが重要視するであろう「信用・信頼」という部分を、まるで放棄するかのようなネーミングをしている。
売りにするほどのモノもないが、未熟であることによりストーリーが生まれ、成長の過程を共有することができると思っているからだ。
僕は、建築家や、建築というものをもっと身近に感じられる世界があればいいなと思っている。
あくまで妄想に過ぎないけれど、そんな未来が訪れた時、もっと素晴らしい業界になっていくと思う。
最初から完璧な人間ほど、近づきづらく、共感を覚えない。
完璧スーパースターに憧れる人はたしかに多いかもしれないが、凡人の方が人口が多いわけで、凡人同士のコミュケーションの方が円滑に進むに決まっている。
そんな僕も当然に凡人であり、まだ何者でもない。
凡人ながらも、よりよい何かを実現するために、毎日毎日取り組んでいる人を僕は応援したいし、僕自身もそうあるべきである。
こういった未熟者話をすると、必ずと言っていいほど、「なにもわかっちゃいない」等と感じ、批判をしてくる人間が一定数現れる。
そんなのは、発信している人間が一番わかっているし、もし本当にわかっているなら、是非とも指導していただきたい。
胸を張って「未熟者である!」と言えるうちに、いろいろな失敗、間違いを経験しておくべきではないだろうか。
僕は、建築士試験の受験資格を取得するために、専門学校に入学したのが昨年の4月。
これはハッキリ言って、失敗だったかもしれない。
ただ、何もせずにいるよりは、失敗だと分かったこと自体が収穫であり、今後の改善に役立てることができる。
僕自身20代半ばを過ぎ、30歳までのカウントダウンが始まっている。
何も顧みることなく、あと何回思いっきり失敗できるだろうか。
ドン引きされてもなりふり構わず、大きな失敗ができるうちにやりたいことをやっておきたい。
正月の帰省にて、毎年毎年同じ話で盛り上がり、進歩のない世界を目の当たりにした。
本人たちが楽しければ構わないが、僕はそんなところにいる人間にはなりたくないと、改めて強く感じた。
今年はどんな挑戦、失敗をしようか、考えただけでわくわくする。
拙い文章ですが、ここまでお読みいただき、ありがとうございます!皆さんのスキ、サポートを励みに頑張ります!どんな些細なことでもコメント100%返しますので、ドシドシください!