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考察ドラえもん

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「ドラえもん」の考察をまとめました。
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#マンガ

焦るドラ、のんびりノビ『のろのろ、じたばた』/ノロノロ・チャカチャカ①

ゾウの時間とネズミの時間という話を一度は耳にしたことがあるのではないかと思う。 心拍、つ…

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物語とは、もしもの世界を作ること『かがみのない世界』/もしもの世界を見てみよう④

「ドラえもん」の中でもかなり有名で、かつ重要なひみつ道具「もしもボックス」。「もしも~の…

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ガムシャラなプラシーボ、シャラガム/ドラえもんミニ考察⑬

『シャラガム』(のび太の決心) 「小学六年生」1976年3月号/大全集3巻 「小学六年生」3月…

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出木杉のパパ登場『貸し切りチップ』/ドラえもんミニ考察①

『貸し切りチップ』 「小学三年生」1983年6月号/大全集14巻 全8ページ。4ページ目でようや…

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四月バカが本当になった!『化石大発見』/世紀の大発見①

藤子Fノートは一つの記事に一つの発見を込めたいといつも考えている。発見とは気づきだったり…

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小人族を人間から救い出せ!『ドンジャラ村のホイ』/グリーン・ドラえもん②

「のび太の魔界大冒険」(1984)でドラえもん映画は5周年を迎えたが、少しずつ映画の動員は落…

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ドラえもん+エコ=国民的アニメ?『さらばキー坊』/グリーン・ドラえもん①

1984年の劇場版ドラえもん「のび太の魔界大冒険」は、コロコロコミックの連載時から大興奮した個人的に最も大好きなドラえもんの作品である。いずれの日か、詳細な考察ができる日を夢見ている。 この「魔界大冒険」は、ドラ映画史上初めて「入場者プレゼント」が実施された作品である。配布されたのはドラえもんのイメージカラーであるブルーをグリーンに仕立てた「グリーンドラ」缶バッジであった。しばらく大事にしていたが、いつの間にか無くしてしまったようである。 当時は全く知らなかったが、Wik

1981年は喧嘩の当たり年!?『キンシひょうしき』/ドラとのび太の大げんか①

「喧嘩するほど仲がいい」とは言うものの、実生活において喧嘩する間柄が本当に仲が良いかどう…

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ドラえもんにゲスト出演する恐竜たち『恐竜の足あと発見』他/藤子Fの大恐竜博⑧

真夏の「藤子Fの大恐竜博」シリーズ第8弾。ひとまず本稿でこのテーマは最終回である。Fノー…

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ドラとバケルの奇跡のコラボ!『スターたん生』&『ジーンマイク』

1975年度の「小学四年生」は「ドラえもん」と「バケルくん」が同時に連載していた。藤子作品が…

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【激レア】小四だけのお楽しみ企画「ドラとバケルともうひとつ」とは何か?

「ドラとバケルともうひとつ」と聞いて「知っている」と答える方は極めて稀ではないかと思う。…

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今日は何の日?→のび太の誕生日『ふたりっきりでなにしてる?』

8月7日、今日は何の日? 終戦記念日でもないし・・。 そう、8月7日は野比のび太の誕生日なの…

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恐竜愛があふれ出す!『恐竜さん日本へどうぞ』/藤子Fの大恐竜博④

夏といえば恐竜。 ということで、数多ある藤子F先生の恐竜をテーマとした作品を検証していく…

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戦争は金ばかりかかって、虚しいもの『ラジコン大海戦』/藤子不二雄と戦争③

「藤子不二雄と戦争」というテーマで、2本の「戦争」作品を見てきた。それぞれ1行でどういう話かまとめると、以下のようになる。 『ぞうとおじさん』 → 一匹のゾウを助ける話。 『戦場の美少女』 → 一人の特攻隊員を救う話。 2作品とも、大勢の命が失われた太平洋戦争を舞台にしながら、救えたのはそれぞれ一匹と一人だけというお話であった。 しかし『戦場の美少女』では、たった一人しか助けられなかったとしても、その行為は尊いものだと、主人公(=読者)は学びとる。たった一匹、たった一人