本来の話題に

高崎市陸上競技協会会長を務めておりますが、本職は中学校の教諭です。昨年度末定年退職をしましたが、再任用で同じ学校に赴任しました。

退職1ヶ月前の忘れもしない2月27日(木)。翌日には3年生を送る会を控えていました。3年生はこの日に備えて、在校生のために歌うRADWINPSの「正解」の練習を何度もしてきました。

午後6時半過ぎ、テレビを見ていると、いきなりの首相からの休校要請。高崎市はこれを受け、翌日、3月2日から25日まで臨時休校にすることを決定したのです。突然の休校。準備もままならぬまま、そして「正解」を歌うはずの3年生を送る会も、2日からのための学活に変更となり、中止になってしまいました…。

「なんで~!」3年生の教室からは悲鳴ともつかない、様々な声が上がりました。しかし、3学年の先生は諦めなかった。3学年集まるのはダメ。体育でやるのも無理。じゃぁ、校庭で歌おう!担任が生徒たちに伝え、みんなで準備し、5校時、校庭で十分ソーシャルディスタンスをとり、歌ったのです。

時折風の音が混じる、音響的にはいい環境ではありませんでしたが、生徒たちは、心を込めて、精一杯「正解」を歌ったのです。


あぁ 答えの ある問いばかりを 教わってきたよ

だけど明日からは

僕だけの 正解をいざ 探しに行くんだ

また逢う日まで


制限時間は あなたのこれからの人生

解答用紙は あなたのこれからの人生

答え合わせの 時に私はもういない

だから 採点基準は あなたのこれからの人生


よーい

はじめ


まだ非常事態宣言、休校は続きます。


でも、今、一人一人が、自分だけの答えを

探していることでしょう。

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