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いのちのやくそく / いのちのバトンを届ける

今日も夏日の大阪から書いています。
昨日、出産に関わる人達のミーティングに参加しました。
 
アメリカ、ギリシア、メキシコ、イギリス、
そして日本など世界各国から参加した、
出産をサポートする方々。
 
助産師、産科医、カウンセラー、食事コンサルタントなど、
沢山の分野で活躍されている方々が
シェアする言葉には重みがある。

「無意識の世界、精神的な側面から出産を考える必要がある」
「赤ちゃんが産まれるということそれ自体が、
地球を浄化している事と同じだ」

などなど、
長年の経験を通したからこそ出てくる言葉。
 
こんな思いに達するまでには、
きっと様々な出来事があって、
たくさんの嬉しい涙、悲しい涙を見てきたはず。
 
スピリチュアル・ミッドワイフ(スピリチュアルな助産師)
そして透視能力開発プログラムを米国で15年ぐらい前に学んだ。
 
あの時は、
先生だった助産師の方から、
正式な資格を取るように勧められたけど、
僕にはそこまでの余裕は無かった。
 
結局、卒業してから彼らと関わり合うことも無く、
日本で一人で活動することになって、
 
これまで
母子共に危険な状態での出産、
遺伝子異常の胎児を出産する妊婦さん、
妊娠中毒症、流産の危機など、

時々ではあるけど、友人からの紹介で
依頼されることがあった。
 
病院に赴き、入院している妊婦さんの横で、
ひとり静かに瞑想して、胎児に語りかける。
 
「君は、本当にこの世界に産まれてきたいのか?」

「わからない」
 
「もし、君がこの世界に生まれてくるなら、
沢山のこの世界にある素晴らしいことを

お母さんと一緒に経験できるよ。

 
本当に産まれてきたいなら、
僕は全力で君をサポートするよ」
 
「僕は・・、産まれたい」
 
「子どもは、産まれたいって言ってますよ」
そう言った胎児の言葉を、お母さんに伝える。
 

「私も、産みたい」
そう言う彼女の言葉は、
心の叫びのように聞こえた。
 
その30分後に、
彼女は帝王切開で小さな男の子を出産した。
 
23週の超未熟児で産まれてきた赤ちゃん。
 
本当に小さくて、心配したけど、
産まれてすぐに自発呼吸したと聞いた。
 
あれから2年経って、彼女から
元気な男の子の写真を受け取った。
 
「あと1日来るのが遅かったら、
私も赤ちゃんも死んでたと思います」
 
あの時、遠いところ、長い時間をかけて
横たわる彼女のもとへ行かなかったなら、
きっと彼女と赤ちゃんは亡くなっていただろう。
 
そして僕は、
きっとすごく後悔していたと思う。
 
 
ミーティングに参加して、
そんな思いをシェア出来る仲間達が、自分の居場所が
やっと見つかった。
 
皆んなの話を聞いていて、
これまで楽しいことばかりじゃ無かったけど、
やってきて良かったと思えた。
 
そしてきっとこれから
僕が学んできたように、
 
「子ども達の未来のために、
より良い世界を作っていこう」
そんな思いを持つ人が必ず出てくると信じる。
 
心の中に小さな植物の芽が生まれて
育っていくように、
 
出産を通して、子育てを通して、

誰かを思いやる気持ちが育っていく。
 
人との壁が崩れて、
自分の心の中の壁が溶けていく。
 
心が癒されて、平和になっていく。
 
そしてやがて、
世界は平和に満たされていく。
 
そんな希望が感じられたミーティングだった。
心を分かちあえる人たちに出会えたことに
感謝しないではいられない。
 
 
今日は新月、
皆さまにとって、良き転換期となりますように、
そして、素晴らしい日を過ごされますように!

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