ANA 再生燃料コストの負担協力で証明書発行

January Thursday 20. 2022
Verbalization Practice 365th day

Reference:ANA、出張でも再生燃料の活用促進 コスト負担で証書 日経

ANAは廃油や植物を原料とした「持続可能な再生燃料(SAF)」の活用策を打ち出した。SAFは商用生産可能な企業が欧米にしか存在せず、既存のジェット燃料よりもコストが3~5倍かかる。そのため国内産SAFの供給網を構築すべく、社会の周知が必要とされていた。

ANAはそこでプライム市場に上場するような出張等で航空機の利用が多い企業を対象に、SAFの調達コストを負担する申し出を募る。申し出た企業は、コストを負担する代わりに、利用料に応じてどれほど二酸化炭素排出削減に貢献したかを示す証明書が発行される。プライム市場では気候変動リスクの開示にかかる負担も大きくなるため、ある程度の需要が見込めるとANAは考えているようだ。

航空機の排出量が、世界全体の温室効果ガス排出量の何%ほどを占めているのかは分からない。しかし、今後も不必要になることはないと考えられる航空機の環境負荷を下げることは、間違いなく有意義であるといえる。きっかけとして、現在のコンテキストの中で企業にコスト負担を募るのは良いタイミングのように思った。


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