【平成の労務】#01 令和の課題は、「昭和からの宿題」だった!
こんにちは。社会保険労務士法人シグナル 代表有馬美帆です。
新元号は「令和」となりましたね!
ということは、「平成」も残すところあと1か月です。 新たな時代への期待も高まる一方で、名残り惜しさも日に日に募ってくるのではないでしょうか。
すでに各所で平成の振り返りが行われていますが、このnoteでも「平成の労務」について簡単に振り返ってみたいと思います。
「平成の労務」を後世の方が評価するならば、最大のできごとは何と言っても「働き方改革」だと思います。
何しろ「70年ぶりの大改正」ですから、平成どころか昭和から引きずり続けた問題への対応 だからです。
ですが、現時点ではまさに改革への対応が始まったばかりですので、今回の企画の対象からは外したいと思います。
平成の労務を考えるには、「昭和の宿題」を知っておく必要があります。
昭和62年の労基法改正では、
・週40時間労働性制の導入
・変形労働時間制の導入
・裁量労働制(専門業務型)の導入
・フレックスタイム制の導入
・年次有給休暇の拡充
が主な内容となりました。
「あれ?」と思いませんか。
そうです、「働き方改革」の対象とあまり変わらない感じですよね。
「柔軟な働き方」という「働き方改革」のテーマの一つは、実は「昭和の宿題」としてすでに出されていたものだったのです!
「平成の労務」を考える際の一つの視点として、この宿題にどう答えていったかを考えることは、とても重要なことだとおわかりいただけたでしょうか。
今、皆さんが1日に得る情報量は、江戸時代の人の1年分にあたるとも言われるほど 、情報過多な時代です。
どうしても、新しいものばかりに目を奪われてしまいます。
しかし、「現在」は「過去」の積み重ねの上に成り立っています。
新しい時代の過ごし方を考えるためには、古いものにも目を向けないといけません。
令和がもうすぐ現在となる今こそ、一度立ち止まって労務の「過去」に目を向けてみませんか。
そこから見えてくるものとともに、令和の労務問題に立ち向かえば 、より早く積み残った宿題が解決でき、素晴らしい「未来」を迎えられるはずです。
次回は、平成の労務について、労基法の改正の歴史をたどりながら、わかりやすくまとめて見たいと思います。ご期待ください!
社会保険労務士法人シグナル問い合わせ先 info@sharoushisignal.com
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