8-4.試験本番④~選択式解答のコツ~

選択式解答の心得

「選択式がダークホースなんだよなぁ」

受験勉強を始める前に話を伺った知人が言っていましたが、実際に受験1回目で私もそれを実感しました。

1回目の試験で選択式・国民年金法5点満点のところ、取れたのは2点。ほかの科目は何とか3点以上取れていたので、国民年金法も3点取れれば合格だったのに、1点足りずに不合格となりました。

選択式試験は8科目出題(1科目5問で40点満点)されますが、全科目3点以上正答できなければ、不合格になります。全科目3点以上ですから、1科目でも2点しか正答できなければ、仮にほかのすべての科目が5点満点でも、不合格となってしまうのです。

選択式の出題形式は、問題文の途中に空欄A~Eがあり、その下に空欄に当てはまる20個ほどの答えの選択肢が並んでいます。

大体1つの空欄につき、似たような候補となる選択肢が4つ含まれているのですが、これが非常に似通っていたりで紛らわしいです。漢字1字の間違いでうっかり違う答えを選んでしまったりと、凡ミスが1つでもあれば命取りになります。

さらにその出題形式から各科目ごとの問題は、非常に的を絞った論点になります。例えば私が受けたとある模試で、健康保険法は「船員保険」が論点になっており、あまり勉強していなかったため、ほとんど解答できませんでした。

このように広い論点の中からたった1つのトピックが試験問題となっているわけで、仮にそのトピックが勉強の手薄なものだったら、3点取れるかはかなりキツイです。そうなると多少の運頼み要素もありますね…。

そういうわけで、択一式より比重が軽いからといって、選択式を舐めてはいけないのです。

解答のコツ

さて、そんな選択式の解答のコツですが、まず問題文を読みながら各空欄A~Eが2度以上出てくる箇所を確認します。

とある空欄Xが後段のどこかで再び出てくることはよくあって、空欄Xが2か所だけでなく3か所使われていることもあります。

それを見つけたら、最初に出てきた空欄Xと後段で出てくる空欄Xを〇で囲んで、線で結びつけます。とある空欄が問題文中2か所以上使われていれば、それは解答のヒントになります。

それから、空欄Xで選択肢から解答①を選んだとしたら、答えの選択肢から解答①と、ほかの3つの候補を横線で消します。それら4つはもう使用済みだと、視覚的にひと目でわかるようにするためです。

これで空欄Xにかかわる選択肢は、次の解答欄の選択肢からは迷わず外せます。(つづきます)

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