8-6.試験本番⑥~択一式解答のコツ~

「適切」と不「適切」ミスを防ぐ

午後の択一式試験に、「適切なもの」を選ぶパターンと、「不適切なもの」を選ぶパターンがあり、これが意外と紛らわしいです。

似たような資格試験を受けたことがある人は経験があるかもしれません。この指示の選び間違いで、本当は「不適切なもの」を解答するべきところ、「適切なもの」を1個見つけた時点で勘違いし、反射的に「適切なもの」を解答してしまった人は多いのではないでしょうか。

そこで、問題文の指示を読みながら、「適切なもの」を解答せよと出てきたら、その文字上に鉛筆で大きく〇をつけます。逆に「不適切なもの」を解答せよと出てきたら、その文字上に大きく×をつけます。

こうすることで、各選択肢を読む前に、〇を選ぶべき問題なのか、それとも×を選ぶべき問題なのかをまずしっかりと把握します。選択肢を読んでいる間にど忘れしても、問題文の指示に書いてある〇か×を見れば、解答すべきなのが正誤どちらかを視覚的にひと目で把握することができます。

あくまでも「正」とか「誤」ではなく〇か×です。記号でサクッと時間をかけずに記します。

白紙を用意する

さて、選択肢を読み正答がわかったとしても、マークシートをそのまま塗りつぶしてはいけません。その理由は後述しますが、合格するための解答の手順は次の通りです。

まず、試験開始の合図とともに、問題集の表紙または裏表紙の一面白紙のページを見つけて問題冊子から切り離します。必ず一番最後のページ辺りに、片面または両面白紙のページがあるはずです。

これで手元にB5サイズの白紙が1枚用意できました。この用紙は、縦2段(左右タテ2列)で使います。選択肢の〇や×は、問題集の各選択肢に書き込まず、この白紙に次のように書き記します。

労基
1)〇〇×〇〇 C
2)×〇××× B
3)××〇〇× cd→ア
4)〇×〇×〇 bd→イ

「労基」は試験科目名です。これも「労基法」とかではなく、「労基」と書きます。書かないと何の科目かわからなくなるので、必ず「労基」と必要最小限の文字数で書いてください。

1)は問題番号です。この場合、番号が確にわかればよいので、(1)ではなく1)です。丸かっこの左のくくりすら省略します。貴重な試験時間なので、少しでも手間のかかる無駄は徹底的に排除するのが私の試験攻略法です。

〇や×は各選択肢の正誤です

右端は解答記号です。1)は×が1つ=間違っているものを選ぶ問題、2)は〇が1つ=正しいものを選ぶ問題です。〇または×が1つしかないので、それが解答になります。〇×の数をみれば、問題文を読まなくてもひと目でわかります。

3)は、正しいものを2つ選ぶ問題です。問題文の下に、アルファベット記号で解答の組み合わせパターンがa~eまであり、CとDの組み合わせである正答はアであるという解答例です。

4)は間違っているものを2つ選ぶ問題の例です。問題によっては正しいもの、あるいは間違っているものを「3つ」選ぶパターンもあるので、〇か×が2つある問題では、正誤どちらを解答するかは注意してください。

問題文を読んで把握した〇や×は、問題冊子の選択肢の脇に直接書き込むから、わざわざ白紙に解答なんてしなくてもいいのでは、と思いますか?

ところが〇や×を問題冊子に書き込むと、正否に迷っているうち、どれが〇でどれが×だかわからなくなり、把握するのに再度文章を読み直すことになりがちです。しかもマークシートを塗りつぶすときに、選択肢を順に追って1つの正答を書き込みから見つけなくてはなりません。

5)〇×△×△

これはなにかというと、1回読んだだけで解答がわからなかった問題です。〇か×かわからない、あやふやな選択肢を△としました。

選択式問題の解答時間の目安は1問2分ですので、考えてわからなければ次へ進まなくてはなりません。全問をひと通り答え終えたあとで、わからなかった問題に立ち返りますが、これもB5用紙にある△をみつければ、10問中何番の問題がわからなくて、その問題のうち比較すべきはcとeの選択肢だとひと目でわかります。

5択だと大抵2つの選択肢が△になるので、そのどちらが正答かもう一度読み比べます。(つづきます)

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