#CalioP3、アトラスさん失礼しますがRIP♡

まずは上の動画をご覧ください。たまに違う事言ってるけど基本的にはずっと同じこと繰り返してるだけなんで1分くらい見れば十分です。どうせ今騒いでる皆配信見ずにTwitterでどういうものかだけ見て喧々諤々言ってるだろうしへーきへーき。

1.なんぞやこれは

ホロライブEN所属バーチャルライバー「森カリオペ」が、約1.5時間の間「株式会社アトラスさん、お願いです、ゲーム『ペルソナ3』を配信でやらせてください」と懇願し続けるだけの配信のアーカイブです。

この配信の後

以上のツイート。

ハッシュタグ「#CalioP3」をつけてのツイートで、ファンはこぞってこのハッシュタグを用いたアトラスへの懇願ツイートを、時にはアトラス公式アカウントのツイートに対するリプライや、アトラス公式アカウントに対する@ツイートという形で送信しています。
また本人はそのハッシュタグのついたファンアートに積極的にRT、いいねを飛ばしています。
結果関連単語は特に英語圏のトレンドに数多く乗りました。

現状の流れとしては以上ですね。

18:30追記:動画非公開

2.ようするに?

カリオペ本人がそういう意図で行ったかは別として、結果的には約75万という登録者数(ここでは=ファン数と仮定する)を盾に使った脅しということになりますかね。
過程や本人の思考はともかく現状だけ見ればそうなります。

理由としては主に、
・アトラスとの交渉をした様子が無く一方的にやらせてほしいと頼み込んでおり、かつ専用タグを作ることでファンからの応援を欲している
・それを受けたファンがアトラス公式ツイッターへの@ツイートなど所謂凸といわれる行為を行っているがそれに対して諫めるような言動がほぼ行われていない
・サクナヒメやMuseDashの件他、真偽問わずカバー株式会社やホロライブメンバーに対する公式の批判等が出た際にファンからのそれに対する批判的な言動が行われた
・タグ検索して出てくるツイートの一部や米掲示板Redditなどにおいて過激な言動がある
辺りですかね。

3.そもそもなんでこんな配信したん

ペルソナ3やりたかったからでは?ってのはその通りなのですが疑問なのはそこではなくて、そもそもこの配信を立てた意図。ようするに「やりたいなら裏でカバー通してアトラスと話し合って許諾取ればいいじゃん」って話ですね。

いくつかの可能性がありそうなので順に検討しましょう。

3-1.カリオペ(もしくはカバー)はペルソナ3配信の許可を得ようとアトラスと交渉したが、アトラスからNGを出された。

アトラスはSEGAの子会社。SEGAの包括許諾を得た後にその子会社であるアトラスと交渉を始めたというのはおかしくないでしょうし、今まで表立って許可が出た例の無いペルソナ3に対してNGを出しても特におかしいとは思えないですね。
仮にこうだった場合、カリオペの行動は(本人の意思はともかく)「一度駄目と言われたものに対して粘り強い交渉を行うのではなく、自身のファンに声を上げさせてアトラスのイメージダウンを盾に無理矢理許諾を勝ち取ろうとした」ということになりますかね。邪悪か。

3-2.配信の許可は下りたが制限があったため、許可が下りてないことにして制限の無い配信を勝ち取ろうとした。

ペルソナ4ゴールデンやペルソナ5など、昔はともかく最近は配信についてのガイドラインを作っているアトラスですが、それでも制限の無い許可を出してるゲームは無かったはずなので、それを狙っている形。
いくらなんでも流石にガバ推論がすぎるので考慮しなくても良さそう。

3-3.ペルソナ3の配信許可を得ることは難しいとの認識からそもそもアトラスとの交渉による許可をもらおうとしていない。

ペルソナ3は2006年のゲームとあって配信用のガイドラインが無く(あるみたいなこと言ってる人もツイにいたが見つからないのでとりあえず無いという事で)、個人で収益OFFでの配信こそありますが企業所属の配信者による配信は無かった……はず。全部は確認してないけど。
もしこうなら流石にカリオペがアホすぎるので無いやろ……とは思う。

他何か可能性思いついたら教えてください。

4.ところでこんな記事が上がってまして

日本でいうところの4Gamersなどに近い、ゲーム関連のニュースであったりを紹介するビデオゲームサイトの「Polygon」というものがあるのですが、そこで今回のカリオペの件についての特集記事が上がっていました。
思った以上に色々詳しく書いており、これについて考えることで色々わかってくるものがあったので引用しつつ考察していこうかと。ただし翻訳サイトによるニュアンス違いなどあるかもしれないのでそこはご容赦ください。

So, why can’t she play this old game? In the past, Atlus has been restrictive about what players can or cannot show during livestreams — but for the latest game in the series, Persona 5. Would the Japanese developer even care if a VTuber was playing a game that is now 14 years old? An Atlus representative tells Polygon that the trending hashtag was the first they’d heard of Mori’s request, and that, to their knowledge, Atlus hasn’t rejected a livestream. The rep said they were “looking into” the situation. But, it’s also possible that much of what’s going on here involves the Japanese side of both Hololive, Mori’s parent company, and Atlus, the game developer. Hololive did not return a request for comment in time for press.

では、なぜ彼女はこの古いゲームをプレイできないのでしょうか?過去には、アトラス社はライブストリームでプレイヤーが見せられるもの、見せられないものについて制限を設けていましたが、シリーズ最新作である『ペルソナ5』ではそうでした。日本の開発者は、VTuberが14年前のゲームをプレイしていても気にしないのでしょうか?Atlusの担当者はPolygonに、トレンドのハッシュタグは、彼らが森氏の要求を聞いた最初のものであり、彼らの知る限りでは、Atlusはライブストリームを拒否していないことを伝えています。担当者は、状況を「調べている」と述べています。しかし、ここで起きていることの多くは、森氏の親会社であるHololiveとゲーム開発会社であるAtlusの両方の日本側が関与している可能性もあります。Hololiveは取材に間に合うようにコメントを求めても返答しなかった。

まず気になる部分が、

4-1.アトラスはハッシュタグを見て初めてカリオペの「P3をやらせてほしい」という要求を聞いた
4-2.アトラスはライブストリームを拒否していない、現在状況を調べている
4-3.日本のアトラスとカバーの両方が問題に関与している可能性がある
4-4.カバーへ連絡したが記事が上がるまでに回答が無かった

の4点。
まず4-1と4-3から、Polygonが連絡を取ったのはアトラスUSAであり日本支部では無い事がわかります。

の4ですね。

次に4-1から、カリオペからアトラスUSAへペルソナ3をやらせてほしいと直接連絡が来たことは無いと推測できます。ただし「確認中」との回答から、Polygonの連絡を受けた担当者がまだそれを把握できてなかった可能性は十分にあります。

次に4-2、「ライブストリームを拒否していない」なのですが、これがちょっとニュアンスがよくわからなくて首をひねっています。可能性としては「(そもそもカリオペから連絡が来ていないから)NGを出していない」「(今まで連絡をもらった人に対して)NGを出していない」「(カリオペ若しくはカバーから連絡をもらったがそれに対して)NGを出していない」「(ガイドラインこそ出していないからわかりにくいが)NGを出していない」あたりでしょうか。どれとも言い切れる根拠が無いので難しいですね。

4-3、これはPolygonの担当者の推測部分です。ホロライブENがいくら英語圏に向けて活動しているといっても結局は日本の会社に所属しているからですね。

4-4、カバーから回答が無かった点。どういうニュアンスの質問を送ったのかは定かではありませんが、カリオペではなくカバーへと質問を送ったこと、それについての回答が無かったというのは、色々不穏な可能性を感じます。表から見えない以上憶測が過ぎるので書きませんが……。

Why Pokimane’s Vtubing Twitch stream has everyone talking
While Mori never fully explains why she can’t play the game, the leading assumption among fans is that everything is tangled up in Japanese copyright law, which is infamously strict — and doesn’t have a fair use clause, as American law does. And so, the theory is that in order to play a game, VTubers sometimes have to take the extra step of asking for permission first. Which means, theoretically, that companies can say no. While it’s unclear what exactly the behind-the-scenes dealings are here, fans are more than ready to support Mori’s cause. To wit, there’s a hashtag on Twitter, #CallioP3 , where viewers are submitting fan art, screenshots, and other ephemera in the hopes of increasing visibility, and, ideally, pushing Atlus to say yes.

ライブストリーム中、森氏はゲームを「ネタバレ」しないことを約束し、あらかじめ決められたポイントでストリーミングを止めることも厭わないと語りました。その後は、ゲームを買いに行くように勧めるとのことでした。これはペルソナ5に関するAtlusのルールに対応したもののようで、開発者はライブ配信者がゲームの多くを視聴者に見せることを異常に警戒しているように見えました。

5の、と書いていますが内容を見る限りこれロイヤルの方じゃね。どっちでもいいけど。
ようするに「配信内容に際して制限があるならそれに従う、言われれば途中での終了もする、宣伝もする、だからお願いします」と。まあ言ってることはまともっちゃまともですね。やってることがまともじゃないけど。

太字部分なのですが、これはペルソナシリーズというゲームの性質を考えれば妥当といえるでしょう。「コミュ」などの要素こそあれどほぼ一本道のストーリーで、またそれに非常に重きを置いているゲームです。
ペルソナ3というのは14年前のゲームですが、現在も非常に人気のゲームです。「やったことは無いが何かきっかけがあれば買う」って人が0ではないとは断言できず、例えばリメイクSteam移植などによって売り上げがまだ見込めるコンテンツでしょう。
それはつまり、昨今の家庭用ゲーム共通の悩みであるネタバレによる被害が大きくなるゲームという事でもあり、それに対する警戒も当然だと個人的には思います。

5.強引にまとめ

冗長になりすぎたので〆ますが、正直この一件だけで語れることって結構多くて逆に書くことがまとまりませんでした。
コメント欄で〇〇についてはどう思います?とか聞かれれば答えたり記事に追加するかもしれません(乞食)。

てか今回の騒動見ててなんか既視感がしたけどもあれだわ、コラボしてくれって凸しに来るへずまりゅうだわ。

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