ホロライブオルタナティブ、更地に立った描きかけの看板(ちょっとだけ追記した)

1.ホロライブオルタナティブってそもそもなんなのさ

はい皆様お久しぶりです。ネタこそ尽きない程にありすぎたもののちょっと色々あって筆を置いてたのですが、久々に書けそうな時間とタイムリーな話題があったので書こうかなと。

今回の話題はこれ。

ホロライブ・オルタナティブ。
オルタネイティブじゃないからマブラヴ民とかは間違えないようにね。

画像1

実物持ってないので拾い物で申し訳ないのですが、「HOLOEARTH COLLECTION」という冊子をご存じでしょうか。
これはコミケのカバーブースで発売されてたやつで、ようするに「現在Vtuberとして活動しているホロライブ所属タレントがもしかしたらこんな世界にいるかもしれない」みたいなイラストやSSをまとめた公式の二次創作冊子になります。今も通販で買えるんかな?
Twitterでも「#ホロアース」が話題になったりした記憶がありますね。

ホロオルタはようするにこの続編というか発展形で、イラストだけでなく様々な形でこの「もしかしたらの世界」を作り上げていくようなものになりますね。
現状の情報だけ見るとそんな感じ。現時点では情報が無さすぎて正確に何やるか把握できてる人はいないでしょう。そんなタイミングで語るのもまあ正直アレなのですが、お暇であればしばしお付き合いください。

2.面白そうな企画ではある

というか(まとまるんなら)絶対おもろい。

自分の思うホロライブのライバーという大きな括りで見た場合の魅力というのは「ガワと声とキャラクターの不自然さ及び世界観との乖離の少なさ」だと思ってるからですね。一部は除く。
ライバーとしての活動との相性や設定の意味や実際それを活かしてRPしてるかという観点は一旦置いておいて、一つのキャラクターとしての完成度としてみたら一部除いて概ね皆すごくマッチしてると思うんですよね。ここら辺は人によって個人差ありそうですが。
これは二次創作や妄想のしやすさに非常に密接に繋がっていて、そしてそれは現在の「一つのコンテンツにおける界隈の活性化、及びコンテンツの人気獲得及び維持」には必要不可欠なものであると筆者は思っています。例えばFGO、例えばグラブル、例えばアイマス、例えば、例えば、etcetc……
Vtuberを箱としてのみならず個人や少人数単位で見る際にもそれは当てはまると思っています。一つの企画配信から盛り上がった結果大量のファンアートやSSが生まれることも茶飯事です。

それを公式が大手を振ってサポートし公式のコンテンツとして扱うというのは自分の思いつく限りでは無かった気がします。東方projectが近いことやってるような気はしますが……。
ライバーの世界観というものを一番活かせる形だと思いますし、非常にいい企画だと思いますね。

3.面白そうなだけでは企画は成り立たない

不安点がいくつか。

まずですが、まあまだ概要も全然出てない段階ではあるんで杞憂ではあるんですが、これどうやって金に繋げるの?

ひとつの世界観を広げる、なるほどいいですね。
そのためにクリエイターを募集する、なるほど道理だ。
クリエイターとは契約関係を結ぶので金がいる、そりゃそうだ。

で、その金はこのホロライブ・オルタナティブのどこから生み出すの?

公式ホームページ見る限りでは現状予定されているコンテンツはTwitter漫画とアニメPV。
なるほどいいコンテンツですね。で、どうやって金稼ぐのこれ。でもまあYAGOOがなんか考えてるっしょ(適当)
お菓子のおまけとかTCGのイラストとか、イラストを活かせるものはいくつもあらぁな。

個人的にはそもそもとして、「ホロライブ・オルタナティブは直接金を生むためのコンテンツではなく、そのための準備段階としてのコンテンツ」だと思っています。
あくまでも繋ぎのものでありこれ自体はしばらく多少の案件に使えればいい程度のものかなと。
本格的なものはこのホロライブ・オルタナティブで広がった世界観を活かしての自社コンテンツでしょうね。例えばYAGOOが自身のnoteで言ってたメタバース的なあれとか。

4.これ演者いる?

このホロライブ・オルタナティブ、現状の予定であるアニメPVとTwitter漫画だけなら演者の自主性や個性、意志を必要としません。

かなり要約しますが「カバーが何に金を使っているのかわからない」というのは兎田ぺこらの発言。1月後半だかのメン限お気持ちのあれですね。
仮にこの発言が本当だった場合、兎田ぺこらはホロライブメンバーでありPVにも出演していてコンテンツへの参加が確定しているにも拘らず社を挙げて立ち上げた企画そのものを一切知らなかったってことになりますね。

そんなことある?と思うかもしれませんが考えてみるとこれがそれなりに納得のものでありまして。

まず前提として、「ホロライブ所属(任意のライバーの名前)」(以下「キャラクター」)の権利を持っているのはカバー株式会社であって演者ではありません。
なら当然、その「キャラクター」を使ってどういうグッズ製作や企画立ち上げなどをやるかもカバー株式会社側が持ちうる権利であり、相談という形はあるかもしれませんが報告する義務はありません。
極論言えば、演者がいないところで企画を進めたところで何の問題もありません。道義上どうなの御社とかそういうのは横に置いといて。

んで上記が本当であればこの企画においてホロライブ・オルタナティブに必要なのは「キャラクター」であって「ホロメン」では無いという事実が見えてきます。

イラストやSSをもって世界観を構築する?結構。それはカバーがやることだ。ホロメンは必要ない。
アニメPVを作る?結構。それはカバーがやることだ。ホロメンは必要ない。
アニメPVに声を付ける?結構。ではこの台本を読んでくれたまえ。ホロメン本人の個性は必要ない。

ちょっと上は誇張しすぎで実際はキャラクター性での相談及び指示などあるかもしれませんが、これまでの演者への対応なども見る限りでは、ホロライブ・オルタナティブの主導はカバーであり、会社の目標であり、ホロメンには関係が無い事象という結論に落ち着きますね。

いやまあ良く言えば演者は何も気にすることなく配信業に集中できるってことだけどね?オルタナティブでの利益も無いけど。

5.そもそもこれどこまで煮詰まってんの?

こちらアニメPVの作画監督さんにして全ての元凶(語弊)。約10ヶ月前に動き始めたプロジェクトがようやっと花開いたわけですね。

10ヶ月で出来たのが(ちょっと語弊がありますが)使い回しに等しいふわっとした企画内容と30秒のアニメPV1本、そしてクリエイターはこれから集めるって?

いやまあ流石にこれから集めるだけじゃなくて、裏でちゃんと仕事として依頼はしてるでしょうけど……。
このペースだと本格始動は早くて半年後、コンテンツを小出しにしつつ来年くらいに本格的なスタートが現実的なとこじゃないですかね。
こういう「PVだけ完成していて他はまだなんもできてない」っていうコンテンツにいい思い出無いんですよね……。

あとこのクリエイター募集も若干怖いんですよね……例えばFGOなんかでは剽窃騒ぎがあったし、イラストのトレパク疑惑なんかも大手ゲームですら騒ぎになりますし。
そういう腹に一物あるようなのの恰好の獲物に見えるんですよねこの事業。杞憂で済めばいいんですけど。

追記

PV完成してないんかい!!!!!!!!!!!

追記2

世界観構築プロジェクトチーム内で世界観が共有されてなくて連絡不備を起こしてるの何なの??????

制作体制ガッタガタな上に、やっぱライバーには何も伝えられてないんじゃねーかなこれ

6.まとめ

そんなことより現実をまずどうにかしろ。

追記:あとはホロライブの方向性っていうのが本格的にわからなくなってきたというのが本音ですね。
配信優先なのかアイドル路線優先なのかコンテンツ展開優先なのか。
どうにも事業規模やコンテンツの大きさと会社の体力が釣りあってないというか、すごく歪に見えるんですよね。
急成長してしまったホロライブという大樹に土台が追い付いていなくて根っこが腐り始めてる印象が強いというか……ちょっと上手く言葉に言い表せないんですが。

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