呉竹医学会に参加してきました
こんばんは。東京呉竹医療専門学校で卒後研修を受けているおおがねです。
昨日はさいたま市にある姉妹校、大宮呉竹医療専門学校で行われた「呉竹医学会」に参加したのでそのレポートをします。
呉竹医学会とは
呉竹医学会は東京、大宮、新横浜にある3校合同の医学会です。
午前中に学生による分科会、卒後の鍼灸師、教員が発表する一般口演そして我々研修生が行う症例報告会があります。
午後には講師をお招きして記念講演、その後4つのブースで実技セッションがあります。
それぞれ興味のあるところを自由に行き来し、合間に業者展示で気になる商品を購入もできてかなりの盛り上がりでした。
症例報告とは
症例報告とは研修生が日頃実際に経験した症例を決められた形式にまとめる報告書です。年度末までに作成し、教職員・研修生の前で発表するのが通例です。
今回の学会のテーマが痛み・疼痛という広いテーマだったので今回たまたま担当した患者さんが腰殿部痛だったので2年連続でしたが発表することとなりました。
ほぼ満員!!
前回の学会の会場は新横浜でした。初めての発表だったので緊張はしませんでしたが、今回は熱心な学生さんが多いのか(発表前に知り合いの学生さんに声かけてもらいました。この学生さんは1年生にもかかわらず、学会に顔を出したり鍼灸院に行って話を聞いたりととても勉強家です)ほぼ満員でした。
事前に司会の先生と打ち合わせをして(この症例で伝えたいことや聞いてほしいことなどを事前に相談しました)臨んでいたので、若干説明を噛んでしまったりしましたが時間オーバーすることなく終了しました。
前回は質問もなく、さみしさを感じていましたが今回は時間内に3人ほどの方から質問をいただきました。質問に対しても自分なりに答えることができました。意地悪な質問もなくホッとしました。
他の研修生の聴講も勉強になる
その後は他の研修生の報告を聴きました。東洋医学的な見立てで施術をした人、色々文献を調べて普段使わないツボを使って施術をして効果をあげた人、アナトミートレインを使った人などバラエティに富んでいました。
症例を聴きながら自分だったらどうするかとか、他に考えられる疾患がないかとか、この効果は別の要因によるものではないかなど考えました。
日頃、指導教員からはピットフォールに気をつける、批判的思考を身につけるようにと言われているのでとても勉強になりました。
特別講演へ
症例報告会が終わりそのまま特別講演会場へ。演題は「呉竹医学会の変遷と未来への展望」という壮大なものでした。
まずは、呉竹医学会がどのようにしてできたのか、研究テーマの決め方、これからの教育とはと演題通りのものでした。最後の質問では二人の学生さんがとても鋭い質問をして司会の方をはじめ演者である古屋先生も驚かれていました。こういう優秀な学生がいるのはとても頼もしい思いがしました。
実技セッション
閉会式に参加して、表彰式に参加するので実技セッションはできるだけ上から下へ降りるようなプログラムを選びました。どのセッションも2部構成になっているので助かりました。私は花田学園の菊池先生の頭痛に対する鍼灸治療と理学療法士の杉山先生による慢性腰部痛に対する評価と治療を選びました。
最近、頭痛ガイドラインに弱いながらもチーム医療として鍼灸が推奨されるようになりとてもホットなテーマでした。頭痛に関しては色々な先生方が発信されており聴講させていただいていますが、みなさんガイドラインに沿った施術をされておりこういうことを続けることが標準治療へつながると思いました。まずは病態鑑別そこからどの施術を選択するかととてもわかりやすく説明してくださいました。
2コマ目の杉山先生の講義は実技に限り動画撮影OKということでとてもありがたかったです。腰痛に関しては原因組織を特定し、疼痛除去テストをして自分の見立てが正しかったかしっかり検証するというところが理学療法士の先生らしいと感じました。
私が持っている腰痛の本に即していたのでよりわかりやすく感じました。ただ書籍ではわかりにくかったことも実際目の前で見るとよりわかりやすかったです。動画も撮ったので帰って復習しました。
表彰式
表彰式も無事に終わり、帰ろうとすると指導教員から声をかけていただきました。「写真を撮りましょう」と言ってくださり、先生の心遣いを感じとても嬉しく感じました。
今度は11月に行われる全日本鍼灸学会関東支部の学術大会で症例報告をする予定です。規模が桁違いなので、今からドキドキしていますがいい経験なので頑張りたいと思います。
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