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シロワニの交尾からみるサメの雌雄判別方法


前回の記事にコメントを頂いたので、改めて解説したいと思います。


サメ、エイ、ギンザメを含む「軟骨魚類」は、オスとメスが交尾し、体内受精によって子どもをつくります。

↑これはシロワニの交尾。かなり激しい取っ組み合いに見えますが、クラスパーがちゃんと挿入されていることがみてとれます。

※シロワニの交尾は貴重映像。日本国内では野生下での本種の交尾まだ確認されてないと思います。


これは、メスが産んだ卵にオスが精子をかけ、体外受精で子どもをつくる多くの「硬骨魚類」の繁殖法とは大きく異なる繁殖様式です。

↑鮭の繁殖の参考記事。多くの魚はこちらの方法で子孫を残す。

そのためサメのオスには、交尾のための「交接器」(クラスパー、交尾器とも)と呼ばれる生殖器が2本あるので、腹ビレに2本の棒状突起物があればオス、なければメスという感じに判別できます。

↑成熟したオスは腹ビレからニョキっと出た交接器クラスパーがあります。幼魚のクラスパーはもっと小さいで、見落とさないように注意が必要。

サメのオスとメスの見分け方は以上です。

ぜひ、次回サメやエイに出会ったら、雌雄判別してみてください。

よろシャーク!

※トップ画像はKAIZIN山田鉄也氏の作品です。

サメサメ倶楽部もよろシャーク!

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