デカダンスガールのダイナミズム
丸ビルの椿屋で、シロップ抜きの抹茶ラテを飲みながら最近の恋愛事情について、祖父のような関係の男性と話す。奇妙で心地の良い時間だ。
近況を話す最中に、「君は恋をして、その様々な恋を乗り越えることで仕事や成功に生かすという所謂、人間の錬金術をやっているんだ」と彼に言われ、それを一概には否定しなかった。もっとも、恋などという概念が内在的に自己に存在していたかすら、私にとっては疑問である。恋とか愛とか、人間の人生における非常に瞬間的な経験を、自身の性的指向に基づいて人間が交わったと