【遊戯王デッキ紹介】サブテラー@地中界性気候

本記事は、以下を前提とした内容となります。

  • 執筆時点(2023/5/20)のリミットレギュレーション

  • マスターデュエル用

  • ファンデッキ

1. これは何のデッキ?

今回のテーマは【サブテラー】です。
最近ソロモードに追加された、リバースモンスター主体のテーマです。
地属性で統一されており、レベルと種族はバラバラです。
☆1~☆4の下級サブテラーと、☆5~☆12の8体のサブテラーマリスによって構成されています。

  1. 《地中界シャンバラ》の物語が始まる

  2. 《サブテラーの導師》がサブテラーを結集しつつ、潜伏するよう指示する

  3. モンスター達が潜伏するとサブテラーマリスが現れ、また身を潜める

  4. 潜伏したサブテラーマリスが姿を現すと《サブテラーの戦士》が現れる

といったストーリーが感じられるデザインとなっています。
ソロモードで「地底世界《地中界シャンバラ》には色々な生き物が住んでいるが、八体の竜サブテラーマリスにみんなびびっている」以上の話がなかったのはちょっとかなしい。

2. デッキレシピ

メインデッキ(40枚)
エクストラデッキ(15枚)

3. デッキコンセプト

《地中界シャンバラ》を初動とし、《サブテラーの導師》をリバースさせて「サブテラー」カードを集め、リバース効果を駆使して戦うデッキです。
このデッキでは特に《サブテラーマリス・グライオース》のデッキのカードを墓地に落とす動きに着目しています。

4. 採用カードについて

4-1. サブテラーマリス

サブテラーマリスは、「自分のモンスターが全て裏側表示になった時、手札から守備表示で特殊召喚できる」共通効果を持っています。
「時」です。タイミングを逃します。

☆特殊召喚できるケース
・《サブテラーの導師》をチェーン1で発動し、裏側守備表示にした
・《サブテラーの妖魔》をチェーン2で発動し、裏側守備表示にした
 ※チェーン1の発動を無効にした場合はタイミングを逃しません
・「サブテラーマリス」が自身の効果で裏側守備表示になった
・《サブテラーの妖魔》の起動効果で裏側守備表示になった

☆特殊召喚できないケース
・《サブテラーの決戦》で裏側守備表示にした
 ※その後、セットし直す処理が入る為、タイミングを逃す
・《サブテラーの継承》にチェーンして《サブテラーの導師》を発動した
 ※チェーン2以降の発動となる為、タイミングを逃す

■採用
《サブテラーマリス・アクエドリア》☆5/海竜族/リバース 1枚
《サブテラーマリス・リグリアード》☆7/爬虫類族/リバース 1枚
《サブテラーマリス・グライオース》☆8/水族/リバース 1枚
《サブテラーマリス・ジブラタール》☆10/岩石族/リバース 1枚

■不採用
《サブテラーマリス・アルラボーン》☆6/アンデット族/リバース
《サブテラーマリス・ボルティニア》☆9/雷族/リバース
《サブテラーマリス・エルガウスト》☆11/悪魔族/リバース
《サブテラーマリス・バレスアッシュ》☆12/炎族/リバース

上記の整理となりました。

《サブテラーマリス・アクエドリア》
・セットカードを破壊できる(テーマ内唯一の魔法/罠除去手段)
・破壊対象は「サブテラーマリス」の数に依存する
・《サブテラーの戦士》+《ティアラメンツ・メイルゥ》で出せる☆5

《サブテラーマリス・リグリアード》
・相手モンスターを除外する
・《サブテラーの戦士》+《魔神童》で出せる☆7
・シンプルに強い除去要員

《サブテラーマリス・グライオース》
・デッキから好きなカードを墓地へ送れる
 ・《シャドール・ドラゴン》→魔法・罠の破壊
 ・《BF-精鋭のゼピュロス》→《地中界シャンバラ》を戻しつつランク4
 ・《魔神童》→裏側守備表示で特殊召喚
 ・《ティアラメンツ・メイルゥ》→融合召喚
・本デッキでは最優先で出したいエンジン
・《サブテラーの決戦》による打点は最も高い

《サブテラーマリス・ジブラタール》
・自由枠
・岩石族なので《御影志士》でサーチできる
・「サブテラー」モンスターを捨てて2ドロー(あまり使わず不発も多い)

4-2. サブテラー

下級の「サブテラー」モンスターは、《サブテラーの導師》以外はリバースモンスターではありません。

■採用
《サブテラーの導師》☆4/ドラゴン族/リバース 3枚
《サブテラーの戦士》☆4/戦士族 1枚
《サブテラーの射手》☆3/天使族 1枚
《サブテラーの妖魔》☆1/魔法使い族 3枚

■不採用
《サブテラーの刀匠》☆2/獣戦士族
上記の整理となりました。

《サブテラーの導師》
・下級サブテラーで唯一のリバースモンスター
・過労死枠その1
・リバースした場合に「サブテラー」カードをサーチする
・自身と他のモンスターを裏側守備表示にする
 ※他の「サブテラー」カードがあればフリーチェーンになる
・初動《地中界シャンバラ》のサーチ先筆頭

《サブテラーの戦士》
・「サブテラーマリス」がリバースした場合に墓地から特殊召喚
・自身と1体以上をリリースし、デッキの「サブテラーマリス」を特殊召喚
・リリースは効果扱い(「効果で墓地へ送られた」が誘発する)
・早めに墓地へ送りたい過労死枠その2

《サブテラーの射手》
・自由枠
・戦闘で裏守備モンスターをダメージ計算を行わずにデッキに戻す
・リクルート効果もあるが使ったことはない

《サブテラーの妖魔》
・モンスター効果/魔法/罠を無効化し、サブテラーを裏返す手札誘発
・カードを裏返しながらサブテラーを蘇生させる起動効果
・過労死枠その3

4-3. サブテラー関連の魔法・罠

■採用
《地中界シャンバラ》 3枚
《サブテラーの激闘》 1枚
《サブテラーの継承》 1枚
《サブテラーの決戦》 3枚

■不採用
《地中界の厄災》
《サブテラーマリスの潜伏》

《地中界シャンバラ》
・初動
・「サブテラー」カードではない
・発動時に「サブテラー」モンスターをサーチ
・ターン1で場のサブテラーを表返す
・相手の攻撃を無効にしながらサブテラーを表返す

《サブテラーの激闘》
・「サブテラーの名を持つ永続魔法」
 ※《サブテラーの導師》の②がフリーチェーンになる。
・「サブテラー」モンスターを裏守備モンスターの数だけ攻守強化
・「サブテラー」モンスターが戦闘ダメージを与えると墓地の「サブテラー」カードを手札に戻せる

《サブテラーの継承》
・モンスターを墓地へ送り、同属性のリバースモンスターをサーチ
・リバースモンスターを墓地へ送り、同属性の低レベルモンスターをサーチ
・墓地へ送るのは効果扱い(「効果で墓地へ送られた」条件を満たす)

《サブテラーの決戦》
・「サブテラー」モンスターを裏返す
・「サブテラー」モンスターを表にする
・「サブテラー」モンスターの元々の攻撃力と守備力を足す
・「サブテラー」モンスターの効果は無効化されない
・発動後セットし直す(タイミングを逃す)
・名称ターン1指定はなく、複数枚使用可能
・《王家の神殿》で2回発動できる

4-4. その他のサポートカード

《天獄の王》
・魔法・罠のサーチと、セットカードへの破壊耐性付与
・岩石族なので、《御影志士》からサーチが可能

《時械神ザフィオン》
・《神・スライム》の融合素材(水属性・☆10)
・魔法・罠の除去ができる
・《氷水帝コスモクロア》でもよい
・《コイツ》でもよい

《星遺物-『星鎧』》
・《星遺物の傀儡》のサーチ要員
・反転召喚成功時に手札から特殊召喚できる
・《星神器デミウルギア》の③でも特殊召喚できる

《シャドール・ドラゴン》
・《サブテラーマリス・グライオース》で墓地へ落とす候補
・効果で墓地へ送られた場合、魔法・罠カードを破壊できる
・《エルシャドール・ミドラーシュ》の融合素材

《BF-精鋭のゼピュロス》
・《サブテラーマリス・グライオース》の効果で墓地へ落とす候補
・《地中界シャンバラ》を手札に戻しながらランク4に繋げられる

《魔神童》
・《サブテラーマリス・グライオース》の効果で墓地へ落とす候補
・効果で墓地に落とすとそのまま特殊召喚できる
・《サブテラーの戦士》で《サブテラーマリス・リグリアード》を出せる
・《サブテラーの継承》で《ティアラメンツ・メイルゥ》からサーチできる
・《リバイバルゴーレム》でも代替可
・悪魔族は採用していない為、リバース時の効果は使用しない
・悪魔族を入れるなら《トークンコレクター》が候補

《ティアラメンツ・メイルゥ》
・《サブテラーマリス・グライオース》の効果で墓地へ落とす候補
・+《時械神ザフィオン》or《神・スライム》=《神・スライム》
・+《シャドール・ドラゴン》=《エルシャドール・ミドラーシュ》
・+《紅陽鳥》=《捕食植物ドラゴスタペリア》
・《サブテラーの継承》《サブテラーの戦士》からも融合召喚可能

《クローラー・アクソン》
・ 自由枠
・《星遺物の傀儡》の②のコスト
・魔法/罠の除去要員
・《サブテラーの継承》の地属性リバースモンスターサーチ要員
・《増殖するG》《粘糸壊獣クモグス》辺りと差し替え可

《死者蘇生》
・展開力+1

《おろかな埋葬》
・墓地効果を持つモンスターを活用する手段

《テラ・フォーミング》
・初動となるフィールド魔法のサーチ手段

《金満で謙虚な壺》
・初動を引き込む確率を上げる手段

《簡素融合》
・《カルボナーラ戦士》の融合召喚手段
 ・ランク4に繋げたい場合
 ・《サブテラーの継承》で地属性リバースモンスターをサーチする場合
・《紅陽鳥》
 ・《星神器デミウルギア》のリンク素材の調達
 ・《サブテラーの戦士》から☆10を呼びたい場合
・使用後は《捕食植物ドラゴスタペリア》の融合素材に

《王家の神殿》
・《サブテラーの決戦》を2回発動可能
・《メタバース》を先攻1ターン目に発動可能

《強制脱出装置》
・《天獄の王》を戻して再度特殊召喚し、追撃する
・《Vivid Tail》でも代替可

《メタバース》
・初動《地中界シャンバラ》のサーチ手段
・直接発動してしまうと①のサーチが行えない点に注意

《星遺物の傀儡》
・モンスターをリバースさせる手段
・《星遺物-『星鎧』》からサーチ可能

《大捕り物》
・相手モンスターのコントロール奪取
・《サブテラーの導師》で裏返して反転召喚すると制約解除
・《サブテラーの戦士》のリリース素材にしてもよい

4-5. エクストラデッキ

《カルボナーラ戦士》
・《簡素融合》で融合召喚
・ランク4の素材
・《捕食植物ドラゴスタペリア》の融合素材
・《サブテラーの継承》の地属性リバースモンスターサーチ要員
・《サブテラーの戦士》のリリース素材 

《エルシャドール・ミドラーシュ》
・《ティアラメンツ・メイルゥ》の墓地効果で融合召喚
・自分のターンには《サブテラーの導師》で裏にしよう

《紅陽鳥》
・《簡素融合》で融合召喚
・《星神器デミウルギア》のリンク素材
・《捕食植物ドラゴスタペリア》の融合素材
・《サブテラーの戦士》のリリース素材 

《捕食植物ドラゴスタペリア》
・《ティアラメンツ・メイルゥ》の墓地効果で融合召喚

《神・スライム》
・《ティアラメンツ・メイルゥ》の墓地効果で融合召喚
・初回は《時械神ザフィオン》が融合素材
・以降は《神・スライム》自体を融合素材にできる
・融合素材がEXデッキに戻るので、2枚でループ可能

《竜巻竜》
・魔法・罠の除去要員(サブテラーでは貴重)
・《トロイメア・フェニックス》でもよい

《御影志士》
・《天獄の王》のサーチ要員
・《サブテラーマリス・ジブラタール》のサーチ要員

《サブテラーマリスの妖魔》
・せっかくのサブテラーなので入れている
・リバースモンスターの展開手段にはなるが裏にならない

《崔嵬の地霊使いアウス》
・リンク3以上に繋ぐ要員

《星神器デミウルギア》
・モンスター効果耐性持ち
・《星遺物-『星鎧』》のサーチ要員

《天威の龍拳聖》
・相手のリンク2を《大捕り物》で奪った場合のリンク召喚先
・《簡素融合》で出したモンスターが墓地にいれば効果も使える

《破械雙王神ライゴウ》
・相手のリンク3を《大捕り物》で奪った場合のリンク召喚先
・魔法/罠の破壊手段の一つ

《世海龍ジーランティス》
・相手のリンク4を《大捕り物》で奪った場合のリンク召喚先

《閉ザサレシ世界ノ冥神》
・コックさんやフルアーマードヘイカンなどの完全耐性持ちの突破手段

5. その他の面白そうなカード

《リバイバルゴーレム》
・デッキから墓地へ送られると特殊召喚できる
・☆4なのでランク4の素材となれる

《星遺物の守護竜》
・《星遺物-『星鎧』》からサーチ可能
・《サブテラーの導師》を蘇生できる
・魔法/罠ゾーンに残り続けるので邪魔

《地中界の厄災》
・リバースしたモンスターの打点アップ
・裏側守備表示モンスターへの耐性付与
・除去されると墓地のモンスターを裏側守備表示で蘇生
・「サブテラー」カードではない

《迷い風》
・デッキから墓地に落とし、墓地効果で場にセットできる
・永続的に無効にでき、エンドフェイズに戻ったりしない
・《王家の神殿》があれば、セットしたターンに発動もできる

6. 所感

リバースモンスターは私が遊戯王を始めた頃に登場し始めたカードで、当時から愛用していた為、活用したデッキを組みたいなというモチベーションが高かったものの、相手の攻撃を待つ前提の悠長な特性から中々手を出せずにいました。
【サブテラー】はストーリー性を持ちつつ、リバースを活用するテーマとして理想的な動きを可能としており、使っていて楽しい動きに仕上がっていてかなり満足度の高いデッキとなっています。
ソロモードで使えるデッキも比較的動かしやすい内容にはなっていたので、気になった方はそちらを回してみつつ、良ければ組んでみてください。


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