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Shareway卒業したけど、「なりたい自分になる」ために戻ってきました

「なりたいを、あきらめない」をテーマに掲げるWebマーケティングスクール「Wannabe Academy(ワナビーアカデミー)」。
運営会社のShareway(シェアウェイ)社員インタビュー第2弾は、退職してフリーランスになったのち、再びShareway社員として戻ってきた沼澤さんにお話をうかがいます。
「お客様だけじゃなく、一緒に働くメンバーたちの”なりたい”にも向き合ってくれるから、戻って来られた」。
そう話す沼澤さんのキャリア変遷から「自分らしいキャリア」の叶え方を探ります。

夢だった広告業界に就職。チャレンジしたくてフリーランスへの転身を決意。

-大学中退、アルバイト生活を経て、Sharewayに入社された沼澤さん。会社を離れてフリーランスをしていた時期があったそうですが、1回目の入社のきっかけを教えてください。

もともと、父が広告業界にいて、大きな仕事も手がけていたのを間近に見ていたので、自分もいつか広告業界で働こうと思っていたのです。
大学を4年生のときに中退してしばらくはフラフラしていたのですが、みんなからも心配されるしそろそろ就職しようと動いていたときに、Sharewayの存在を知りました。当時はまだ社員が4、5人程度の、本当に小さな会社でしたね。

-何か惹かれるものがあったのですか。

採用面接のとき、代表の森田さんと清宮さんから事業内容やビジョンなどを直接聞いて、「自分もこの人たちと働きたい」と感じたのです。正直、僕は求人票だけで就職先を判断するのは難しいと思っているので、応募先企業を選ぶ基準はけっこうざっくりしていました。職種は限定せず、広告業界の中で興味を引かれた求人があったらまずは応募してみる。面接に進んだら、そこでじっくり話を聞いて考えようというスタンスです。
とはいえ「何となく面白そう」という漠然としたイメージだけで決めるのはよくないと思っていたので、「誰に向けて広告を発信するのか」「それはどんなニーズを持っている人たちか」など、対象や提供する内容は意識して就職先を検討していました。
当時のSharewayは『シンデレラフェス』事業をやっていて、「女子高生マーケティング」というなかなか経験できない分野に携われるところに魅力を感じました。

-実際、どんな仕事をしましたか。

営業職での採用だったので、営業の仕事がメインでした。ただ社員数が少なかったので、それ以外の仕事にもたくさん関わりましたね。例えばクライアントに提案する広告内容をどうするかや、イベントにアテンドするタレントやモデルの方を誰にするかといった企画の分野などです。
また、メディアの立ち上げも手がけました。記事を書いて、GoogleAnalyticsで閲覧状況を分析して、分析結果を元に「どんなテーマの記事を書けばたくさんの人に読んでもらえそうか」なども考えながらメディアを運用していました。
新しい仕事や企画がどんどん入ってくる業界なので、常に新鮮な気持ちで働いていましたね。

-幅広く仕事を任されて、経験値も上がっていたところで、なぜフリーランスになる決断をしたのでしょうか。

一度会社の外に飛び出して、個人でチャレンジしてみたいと思ったからです。
22歳で入社してから約4年、クライアントのニーズをヒアリングして、何を提供できるか考える営業職の仕事は、とても勉強になりました。一方で、当時Shareway内部の業務効率化にも取り組んでいて、効果が目に見えて現れることに大きなやりがいを感じていました。
こうした経験を活かして、販促面や業務効率化に悩んでいる企業を個人としてサポートする仕事がしたいと思い、独立することにしたのです。何か具体的なビジョンがあったわけではなかったのですが、自分の中の「やりたい気持ち」を優先しました。退職したのは2019年11月、コロナ禍に入る直前でした。

Sharewayが生まれた長野で、フリーランスとしての第一歩を踏み出す。

-フリーランスになって、まず何をしましたか

長野に移住しました。Shareway創業の地です。フリーランスになることを森田さんに話したら、「長野の企業とはつながりがあるから、紹介できるよ」と言われたので、年が明けた2020年1、2月頃に移住したのです。生まれも育ちも東京の僕は、以前から田舎暮らしにあこがれていたので、フリーランスになったことでその夢まで一気に叶いましたね。

-いい関係を維持しながら新しいスタートを切れたのですね。

本当にそう思います。当時は26歳で、身近にフリーランスとして働いている人もいなかったので、仕事の取り方も含め、すべてが自分で調べながらの手探り状態でした。そんな中、仕事先を紹介してもらえたのは本当にありがたかったです。
長野では、農家のお客さまなどに対してWebマーケティングで集客のお手伝いをしたり、販売管理や在庫管理などバックオフィス部分をサポートしたりと、コンサルティングを通じて利益が生まれる仕組みを作っていました。

-初めての土地で、頼れる人もなくフリーランスをするのは不安ではなかったですか?

自分がやりたくて挑戦していることだったので、不安はそんなに感じませんでした。わからないことは都度調べて対応できましたし、明確な答えが出ないようなモヤっとした相談は、クラウドソーシングのフリーランス向け電話相談サービスを使って話を聞きました。そうやって手探りしながら解決方法を見つけること自体も楽しかったですね。

-「なりたい自分」を叶えるための試行錯誤ですね。

はい。将来的に事業を大きくしようとか、そこまでのビジョンはなかったのですが、目の前の課題を一つひとつ乗り越えていけば結果はついてくると思っていました。
ただ、コロナ禍の影響で売上が大幅に下がってしまう飲食店のお客様などもいて、「このままだとやばいな」と感じる場面はありましたね。そんな話も森田さんには連絡していました。

-Sharewayが、チャレンジを続ける沼澤さんの心の拠り所にもなっていたのですね。今のWannabe Academyが掲げるコンセプトにも通じる気がします。

そうですね。Sharewayには、退職しても繋がりを持ち続けているメンバーが多いと思います。挑戦するために外に出たメンバーのことはみんなで応援するし、近況報告もするし、「その仕事、一緒にやったら面白そうじゃない?」といった話が出ることも珍しくないですね。「やめたら終わり」の会社ではないのは、Sharewayの魅力だと思っています。

「なりたい自分」を叶えるためには、場所選びも大事な要素。

-フリーランス1年目がコロナ禍と重なって、大変だったと思います。

大変でした(笑)。ただありがたいことに、長野の地元企業や農家の方々の支援に加え、Sharewayから直接依頼される仕事も増えてきて、気づけば大半がSharewayに関する仕事になっていたので、「それならまた社員として戻ろう」ということになりました。半ば思いつきでフリーランスになってから1、2年ほどが過ぎ、自分1人でやれるチャレンジは一通りやり尽くした満足感もありましたね。

-当時はSharewayのどんな仕事を手伝っていたのですか。

Webマーケティングスクール「Wannabe Academy」事業に関する効率化支援です。Wannabe Academyは、僕がSharewayを卒業してフリーランスのときに始まった事業です。改善できる部分はたくさんありましたね。今、受講生の皆さんが使っている受講生サイトの構築や、課題提出・フィードバックの仕組み作りも、フリーランス時代に手がけたものです。学習コンテンツが足りていても、サービス自体が使いにくければ勉強を継続しにくくなってしまうし、運営側の負担も増えてしまう。そうならないように効率化を図りました。

-受講生と運営側、双方にメリットのある形で効率化していったのですね。

その形がベストですよね。入学者の管理なども、バックオフィスを担当するメンバーにものすごい負担がかかっているようだったので、自動化できるところはどんどん変えていきました。Wannabe Academy事業が立ち上がったことで、手伝えることが増えたのです。

-その支援を「フリーランス」ではなく再び「社員」として行うことになったのですね。

はい。ただ、振り返ればもっと改善できたなと感じる部分もあります。
これまでは、僕自身が手を動かしてツールを構築することで効率化していくというやり方でした。でも、他の人の力を借りて効率化していくやり方もあるのだと気づいたのです。Wannabe Academy事業がスタートしたことで、卒業生のコミュニティが生まれました。そうした卒業生と一緒に、それぞれの得意分野や強みに合わせて仕事を渡していくことで効率化を図れるし、卒業生も実績が積み上がるし、Wannabe Academy全体を盛り上げていける。今はそこに注力していて、これはフリーランスという立場ではできなかったことだと感じています。

-Sharewayの社員、フリーランス、そして再びSharewayの社員と、働く上での立ち位置は変えながらも、「業務効率化を支援したい」という沼澤さんの思いは叶い続けているように思います。

それは森田さん・清宮さんが僕のやりたいことを理解して、思いを実行できる場所を用意してくれているのが大きいですね。
僕は今も長野にいながら正社員としてフルリモートで働いていますが、オフィスがなくても、チャットやZOOMや電話も使ってコミュニケーションはしっかり取れています。働く時間帯もシフト制で選べますし、仕事環境に関しても必要なものは購入してもらえて、自分らしく働けていると感謝しています。

-今も長野に住んでいるとのことですが、長野にいるからこそできる仕事などはあるのでしょうか。

「長野マーケティングセンター」構想が着々と進んでいます。コワーキングスペースに卒業生やフリーランスマーケターが集まって、Sharewayで受けたマーケティング案件にメンバーみんなで取り組んでいく。そんな「マーケティングの発信地」を作ろうという構想です。数年後の実現に向けて準備をしているところです。

-先ほど出た「それぞれの強みに合わせて仕事を渡していく」という話が形になるのですね。

そうですね。長野マーケティングセンターが形になることで、いい循環を生み出したいです。気合で仕事をこなすのは、やろうと思えばできますが、それでは新しいチャレンジがしにくくなります。目標に向けてどんなステップを踏めばいいのかを考える「余白」がないと、新しいことには取り組めないと思っているので、他のメンバーの「なりたい」「やりたい」を叶えるためにも、効率化を通じてみんなの時間を作ることを目標にしていきます。

「自分にできること」を積み上げていけば、「なりたい自分」に近づける。

-一度会社を離れた沼澤さんから見て、Sharewayはどんな会社だと思いますか。

社員を大切にして、会社の資本だと考えている会社だなと感じます。
Webマーケティング支援会社として「ユーザー側の視点に立って欲しいものを提供する」という基盤があったから、社員のやりたいことも大事にして、退職・転職後も一緒に仕事ができる関係を作れるのだと思いますね。社員同士も困っている人がいたら助け合う文化がありますし、会社の外に出たメンバーについても、いつかまた一緒に仕事ができるようないい関係が続いているのが特長だと思います。

-沼澤さんのように「なりたい」を叶えながらキャリアを積みたいと考えている人は多いと思います。最後にそんな方々へのメッセージをお願いします。

実は僕自身も、「こんな風になりたい」という明確なイメージを持っているわけではないんです。でも、周りのメンバーの「なりたい」「やりたい」を聞いて、自分の力で実現できそうなことに積極的に手を挙げ続けていた結果が、今の自分になっているのだと思います。

「今の仕事にしっくり来ていない」「やりたいことがない」「何がしたいのかわからない」という方は、まずは今いる組織の中で、自分の強みや経験を活かせそうな仕事がないかどうか、アンテナを張って探してみてください。

少しでも可能性が見つかったら、自分の新しい居場所や、そこに行くために取るべきアクション、自分の将来が見えてくると思います。
もし本当に「この会社でやれることはもう何もない」と思ったのなら、その時に転職やフリーランスという道に進めばいいと思います。

-外に出ることだけが夢を叶える方法ではないし、求められている場所で自分ができることをし続ける中で、本当にやりたいことが見えてくるのかもしれませんね。
「この場所でできることは全部やり尽くした」と思えるまで、取り組んでみようと思います。ありがとうございました!


取材・執筆:なかざわともこ
編集:寺山小弥子


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