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感情の赴くままに一歩踏み出してみる【暮らしのポートフォリオ】

こんにちは。今回の暮らしのポートフォリオシリーズは、前回に引き続き「ブックスマートで生きるかストリートスマートで生きるか」の後編です。


お先に前編をお読みいただくと倍楽しめます!
ブックスマートで生きるかストリートスマートで生きるか①【暮らしのポートフォリオ】|シェアビレッジ (note.com)


ブックスマートとストリートスマート

今回の記事では「ブックスマート」と「ストリートスマート」をこのように定義しています。

ブックスマート:知識の中で生きていくことに長けている人
ストリートスマート:現場で生きていくことに長けている人


半田理人
お酒と郷土料理を愛するシェアビレッジ町村の家守。大学卒業後、銀行員、大学職員を経て五城目にUターン。

あなたはどっち?
→ブックスマートの社会を経験した後ストリートへ


akapos
立川を拠点に活動する青学卒のラッパー。探求テーマはヒップホップとコミュニティの関係性。

あなたはどっち?
→ストリートスマート


清田周子
建築の大学院を卒業後、建築の道に進まずアパレル業界等を経て沼津に移住。ぬまつー(村)村長。

あなたはどっち?
→周りはストリートスマートが多いが、自身はどちらでもない


鈴木希授
国際教養大学3年生。高校時代に海外ボランティアに取り組み、特別入試で大学に合格。

あなたはどっち?
→大学生活はブックスマートだが、同年代よりはストリート寄り


一歩踏み出すきっかけ


半田:
大学で働いていて、ストリートに興味を持ったターニングポイントは、東京の下町に1人で飲みに行くようになったことです。

そこでは昼間から飲んでるような人たちがたくさんたまっていて。集まりでも何でもなく。そういう人の中に混じって、自分も過ごしてみたいと思ったんです。24歳の時かな。

akapos:大学職員の知り合いがいないからわからないんですけど、手続きや規則が多い中でそつなくこなすイメージです。
そういうまじめすぎる環境から出てみたいみたい、という動機だったりするんですか?

半田:そうだと思います。
ずっとアパートと職場の往復で、地縁がない場所だったので、地元の友達もいない。仕事は事務的な仕事が多く、オフィスから出ることは滅多にない。
たまにはそんな生活から離れて、慣れない環境に飛び込んでみようっていうのが始まりだったかも。お酒は好きだし。

akapos:ジョジョの5部のイタリア編で「正しい馬鹿にはなれない」っていうセリフがあるんです。

エリートのキャラクターが、裏切りには乗れないって言ってチームから離れていくシーン。

ブックスマートの血が流れている人だから、物事の判断が頭でできてしまう。ボスを裏切ってでも自分たちの正義を通しに行く人たちは「正しい馬鹿」だけど、自分にはできないっていうシーンで。

なんでこの話をしたかって、大学職員時代の半田さんって同じ感覚だったんじゃないかと思うんです。多分前職の時の俺もそう。

すべてを振り切ってストリートに行くことはできない。そういう人って多いと思います。

そんな中でも、半田さんが街に出てみたのとか、俺が前職をやめて地元に戻ったのってなんでだったんでしょう。

昔の俺たちみたいにブックスマートにいるけどストリートスマートの世界に飛び込みたい人。
そういう人にこそラーニングビレッジをお勧めしたいんです。


生き方の軸をもつ


鈴木:この前友達と話していて話題にのぼったんですが、社会人ってどうやって友達作るんだろうねって。

さっきの半田さんの話みたいに、家と職場の往復になったら、同僚としかかかわらなくなりそうで。

誰が来るかわからないところに飲みに行っての出会いも面白そうだけど、そういうところに行く人ってもともとストリート気質な人な気がしています。

私はあまりそういうの得意じゃなくて、しかも今まで学校社会でしか生きたことないので、大人って友達作るの大変そうって思ってました。

でも、最初から自分と好みがあうってわかってる人たちとか、共通の興味分野がある人との集まりなら参加したいと思うんです。

私が想像しているのと同じような思いを持っている社会人の方たちに、シェアビレッジのコミュニティとかゼミとかは魅力的なんじゃないかなと思います。

半田:自分は、仕事と家との往復だけの生活が、すごく不健康に感じちゃって。切実な気持ちで、まったく違う空気を吸いに行った気がします。

清田:私は逆に、プライベートでも飲みに行きたいと思えるくらいの職場じゃないと働きたくないんですよね。

半田:インターンシップなどがあればよかったけど、結局、就活中は調べた情報でのみ判断していましたね。働きはじめたらこういう生活だった。

だからこそ、何か変えたいなら、自分でストリートにつかみに行かないとって思ったというか。

清田:私それ聞くと、就活についてはストリート寄りなのかもって思いました。

大学院行って2級建築士も取って、でも資格を活かさない職に就いたんです。面接行ってみて、面白くなさそうだなって思ったところはいかなかった。

次に受けたアパレルの方が面白そうで、そっちにしました。

ブックスマートかストリートスマートかではなく、自分の価値観とか軸を持って物事を選ぶタイプなんだろうな。


akapos:俺は色々やりたいタイプなんで、俺はこう生きるって言語化してきませんでした。

周りの人たちの意見に左右されちゃうけど、それでもいいなって思うんです。興味あることをフラフラってやっていきたい。

でもストリート側に振り切ったら軸が定まって、そぐわないものはやらないって言えるようになる。


原動力は感情

半田:こないだ話していた秋田の友人が、活動の原動力は「怒り」だって言っていたんです。

秋田を活性化したいと思ったのも、よく買い物してた商店街がシャッター街になってたとか、農業の流通の在り方に問題があるとか、怒りが湧いて、なんとかしなくちゃと動く。

akapos:ヒップホップでもネガティブな感情をポジティブに表現することがあります。何かに対する批判とかを曲にするから。

やっぱりストリートの人たちは感情を原動力にしてますよね。

もちろん、ネガティブな感情じゃなくても、単純に好奇心とかの場合もあると思うんですが。


これからはブックスマート?ストリートスマート?


akapos:初めてあった人に「ラッパーやってます」って言った時の反応で、その人がブックスマートかストリートスマートかなんとなくわかるんです。

ストリートの人は「どんな曲出してるの?」って聞いてくるし、ブックスマートの人は「なんでラッパーになったの?」って聞いてきます。

自分にとっては、生き方とか価値観とか軸とかって、ロジックで決めてるわけじゃないんですけど、そこをどれくらいロジカルに見てるかは人によって違うんだなって。

半田:調べてみると、「これからはストリートスマートだ。現場に出よう」っていう情報が多いけど、「真面目に」ストリートスマートになろうとしちゃったらそれもなんか違う。

「あなたもこれでストリートスマート思考に!ストリートスマート研修パッケージ」とか出てきちゃったら面白くないじゃないですか。

そもそも、ストリートスマートっていう言葉を定義すること自体、ブックスマートな発想。
こうすると成功できる!みたいな、ライフハック的な方向になっちゃうとそれもまた違うような。

akapos:どっちの方がいいとかもたぶん無いし、自分はどっちなのかとかも考えすぎなくていいと思うんです。

ただ、たまには感情の向く方に一歩踏み出してみようよっていう提案をしたいですね。

シェアビレッジ、ラーニングビレッジがそういう機会を生み出す場になって行けたら嬉しいです。



ブックスマートとストリートスマート。
価値観に応じて自分に合った学び方ができたり、あえて違うやり方を取り入れることで視野が広がったり、自分がどちらか知ることは深い学びにつながりそうです。

ラーニングビレッジは、「あそぶように学び、学ぶようにあそぼう」をテーマにした学び場。参加者それぞれにあった学び方を実現できます。

ストリートスマートの人が多いイメージかもしれませんが、ブックスマートの人も大歓迎!ブックスマート・ストリートスマートの垣根を超えたチャレンジも応援します!

ブックスマートもストリートスマートもさまざまなバックボーンを持った人が混じり合うからこそ起きる化学反応に期待です。

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