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新しい宝物

こんにちは。マーケター&シェアラーあちです。

わが家の学区には、「登校班」及び「旗当番」なるものがある。
         
子どもたちは小学校へみんな揃って列を組んで登校し、
交差点等の危険箇所については、保護者が代わる代わる黄色い旗を片手に見守り、安全に登校するためのサポートをする。

みんなそう?
       
       
先週だったかな。
わが家に旗当番が回ってきた。
       
外に出るとかなりの雨・・・
雨ってだけでブルーになる、お日様がないと生きていけない人=私
              
          
今回のコロナで、オンラインでかなり色々やれることが分かったので、今後雨の日は、対面の予定を全てキャンセルしたいと真剣に考えているほどです!(キッパリ)

↑今度会ったら、「キミはハメハメハ大王の子どもか!」と突っ込んでくださいw
       
        
あら?
話がズレた^^;
      
                
そんなひどい雨の中、傘を片手に旗当番を終え、自宅に戻ろうとすると、向こうから一人の少女が歩いてきた。
            
登校班の出発時間に間に合わなかったらしい。
          
交差点を一緒に渡ろうと待っていたのだが、そこであることに気付き、私はひっくり返りそうになった。
        
         
か、かさをさしてない!!!!!
こんなひどい雨なのに!!!!!
          
           
「え?この雨でかさを忘れるってどういうこと?」
「玄関から外が見えない家ってこと?」
「それってどんな構造?」
「いや、窓から見えるよね?」
「おかあさんは?」
          
脳内大混乱w
      
       
が、目の前にやってきた、すでにかなりびちょぬれの子どもを見て、我に返る。
       
        
私「傘どうした?忘れちゃった??」
子ども「うん・・・」
私「そっかーーー、結構ひどい雨だけど、今からは取りに帰れないよねぇ、、、」
子ども「うん・・・」
私(脳内会議がまた始まりそうになるのを押さえつけつつ・・・w)「よし!じゃあさ、私の傘、貸してあげる!私家帰るだけだから!」
子ども「え???いいんですか???」
私「全然いいよ!コンビニで買ったビニール傘だしさ!大きいけど、持てる???」
子ども「はい!」
私「気をつけていってらっしゃ〜い!」

        
その子は体の倍以上ある傘を持って、顔を上げて小走りで駆けていった。
     
          
まだ2年生くらいかな。
何十世帯もいる学区で、お互い大きなマスクで顔を覆っていて、名前を名乗り合ったわけでもなく、ほんの一瞬のできごと。
    
当然返ってくると思っておらず、でも受け取りにくいだろうと心の中だけで「この傘あげるからね!返さなくていいんだよ!」と言った。
                  
ただ1つ。
「人は優しい。世界は優しい。」という世界観をつくる、1つの小さな出来事になったら嬉しいなぁと願った。
             
           
家に戻ってから寝ていた夫を叩き起こして、
一部始終の出来事と、一人脳内会議の内容と、たった1つ願った願いを共有して、「あ、というわけであんたの傘1本なくなったけどよろしく♡」と締めて晶子大満足!
             
         
そんなことはすーーーっかり忘れていた一昨日。
                   
ピンポーンとチャイムが鳴り、宅急便だろうとモニターを見ると、見知らぬ親子が立っている。

な、な、なんだ!
二ちゃんが問題起こしたか!←おい
         
戦々恐々と出てみると、「傘を返しにきました」と、なんと先日のあの子とお父さんではないですか!!!
          
私「えーーーー!よく分かったねーーー!すごくない!?」
聞けば、お父さんと登校班LINEやらから一緒に探したんだそう。
      
手がかりはほとんどなかったはずで、かなり大変だったと思う。
      
頑張ってくれたんだなぁ。
この子も。親御さんも。
        
傘を受け取って心底驚いて感激していたら、そっと白い封筒を差し出した。
「あら、お手紙も書いてくれたんだ!」
「うん」
「わぁ、嬉しいなぁ、本当にありがとう!」
         
「またね!」と手を振って、その子はお父さんと笑顔で帰っていった。
      
                
部屋に戻って封筒を開けて、お手紙を読んだ。
その子の喜びと感謝が伝わってきて、本当に嬉しく、愛しかった。
                   
ピュアだなぁ
愛しいなぁ
美しいなぁ
        
             
子どもに直接手を差し伸べられることへの喜びと感謝が、体中を巡った。
                 
自分の新たな情熱の源泉を見つけたような気がした^^

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