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【後編】シェアプレイス卒業生に聞く。おかえりがある一人暮らしと、その後の話。│青山さんご夫妻(THE SHARE)

渋谷区神宮前、原宿駅徒歩9分に位置する「THE SHARE」は、ショップ・オフィス・アパートメントからなる複合施設。「遊び」と「仕事」と「暮らし」が交差するこの空間には、多種多様な人たちが集い、日々新たな出会いやカルチャーが生まれています。ホテルのようなスタイリッシュなデザインと、200㎡を超える広々とした共有スペースも特徴のひとつ。
今回は「THE SHARE」での出会いを通じてご結婚されて、現在は子育てに奮闘中という青山さんご夫妻に、卒業生ならではの目線でシェアプレイスの魅力について語っていただきました。  ★前編はこちら
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プロフィール
わたるんさん
・入居歴:2015年1月〜2018年1月(3年)
・ご職業:webデザイナー、ライター
あベベさん
・入居歴:2014年10月〜2018年1月(3年半)
・ご職業:建築設計事務所で住宅や学校などの設計を担当
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人生のパートナーとの、偶然の出会い

あベベ:私たちはいま結婚3年目ですが、ちょうど同じくらいの時期に「THE SHARE」に入居して、1年半が経った頃に付き合いはじめました。当時は私が仕事に忙殺されていたので、家には寝に帰るだけの状態になっていて。イベントにもほとんど顔を出せなかったし、共有スペースに行っても深夜だから人が居なくて、シェアメイトとの交流をなかなか持てずにいたんです。
でも、夫は「24時間そこで作業してるんじゃない?」っていうくらい、常に共有スペースに居た人で(笑)。全員が寝静まっているような時間帯に、唯一コミュニケーションを取れる相手だったので、自然と距離が縮まりました。私がコミュニティの輪のなかに入りやすいように、「今度みんなでご飯でも行かない?」と声を掛けてくれたのですが、そういう優しさや気遣いが嬉しかったですね。

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わたるん:僕はずっと6階にあるラウンジやライブラリーで仕事をしていたんです。原宿ってどこのお店も混んでいますけど、「THE SHARE」は都会の喧騒を忘れるほど落ち着いた空間で。特に昼間や夜遅い時間帯は静かで作業に集中しやすく、ワークスペースとして最適でした。そこで妻と雑談するうちに、彼女の仕事に対する熱量や集中力の高さに触れて、人として尊敬するようになったんです。

私生活を見せ合うことで気づく、価値観や感性の一致

わたるん:シェアメイト同士でお互いの部屋を行き来することが多かったのですが、妻の部屋の本棚にはセンスのいい本が揃っていたことも印象的でした。「おっ、これは素敵だな!」と思うような、アートやインテリア系の選書を見たときに、改めて「気が合いそうだな」と感じましたね。本棚って人柄が表れると思うので、気になる相手がいる方はぜひチェックしてみてください(笑)。

あベベ:夫はあまり荷物を持たない人なので、部屋全体がスッキリと整理されていて好印象でした。こうやって付き合う前から素の部分を見せ合ったり、お互いの深い部分を知れたりするのは、シェア暮らしのいいところだと思います。付き合った後も、結婚してからも、お互いにいい意味でギャップが無いんですよ。

自室(青山さん)

自室(阿部さん)

(上がわたるんさん、下があべべさんの当時の自室の写真。インテリアに個性が出る。)

結婚・出産後も続く、シェアメイトたちとの交流

わたるん:結婚が決まり、2人で「THE SHARE」を退去するときに、シェアメイトがプレゼントしてくれたお祝いのビデオレターはいまでも大切な宝物です。心温まるメッセージをはじめ、バツイチの人たちがその経験を踏まえてアドバイスをしてくれたり(笑)。
ある人は、原宿の有名な占い師のところへ行って、僕と妻の相性を鑑定してもらっている様子を映像におさめてくれたり。自分のことのように「当たってるー!」と納得している姿は微笑ましくもあり、入居していた3年間でそれほどの関係性を築けたのはとても幸せなことだと思いました。

あベベ:引っ越した後も、シェアメイトたちとは交流が続いています。夫婦揃っておもてなしが好きなので、コロナ前は自宅に仲良くしてもらっている人を招いて食事会を開いていました。それぞれ独立したり、結婚したり、仕事や生活の形は変わっていますが、いまでも家族ぐるみのお付き合いができて嬉しいです。

ホームパーティー(自宅)

(自宅でのホームパーティーの様子。食卓を囲むと自然と会話が弾む。)

わたるん:2歳の息子ともよく遊んでもらっているのですが、子どもの頃からさまざまな仕事をしている大人たちと出会えることは、息子の学びになると感じています。ダンスで夢を与えている人とか、フォトグラファーとして活躍している人とか、そういう多様性に満ちた世界が息子にとって当たり前になったらいいなと。

僕がシェアプレイスでの出会いを通して、「こういうことをやってみてもいいのか!」と閉塞感を打開できたように、いろんな生き方に触れることで、興味のある分野や人生の選択肢を増やしていってくれたら嬉しいですね。


★前編はこちら

★THE SHAREを詳しく知りたい方はこちら


取材:2020年12月
interview & photo_ 馬場澄礼

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