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森から始まる環境革命:日本製紙のバイオリファイナリーが目指す未来

こんにちは!日本中の地域駄菓子屋文化を広める活動家、汰音波瑠璃恩です。みんな、気軽に『るりお』と呼んでね!

今日は、日本製紙株式会社が進める「バイオリファイナリー構想」というカーボンニュートラル達成への取り組みについてお話しします。


バイオリファイナリー構想とは

「バイオリファイナリー構想」は、日本製紙が長年にわたり培った持続可能な森林管理を基に、木質由来の新製品開発とバイオマスエネルギーの生産を進める計画です。

この取り組みは、二酸化炭素の排出量と吸収量を差し引き、実質的にゼロにすることを目指しています。


構想の主な取り組み

  • 木材チップの処理: 木材チップを処理し、木質繊維(セルロース)と黒液(リグニン)に分離します。黒液はバイオマス燃料としてエネルギーを生み出します。

  • 製品開発: セルロースから様々な製品を生み出し、それを使用することでフードロス削減や石油化学樹脂の代替、持続可能な航空燃料の供給などに貢献しています。


カーボンニュートラルへの貢献

  • 森林によるCO₂の吸収: 9万haの国内社有林をはじめとした森林でCO₂を吸収し、CO₂の好循環を生み出します。

  • 森林資源の保全と林業活性化: バイオリファイナリー構想により、森林資源の保全と林業の活性化に繋がります。


具体的な製品例

  • セルロースナノファイバー(セレンピア): 高機能バイオマス新素材で、食品の賞味期限延長や製造歩留り向上に役立ちます。

  • 養牛用飼料(元気森森): 畜産物の食料自給率向上に貢献します。

  • バイオコンポジット: 石油化学樹脂に代わる複合素材として温室効果ガスの削減に期待されます。

  • バイオエタノール: 持続可能な航空燃料としての利用により、国産クリーンエネルギーの供給に寄与します。


今後の可能性

日本製紙は、アジア地域にも森林資源の確保を進めており、途上国での植林作業を進めています。

これらの森林管理技術が途上国にも広がれば、より早いカーボンニュートラルの達成が期待されます。


まとめ

「バイオリファイナリー構想」は、森林資源を有効活用し、環境問題への対応と企業成長を同時に実現する可能性を持っています。

このような取り組みは、持続可能な循環型社会の実現に向けた一歩であり、日本製紙のような企業の役割が重要であることを示しています。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!


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