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開催内容 2023年 4月16日(日)

ごきげんさんです。拡がる読書会の文鳥さんです。

2023年 4月16日(日)
前日は結構な雨で、開催日はどうなるかなぁと心配してんですが、よく晴れて春らしい陽気での開催となりました。

今回、水野ゼミの本屋では初めての開催でしたので人も集まるかなと心配したんですが、飛び入り参加もあり8人で行いました。あざすー。

では、さっそく今回紹介された本を12冊。

君のクイズ

クイズ番組の生放送に参加した主人公。決勝で退治したプレイヤーが一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解したことで優勝を逃します。
なぜ、問題を読まれてもいないのに正解が導き出せたかの?
番組のヤラセによる失敗か?プレイヤーがずるをしたのか?いくつかの予測の中、自身の記憶を掘り起こしていくことになります。
クイズ番組の裏側やクイズ王たちの問題の解き方などのリアルと織り交ぜながらミステリーものとして話が進んでいきます。
こんな形でクイズ番組ができてるのかぁと関心するところもあり、本屋大賞とかで話題になった本なのもうなずけます。

三国志男

中年男性なら誰もが知っているであろう「三国志」。
図書館にあった横山光輝の漫画や吉川英治の小説、NHKの人形劇やゲームなど様々な三国志を見てきた著者が実際に中国に行っての聖地巡礼を記した旅行記。
ゲームや漫画などで武将たちはカッコよく描かれていますが、実際に中国ではどんな感じで描かれているのか?日本と中国との描かれ方のギャップや登場人物の扱いが違うことがよくわかります。
中国は経済成長が著しいですから、今はだいぶ良くはなっていると思いますが、著書はその前の時代の中国の訪問記ですので、だいぶ雑な英雄たちの扱いをしている田舎の風景などがよくあります。それに著者がショックを受けたり、ツッコミを入れたりと忙しくも楽しい旅行記です。
三国志好きなら是非。


星新一の思想

ショート・ショートの達人。SF小説の大家である「星新一」
その数ある作品の解説本で星新一自身の解説考察本とのこと。
紹介者の方が追っしゃてた「だいたい星新一は十代で卒業しているもの」っていう話がありまして、国語の本とかでも作品がでてくるくらいですから、人生で早くも目に触れる作品を書かれている方という意味では「あ、そうかも」と思いましたw
この本を買った動機としてこの本の著者「浅羽 通明」という方がよく社会問題や思想的な本を書かれているらしく、SFを扱うことについて違和感があったそうなのですが、星新一の世界観が今の社会問題に通づる部分があったからなのでしょうか。
浅羽 通明さんという方を紹介する際に持ってこられた本がこちら。
参考にどうぞ。
「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか



大都会の愛し方

韓国のクィアといか同性愛者をテーマの4篇による連続小説。
第一人称が「俺」ですべて書かれているのですが、物語ごとに設定が違うので、どこか話が繋がっていそうで繋がっていないような絶妙な描き方秀逸だそうです。
韓国は日本以上にフェミズムとかは先進国と言われていますが、LGBTQとかはどうなんでしょうね?韓国でも結構作品数があるみたいですが、まだ日本語訳にされているのは少ないそうです。これから増えてくるかもというお話をしていました。

この本を紹介された方はこの拡がる読書会の前の時間帯の読書会に参加されていたそうで、そのまま飛び入り参加になりましたw
ちなみに前の時間帯の読書会は課題本ありのもので、課題本は
街とその不確かな壁

発売日から3日後の最速読書会とのこと。面白かった!とのこと。
ネタバレ禁止ということで紹介まではされませんでしたが、気になるところですw


運動脳

本屋さんで平積みでいっぱい売っていたので買ってみたとのことw
端的に言うと「運動は脳にいいよ」という本なのですが、どのように良いかとかどのように運動すれば良いかなど科学的にもちゃんと書かれているとのことです。
日本は農耕民族ではあるけど、元が狩猟をしていた人間としては体を動かしておかないといけない体の作りになっているはずで、現代社会の人はさらに運動不足になっているのが危惧され、精神的には運動したほうが脳が活性化するので程よい運動が必要ということなど、色んな根拠に運動を推奨しています。
これを読むと「運動しよう」と思えるので、運動不足やダイエットしたい人には動機付けとしては良い本とのでしたw


Tarzan(ターザン) 2023年4月27日号 No.854 [朝5分の新・健康習慣]

運動つながりで買ったそうで、健康雑誌「ターザン」。
体に良い習慣特集で、イラストでやってみると良い習慣などを紹介がわかりやすく面白かったそうです。
・もふもふのぬいぐるみを抱きしめてみる
・焼きたてのパンの匂いを嗅いでみる
など、意外とじっくりやってないものなどがあるそうです。
ほか、体に良い運動はもちろんのこと、レシピもたくさん載っています。


津軽

太宰治は津軽出身だそうで、当時に出版社からお金を出すから出身地のお話を書いてほしいという依頼の元で書かれた旅行記。
太宰本人はあまり乗り気でなかったものの、旅行しているうちに気分をよくし、書いている内容もご機嫌担っていってく様が面白かったそうです。
表紙になっている山は「岩木山」だそうですが、訪れたばかりでは、何もないところにあるから綺麗にみえるだけで他にも立派な山はいくらでもあるみたいところが、いつの間にか岩木山に風情を感じて美しく描いてたりしますw
旅行といえば現地の食べ物の話になりますが、食の話はあまりしないつもりが蟹をいっぱい食べているシーンとかあるとかw
「人間失格」などで暗いイメージを持っている人も多い太宰治ですが、結構サービス精神があったり、ブレブレな人間味のあるのが垣間見える作品のようです。


感情ことば選び辞典

感情を表す言葉は数あれど、以外に日常的には使いこなせていないかもしれません。この本は辞典なのですが、感情を表す言葉を知ることで改めて感情表現画の幅が拡がるということで買ってみたとのことです。
表現の多さにも気づかれさることになりますが、例文を掲載しているので実際に表現するにも参考になりそうです。


専門家の大罪-ウソの情報が蔓延する日本の病巣-

コロナ禍に入って色んな「専門家」による発言による印象操作や、日常的に不健康と言われている状態、たとえば高血圧の数値は実は薬業界の利権が絡んでいるからの数値であったりするなど、実は・・・というのを色んな根拠を元に解説している本。
SNSとかでは色んな情報が入ってきますからね。
その情報は発信者の承認欲求だったり、正義マン的なことからだったり、利害関係があったりと何を動機に発しているかなども考慮していくべきですよね。それをフィルタリングするにはこういう本を読んでおくと振り回されずにいれるかもしれません。

死は存在しない ― 最先端量子科学が示す新たな仮説

「ゼロ・ポイント・フィールド」という言葉は最近広まっているそうで、死後のお話だそうです。これだけ聞くとちょっと思想強めか?と思いますが、著者は理論物理学者でして、物理学において主に数理的な手段を用いて研究している人が言う「死後の世界」。
古今東西の思想家や宗教家は「死」についてさまざまな考えてきて、それを元にモラルなどが出来上がっているわけですが、理論として、宇宙には「ゼロ・ポイント・フィールド」と呼ばれる場があり、この場に、この宇宙すべての出来事のすべての情報が記録されているという仮説なんですね。
その仮説によって今まで宗教が言ってたことの共通点なども見つかって救われることもあるんじゃないかっていう話をしていました。
仮説なので、これをどう扱いかは振り回されないようにしないといけないなと話もしていました。


変身

不安な夢からふと覚めてみると、ベッドのなかで自分の姿が一匹のとてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。
という独特な始まりの物語。
この「毒虫」というのは結局のところは外に出れなくなった社会不適合者の表れであったりし、それは作者であるカフカ自身ことではないかという話でもあります。
カフカ自身、すごい悲観主義で常に絶望している人でして、その人生観が色濃く作品にでているのが今作ではないでしょうかw
カフカの筆まめな人でした、後世にもその手紙が残っているのですが、現代で読むと少し滑稽さもあり、本当に気の毒なところもあります。


お客には言えない儲けのカラクリ

利益を出すためには、あの手この手のカラクリが隠されているわけでして、商品のブランディングなどで価値を上げていることなど、マーケティングなどや実際の原価計算のお話などお金儲けに関わる手法がまとめられた本です。
とはいえ、不正を推奨しているわけではなく、高い金を払わされていると知ってもそのサービスを受ける。
そんな風に客に思わせるビジネスモデルつくりが大事ということで締められているようです。

以上が今回紹介された本でした。

うちの拡がる読書会はお題がジャンルフリーで、お互いのおすすめ本を紹介し合う形式です。
他に面白く話せる内容があれば普通の文庫本と海外に絵本・漫画・写真集・雑誌・チラシ・パンフレットなどなんでもどうぞなのです。
みなさんのおもしろかったー!をぜひ教えてください。

ゆるーい会なので、「読書会ってどんなの?」っていう初心者の方にもオススメです。お気に入りの一冊を持って、好きなように話してくださればOK。話せなくてもて、みんなで一生懸命聞きますw

次回開催概要は↓

ご参加お待ちしております。

今回の会場は大阪工業大学の学生が運営する、
シェア型書店と読書会スペースを融合した”本のライヴハウス“
「水野ゼミの本屋」興味がある方はこちらから↓


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