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開催内容 2024年 1月28日(日)

ごきげんさんです。拡がる読書会の文鳥さんです。

大阪国際女子マラソンが開催される当日の午前中。
市内の道路はマラソンコースの案内と準備でソワソワしている感じがしましたが、今日の読書会はドキドキしましたw

なにしろキャンセルが4人。再募集とかしたものの追いつかずに開催できるのか!?と思いながらも3人だけの開催になりました。

いつも写真を撮る側の僕も入ってパチリ。
参加者のお二人がお話も上手で読書会に慣れた方々なので、複数本紹介してくれたりして助かりました。開催者としては、参加者に安心感を持ってもらえるように頑張るんですが、今回は逆に安心させていただいた形になり感謝です。いつもよりもゆったりした感じの読書会となりました。ありがとうございます。

では、今回紹介されたものを。
ダーウィンの呪い

今となっては古い説で新しい説がたくさん出ていますが、ダーウィンが提唱した「進化論」は自然科学に革命を起こしました。人類にとっては大きな一歩だったはずですが、「適者生存」「自然選択」という言葉は色んな解釈を生み、政治・経済・文化・社会・思想にも影響を与えました。しかし人類にとってはそれが良いものだけではないという経緯が書かれています。
優秀なものを繁栄させ、劣等種を滅す。という思想。
それは同じ人類の間でも差別を生んだのでは?ナチスのユダヤ迫害などへ繋がったのでは?と人類の思考の進化を問う内容はミステリー感満載。はたして「進化」とは良いことだけなんでしょうか。
少しでも人類の幸福を求め、自然に対応や進化だけではなく、自らの遺伝子を手にかけいく時代への繋がっていきます。
これからの人類の行く末を考えさせられる一冊です。


「傷つきました」戦争-超過敏世代のデスロード

色んな事件や出来事に「傷つきました」と自分のアイデンティティを元にネットで「お気持ち表明」するだけではなく、逆に相手を攻撃することがよく見受けられる時代になりました。
世界中で起こった炎上事件について解説も含めたエッセイ本です。
人種、国籍、宗教や性別。過去には色んな差別や迫害の歴史があるわけですが、その犠牲者側が今や発言権を持って世間を賑わせていることがたくさん載っています。
文化の盗用という言葉のもと、他者を攻撃、排除する人たち、それに怯える人たちの奔走ぶりはしんどいですね。
この本を読んでると何も発言出来ない、行動できないと思える新たな監視社会を感じたりします。
ネットにより発言力を得た人たちの戦いはどこまでも続きます。


映画「ゴールデンカムイ」

人気漫画の「ゴールデンカムイ」の実写映画版。
日露戦争後の北海道を舞台にアイヌが隠した埋蔵金を巡って、国を覆そうとする者、国を復興する者、自らの野望を果たそとする強い男たちの闘いが描かれています。
ところどころ顔芸とかコミカルなシーン、バトルとしても秀逸ですが、広大で雄大北海道の景色が戦いを厳しいものにしています。
漫画からの実写はあんまり評判はよくないものが多いのですが、本作は評判が良いですね。実際に映画館の席もすごく埋まっていました。
原作は31巻で完結済み。アニメも最終章が制作決定したそうで、僕としてはアニメもオススメで期待大です。


映画「哀れなるものたち」

天才外科医によって、一度は命を落としてものの蘇った若い女性。
見た目は美しい女性ですが、言葉もおぼつかない、歩き方もぎこちない。外科医の家で過ごし、外に行くことは禁じられています。
外科医の助士と婚約をしますが、その婚約の誓約書を作るための訪れた放蕩者の弁護士の誘われて外の世界へと旅立ちます。
その旅先でどんどん成長する彼女。拡がる世界の先で色んな人と出会い、彼女を束縛したり、現実を見せつけたり・・・不可思議な生命体の彼女は不可思議な世界で奔放に生きていく様を見事な映像美や美しい音楽や効果音で表しています。
主人公の成長は女性としての開放を表しているだろうなと思いますが、何しろ映像が凄いんです。Hなシーン多めですがw


松村邦洋まさかの「光る君へ」を語る

歴史大好き、大河大好きの芸人、松村邦洋さんが、今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」解説した本です。
松村さん、ホント歴史ドラマ好きですよね。youtubeでも大河のお話ばかりですからw
歴史の解説本だけはなく、独自の考察や「もしも◯◯なら」的な予想、俳優さんの背景も語っていたりします。
「源氏物語」は有名ですが、それを書いた「紫式部」のお話ですから平安時代の背景とかも理解するにはこの本は入りやすいかもしれませんね。
ちなみに表紙に松村さんが載っていますが、ドラマに出演はしていません。
大河ドラマ解説本は3冊目ということで、もう出演しても良いのでは?と思っちゃいますw
ドラマも現時点で3話だそうですが、評判いいですよ。


藤原氏の1300年 超名門一族で読み解く日本史

上記の「光る君へ」を鑑賞するのに副読本として紹介されました。
紫式部の時代は藤原家全盛時代。出てくる人物が藤原だらけなんですよ、「光る君へ」ってw
そこでこの本では詳しく解説してくれてるので、これがあれば大河ドラマもだいぶ観やすくなるのではないでしょうか。
日本は天皇家が絶えず続く国ですから、天皇家に使えた家系として同じく続いているわけですね。
分家したりするので名前は違っていたも辿っていけば藤原家だったりしますが、歴史のどこにも藤原家はいるわけです。
いやはや、凄い家系w


くらしを彩る 日本の伝統色事典

色にも様々な名前がありますし、その所以や意味があります。
色んな色の日本語名をイラスト付きで解説している辞典です。
「白も200種類あるねん」というあるタレントさんの名言がありますが、同じ色でもたくさんの種類があります。
色んな意味があって、パラパラ見るだけでも楽しいとのこと。
ちょうど紫式部の話が出ましたので、紫って色の元になる材料が貴重なことから高貴な人しか身につけることができないかったとか話がでました。
てか、紫式部って色の名前もありますし、鮮やかな赤紫色の小さな果実がなる植物の名前でもあるんですねw


ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

ブルシット・ジョブはアメリカの人類学者が提唱した概念で「完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償の雇用の形態」の意味だそうです。なんという言葉なんでしょうw
社会が進歩するにつれて職の種類や範囲が広がってきたわけですが、実は無意味な仕事ってあるのではないかと訴えた概念の解説したものなんですが、お金儲けだけではなく、社会的意義も含まれたものもあったり、ただの儀式的ともいえるものがあったりして、それに気づくことで現状を見直せるのではないかということですが、なかなか自分の仕事が無意味とは認めにくいところはありますねw
むしろ、無意味なことで給料もらってて申し訳ないとか思っちゃう僕は窓際サラリーマン万歳精神で頑張って行こうと思いますw


最後に駅で配布されているフリーペーパーの紹介がありました。なかなか趣の良い情報で、いつもの交通手段がちょっと変わった景色になりそうで楽しいお話を聞かせていただきました。
早速帰りに梅田駅でゲットしてきました。


西Navi

こちらはJR西日本が配布しているフリーペーパーです。主要駅でよく置いています。
主に電車に乗って観光。ってな感じの情報誌だったりするのですが、フリーとはいえ、充実した情報で記事のレイアウトなども凝っていて、お得感はあるものになっています。
梅の季節ってことで梅の名所の特集があったり

地震で大変な北陸を特集してたり、新幹線も開通するってっことで経済を回そうってことなんですかね。

色んなグルメだったり文化人へのインタビュー記事とかあったり充実した内容でした。
情報はWEBで見ることも可能なんですが、手にとって気軽に読めるところがいいですね。

続いて大阪メトロのフリーペーパー
Metrono メトロノ (元OMLETS!)

去年まではOMLETS!という名前だったんですが、「Metrono」という名前も変わって一新されたとのこと。

2月25日に大阪マラソンが開催ということでマラソンコースをなぞらえての観光地を紹介してたり、地元グルメの紹介などあります。
大阪メトロならではの大阪市を中心とした情報が載っています。

他の私鉄にもフリーペーパーもあって、近鉄沿線だと奈良の寺社の特集があったりと各線の特色が出ていて、さらっと見ただけでしたたの確かったです。

以上が今回紹介された作品でした。

今回は人数が少なかったので不安でした。楽しい会になって良かったです。
キャンセルが出るのは色々事情もあると思うので、ある程度は覚悟はしていますが、重なるときは重なるもんですねw
おかげさまで参加してくださる方に困ることなく続いている読書会ですが、人数の調整はほんま難しいですね。
今日欠席された方々も、またきてくだれば嬉しいです。

拡がる読書会はお題がジャンルフリーで、お互いのおすすめ本を紹介し合う形式です。
他に面白く話せる内容があれば普通の文庫本と海外に絵本・漫画・写真集・雑誌・チラシ・パンフレットなどなんでもどうぞなのです。
みなさんのおもしろかったー!をぜひ教えてください。
ゆるーい会なので、「読書会ってどんなの?」っていう初心者の方にもオススメです。お気に入りの一冊を持って、好きなように話してくださればOK。話せなくてもて、みんなで一生懸命聞きますw
次回開催概要は↓

ご参加お待ちしております。
過去の開催内容はこちら








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