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開催内容 2023年 9月30日(土)

ごきげんさんです。拡がる読書会の文鳥さんです。

自己紹介の時に僕が先週行った人間ドッグの話をしたんですが、そこから参加者みなさんが人間ドッグの話を自己紹介に挟むようになった午前の読書会w
みなさん、やっぱりバリウムは苦手ですよねーw

さてはて、バリウムは関係ないですが、今回紹介されたものを。

三千円の使いかた

最初は独身の次女から話が始まり、独身が考える今後のお金。長女は結婚して旦那の給料でやりくりしている現状。祖母は年金をもらいながら過ごす生活の様子など、ある家族の人々を中心に色んな人のライフステージによってお金の使い方や考え方を小説でうまく描いています。
登場人物は皆繋がっていますが、短編集のように一人ひとりにスポット当てているので読みやすかったですし、具体的に資産運用や財テクがでるわけではありませんが、人生には不可欠なお金について色々あることを考えさせれました。

白鷺烏近なんぎ解決帖

小姓としてお城にお勤めしていた白鷺烏近。機転はききますが、どうやら運が悪い。あることで武士の地位を失って、ボロボロの屋形船を住まいとする日々がやってきます。
そこで「ご無理ごもっとも始末処」の看板を掲げて、飯の種に何でも屋を始めます。
しかし、持ち込まれる人魚の肉を用意しろ。座敷わらしを見つけ出せ。
喜怒哀楽が詰まった人情事件帖。
舞台は江戸時代の大阪。見知った地名がたくさん出てきて、登場人物も癖の強い人ばかりでドラマ化とか出来そうな内容でした。
できればシリーズ化してくれた嬉しいですね。

もし幕末に広報がいたら 「大政奉還」のプレスリリース書いてみた

歴史には色んな側面がありますが、もし、歴史的事件に現代風のプレスリリースがあったらどんな文章になるでしょうか?といろいろと試行錯誤されている本です。
武田信玄は死ぬ前に自身の死を隠すようにいいましたが、死後に武田家から信玄が生きているように発表するには?
本能寺の変では織田信長や明智光秀目線ではなく、燃やされた本能寺から事件の発表があったら?
吉田松陰の松下村塾の生徒募集はどのような文章で?
みたいな、色んな歴史的事件を様々なアプローチで表現していきます。
歴史の勉強にもなりますが、文章の組み立て方もちゃんと解説していて面白おかしく学べる本となっています。

波王の秋

舞台は北九州で、元の来襲を何度も凌ぐ水軍のお話。
海上ので戦闘シーンなどが秀逸に描かれているとのことです。
読み応えありで、歴史というより冒険小説かもしれません。
男の生き様、死に様を書かせたら日本一。北方謙三作品ですよ。
北方謙三さんはシリーズもの長編になりやすいので、一冊で完結している今作をオススメにもってきたとのことです。
これなら北方謙三ワールドに触れやすいかもです。

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません

なろう系の小説で30巻は続いている人気作品です。漫画にもアニメにもなっていますね。
主人公は本好きの女性ですが、念願の図書館に就職が決まった日に亡くなって異世界に。その世界は魔法が支配するところですが、現代知識を活かして紙の制作や印刷技術など駆使して、自身が欲しい本を作っていくために出世していくというストーリー。
血筋とか複雑な社会や人間関係なども描かれていて、ただ無双するだけだけではないのが長く連載が続いている理由なんでしょうね。
紹介者は朗読アプリで聞いているそうで、アニメでの声優さんが朗読しているとのことです。一人で何役もこなしていたりしているそう。


古本食堂

本好きの女子大生は今後に進路に迷っているところ親戚の大叔父が亡くなります。大叔父の残した古本屋を手伝うことによって様々な人々との触れ合いが起こります。
神保町にある設定だそうで、本屋の近所にある飲食店が出てくるそうで、実在するお店だそうです。
本の話でもありグルメな話だったり、人の話だったり、一度で何度も美味しい小説だそうですよ。
実際にあるお店だったら行きたくなりますよねw

やっぱり、このゴミは収集できません ~ゴミ清掃員がやばい現場で考えたこと

漫才のTHE SECONDで準優勝の「マシンガンズ」
その左側に立つ滝沢秀一さんのゴミ清掃員としてのエッセイ。
売れる前にはゴミ清掃員として働いていました。今やゴミ問題での講演会などでも活躍しているそうで、奇々怪々なゴミの話とか色んなゴミ事情を書いています。
捨ててはいけない危ないものを隠して捨てるのは大変危険なことで、なぜゴミを分別するのかを改めて考えさせられます。
今や売れっ子芸人の滝沢さん。楽しいトークを期待しております。

家康の本棚 天下人はどんな本をどう読み大成したのか

長生きした徳川家康。子沢山な徳川家康。薬大好きな家康。
長く続いた260年の徳川幕府の初代の将軍様。
海外でも有名な武将の一人である徳川家康は勉強家であったようで、色んな本で学んでいたそうです。主に中国の孫氏もよく読んでいたそうで、温故知新の大切さをよく分かっていた経営者だったのかもしれません。
家康が読んでいた書物を初回している本書。
只今、徳川家康の大河ドラマがやっていますが、前作の鎌倉殿13人の最後に出演をして、鎌倉幕府の話を描いた「吾妻鏡」を読んでいるシーンがあったりします。
3代で滅んだ鎌倉幕府の二の舞いにならないように研究していたのかもしれませんね。

最後はなぜかうまくいくイタリア人

著者は35年間イタリア人と関わる仕事をしていたとのこと。
イタリア人独特の日本人とは根本的に違う考え方が記されていて、「イタリア人に腹が立たなくなる」効用があるそうですよw
時間にルーズなのは当たり前のこと、「今が大事」「なりゆき主義」など楽観的なような個人主義のような価値観。また同じイタリア人でも地方性はあるみたいです。
そんないい加減なはずが、題名にあるように「最後はなぜかうまくいく」イタリア人w
土地が変われば人も変わり、考え方も変わるのは自然なこと。
その違いに腹をたてるのではなく、違いを楽しめるようになればってことですかねw

あのこは貴族

地方生まれで経済的余裕もない育ちの美紀。同じ大学出身の幸一郎に出会うが、同じ大学でも内部生と外部生と学校内での独特なスクールカーストのような格差を感じながら関係を続けます。しかし、幸一郎は一方で、東京生まれで不自由のない暮らしをしてきたお嬢様の華子と結婚をしていたりします。
生まれの育ちも違う二人の女性が一人の男性を通じで出会い、お互いを意識しながら生きていく。
どこのコミュニティにも何かしら格差や派閥みたいなのが出来て、何かしらの隔たりが人々の間で生まれていく描写が絶妙みたいですよ。
映画化もされていて、アマゾンプライムやNetflixとかで配信されていますね。映画は気になってたんですよねー。


バクチと自治体

ギャンブルといっても「胴元」は自治体がやっています。
政府側が仕切っているからっこそ、日本では公営ギャンブルとしてなりたっているわけでよね。
そのギャンブルによって地方の財政状態が左右されたりする実情をしるしているそうです。
紹介者の方は半年前から「競艇」にハマったらしく、低リスクで低リターンなところがハマりやすかった理由だそうで、後半は結構、競艇について熱く語っておられましたw
大阪もカジノがどうとかいってますけど、どうなりますかねーw

以上が今回紹介された作品でした。

拡がる読書会はお題がジャンルフリーで、お互いのおすすめ本を紹介し合う形式です。
他に面白く話せる内容があれば普通の文庫本と海外に絵本・漫画・写真集・雑誌・チラシ・パンフレットなどなんでもどうぞなのです。
みなさんのおもしろかったー!をぜひ教えてください。

ゆるーい会なので、「読書会ってどんなの?」っていう初心者の方にもオススメです。お気に入りの一冊を持って、好きなように話してくださればOK。話せなくてもて、みんなで一生懸命聞きますw

次回開催概要は↓

ご参加お待ちしております。

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