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開催内容 2022年 11月26日(土)

ごきげんさんです。拡がる読書会の文鳥さんです。

2022年 11月26日(土)
朝からくもり空でしたが読書会が終わる頃には晴れて過ごしやすい気温になっていましたが、日陰に入るとその寒さにもう冬の訪れを確信できました。
みなさん、インフルやコロナ、風邪には気をつけてくださいね。

一人お仕事で欠席され、今回は僕を含めて7人の開催。来れなかった方、また機会がありましたらどうぞよろしくです。

さてはて、今日紹介された本を並べていきますよー

01.バットマン:梟の法廷

アメリカンコミックの雄「バットマン」でございます。僕は25年以上はアメコミを追いかけている痛めのアメコミオタクなんです。
バットマンがコミックの中に登場したのは1939年らしいです。なんと80年以上続いているんですね。とはいえ、ずっと話が繋がっているわけでないのがアメコミなんです。
何度も「リブート」といってイチからバットマン誕生からやり直すなどして、ストーリーを一種のタイムリープさせるのがアメコミの特徴です。

今回紹介したの「梟シリーズ」と言いまして、近年のリブート作品です。
バットマンが活躍する犯罪都市「ゴッサム・シティ」そこにはバットマンが活躍する幾代も前から「梟の法廷」という謎の組織が存在していたという設定が追加されました。今までにはなかった衝撃がバットマンとその仲間たちに降り注ぎます。
80年以上ある歴史の中から最新の設定のお話として紹介させていただきました。バットマンを今読み始めるなら、ここから行ってみましょう!

02.兄の終い

終い(しまい)、ものが終わること。
縁遠くなってしまっていた兄がの死亡が警察から知らされた妹。
兄の遺体は一緒にくらしていた息子に発見され、その息子はいまは児童相談所に保護されているという。
妹は兄の死体を引き取りと、兄と結婚していた元妻と一緒に遺産整理をすることになります。
火葬からはじめり、人が一人この世を去ると様々な手続きをバタバタと行っていきます。
体を壊し、仕事を失い、困窮した兄は底から這いがることなく、一人で死んんだこと。残されたまだ幼い息子。

実際に作者が経験から基づいたことから書いたみたいですが、ホント遺産整理って大変なんですよね。僕も経験者ですが、一人の人間を引き払う手続きのリアリティさとか、もう話を聞けなくなった人への何とも言えない心残りみないな心情は読んでてうなずくばかりでした。

03.パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

実話に基づくアメリカでのお話。
大学を卒業した著者は貧困地区でボランティアの教師になります。そこで読書を通じて学ぶ楽しさを教えていくんですが、子どもたちは貧困さゆえの読み書き能力は年齢よりはるかに劣っていることで教育は困難を極めます。そして、数年後もっとも才能があった子が人を殺し、拘置所にいることを知ります。それでも貧困の悪循環にあえぐ子どもたちに寄り添っていきます。

貧困が「常識」を育む事を阻止し、一歩も前に進まない状況はほんとに救いがなく、それがずっと子から子へと引き継がれていくんですよ。僕自身、児童福祉のボランティアをしていますが、マジで世の中の不条理に立ち尽くすしかない状態なんですが、ひとりの教師・法学生の自己発見と他者理解をめぐる感動的なお話とのことでしたので、読んでみたいと思いました。


04.いぬとふるさと

絵本です。
飼い主とはぐれ、遠い街で一人ぼっちの犬は故郷を目指します。
なぜ、はぐれたのか?そして犬が観る風景は・・・
何もかもが変わってしまった街並み。

福島原発事故の被災地に通い、取材を重ねて描かれた絵本だそうです。
ほのぼのタッチですが、その絵にはさまざまな想いや深い意味があるそうです。
少し前に被災のことを直接描いた映画作品に対して、「被災者への配慮」が議論されたのをネットで見ました。被災され辛い方もいらっしゃると思いますが、事実として何かしら形として残すなら物語にするのが良いと思うのです。
被災者本人は忘れたいと思うかもしれませんが、人全員が忘れてはいけない事だとも思うのです。


05.おもろい以外いらんねん

高校の時の同級生をとお笑いコンビを組み、活動する若者を描いたお話。
セリフは全部関西弁とのことで、登場人物の掛け合いなどもテンポがよくて関西の方なら読みやすくて好感の持てる文章だそうですよw
オンラインでの配信での出演など、コロナ禍での芸能生活を描写があったり、同級生同士の応援する、心配する様子などあるみたいで、結構優しさが含まれたストーリーは現代的な青春ものって感じかもしれません。

今は劇場などもオンライン配信観れる時代で、通わなくてもお笑いが見やすい時代になりました。僕自身はよくネットで劇場の配信をよく観ています。
お笑いってホント好きです。


07.すべては1人から始まる――ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理」の力

組織論、ビジネス書ですね。
最近、僕はあんまりビジネス書とか読んでなかったので、ありがたい紹介本でした。
ソース原理のソースとは、
「アイデアを実現するためにリスクを負って最初の一歩を踏み出した個人」であり、必ず1人しかいないとされる。とのこと。
組織は人が集まったものですが、それを動かしだすキーパーソンがいる。そこに創造活動のヒントがあるといったところでしょうか。

本の売り文句では次世代型リーダーが学び、実践し始めている。とのことでしたが、ビジネスパーソンたちの流行の本ってことかしらん。
こういう本を読んでおくと、結構上司やお偉いさんとかと話があったりするので、どこまで仕事に通用するかは別として教養本として楽しめると思います。
あんまり面白くないよ。と紹介者の方がおっしゃってましたが、本がしなっていたのを見て、結構読み込んだんだろうなと思った次第ですw


08.とりほん 飼い鳥のほんねがわかる本

インコやオウムや文鳥など飼い鳥の修正を解説してある本で、「こんな行動をしているときはこんな感情を表現している」とかたくさん書いているとのこと。
紹介者の方自身が雌のインコを3匹飼ってみたところ、最近卵を生んで温めている子がいるらしく、「実は雌じゃないやつがいるのでは・・・」というお話は面白かったです。
飼い鳥の雌は成鳥になると、生理現象として無精卵を生んじゃうことがあるので、そのパターンかもと思うのですが、もしやあのときに乗っかかってることがあったのであれか!?という証言もあり、雛が孵ってしまうかどうか待つしかありません。
ちなみに僕のハンドルネームは文鳥さんですが、かつて文鳥を飼っていたことから由縁しますw


09.会議でスマートに見せる100の方法

紹介者曰く、「ネタ本」とのことですが、題名の通り「スマートに見せる」ですから、結局「スマート」にこなしていないことになりますw
うまく仕事をこなしているかのように見せる方法を100もあるわけですが、読んでいると「ああ、こういう人おるなぁ」っていうあるある本でもあるわわけです。
実は僕もこれ買ってたんですよねw
そりゃ、窓際サラリーマンを上手くやっていかないとなりませんから。
ふむふむ。なるほど。なるほど。


10.常備菜

レシビ本ですね。名の通り常備菜の。
ちょうどよい内容だそうで、食材も手に入りやすいもので作られており、作りおきにももちろんのこと、食べるときに一工夫するとさらにレベルアップみたいなレシピが沢山とのこと。
紹介者の方、料理がお上手な方でして、僕もごちそうなったことがあるんですが、この本のレシピが使われていたかもしれませんねw
今はクックパッドとかでレシピを調べることがすぐできますが、本として常備してたまに読むみたいな常備本としても良いのかもしれません。


10.ヴァイオレット・エヴァーガーデン

最近はアニメ化もされ、映画もありますね。
戦争で両腕をなくした主人公は、「代筆屋」みたいなに就職します。人から話を聞いて義手を使ってタイプすることで手紙を作成し、さまざまな思いを乗せて人に伝えていく仕事をこなしていきます。
戦争で心をうしなっていた主人公は人々の心のやり取りに次第に愛情深い人物へと成長していきます。
大筋はあるのですが、短編集のような構成で読みやすく、しかも一つ一つの物語が全部良い!
思わず、紹介者の話に割って入ってしまって僕もオススメしてしまいました(汗)

ライトノベルのジャンルに入るそうですが、バチクソに泣ける作品です。
アニメの方でも配信されているので、アニメの方でも良いので観てほしいですw


11.飲茶の「最強! 」のニーチェ

一コマ漫画と対話形式でニーチェを学べる本らしいです。
ニーチェは「神は死んだ」など、虚無主義的ないろんな言葉を残している哲学の鉄人。
僕自身のニーチェへのイメージはあんまりポジティブなものではないと勝手に思っていたのですが、社会が作り出した現在の価値観、道徳に捉われすぎず、ありのまま今を強く肯定するという、本書では最後には明るい結論を提示しているようです。
それは現代人だけでなく、いつの時代でも大切なことです。
僕自身は東洋哲学を好んでいるところがあるのですが、こういう分かりやすく西洋哲学を説明してくれている本なら手に取ってみようかと思いました。
ちなみに題名にある飲茶っていうのはこの本の著者のペンネームです。
飲茶について考える本ではありませんw


12.スプートニクの恋人

村上春樹です。
最近、村上春樹作の本を紹介される方によく出会います。今作はその中でもなかなかの難解作品のようですね。ラブストーリーです。
あちら側とこちら側の世界。現実と非現実が織り交ぜられており、メタファーに満ちていて読み手に意味を委ねられているかのような感じみたいですね。これを課題本にして、複数人で感想会をしたら色んな考察ができるのではないでしょうか。

紹介者の方が印象に残った文章が
「どうしてみんなこれほどまで孤独にならなくてはならないのだろう」
「これだけ多くの人々がこの世界に生きていて、それぞれに他者の中になにかを求めあっていて、なのになぜ我々はここまで孤絶しなくてはならないのだ。」

ふ、深い!?

以上が今回紹介された本でした。
今回も色んなジャンルの本が出てきましたね。いい刺激になります。
たまに自分が紹介する本がどう思われるか心配って方がいますが、本人が楽しい、面白いと思っている話を聞きたいのが主催者の僕の願いなので、安心して「おすすめ」っていうものを持ってきてください。

次回開催概要は↓

ご参加お待ちしております。

密を避けるためにも、換気も気をつけて広めの会場を確保してます。
お会いできる日を楽しみしております。