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開催内容 2024年 2月25日(日)

ごきげんさんです。拡がる読書会の文鳥さんです。

大阪マラソンが開催されていましたが、空はあいにくの雨模様。マラソンの走者の方はだいじょうぶだったのかしら?と思いながらの読書会。
今回もキャンセルの方が数名入って、再募集したものの間に合わずに4名での開催でした。タイミングむずいw
今回はいつものように歴史や映画の本もたくさん出たり、地方のフリーペーパーを元に旅行のお話をしていただいて旅行にいきたい気分になったり、個人的には最後のプロレスの話に熱くなったりと、今回も楽しい回になりました。

さんず

パワハラに困るコンビニ店員、寂れた居酒屋店主、暴行に苦しまされた女性教師など、生きづらさを抱える人々の前にすっと現れる自殺幇助業者「さんず」。
登場人物の様々な背景が描かれた後、自殺希望者の想いを叶えるのがさんずの仕事です。なかなかシビアなテーマなんですが、どこか救いがある展開もあったり、ミステリー要素もあったり、悲痛な人々の悲しさも描いていたりと様々な側面のある小説です。
映画とかになったら面白いと思いますが、テーマが厳しいかなぁ。

海賊たちは黄金を目指す: 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘

17世紀後半のカリブ海。本書にでてくるのは「バッカニア」という海賊。イングランドの海賊なんですが、ライバル国であるスペインの船なら襲ってOKという国から許可をもらっているんです。しかもこの海賊団、律儀に人気をつけている団員がいたようで、7人の海賊がつけた日記を元にどんな生活をしていたかを時系列に紹介してくれています。
一応の大義名分を得た海賊団はスペインの黄金を求めて、密林を抜けたり、遭難したり、逃走劇、もちろん激しい戦闘もしていきます。
元が日記なので主観が多いのですが、そこは著者が史実と照らし合わせてちゃんとしたノンフィクションの物語に仕上がっています。
結構、勢いだけの人たちではなく現実主義なのが面白かったです。


映画 犯罪都市 NO WAY OUT

剛腕テディベアこと、「マ・ドンソク」主演。
「犯罪都市」3作目となる刑事モノ。
とにかく強い。剛腕が悪党どもを次々とぶっとばします。アクションものですが、今作はコメディ要素も増えてきました。チンピラへの暴力が凄いw
マ・ドンソクの巨体にビビる滑稽なチンピラたちがシビアな犯罪ストーリーにアクセントとなって良いテンポの話になっています。
今作は日本のヤクザも絡んでの三つ巴。日本人俳優、青木崇高さんと國村隼さんも出演しています。
続編は決定しているのでシリーズとしてはまだまだ続く期待の痛快アクション映画です。


映画 ボーはおそれている

こちらも映画。
話題作というか問題作というか。ジャンルは不条理ものです。意味不明で賛否が分かれる作品で巷で話題の映画。
神経質で不安性な中年男性のボーは実家の母に会いに行くのですが、ずっと不条理な状況が続いていきます。
妄想なのか、現実なのかよくわからないシーンが続きながらもボーの帰郷が続いていきます。
観ている間は考えるのは無駄かなとw
観終わったあとにじっくり考えて映画のテーマを考察するというような、誰かと感想を言い合って答え合わせをしたくなる問題作です。


BIGISSUE日本版 | ビッグイシュー日本版

ホームレスの人の社会的自立を応援する雑誌「ビッグイシュー日本版」
価格は450円。 230円が路上販売者の収入になります。
駅でもたまに販売している人を見ますね。
しっかりとした記事構成で、文化人へのインタビュー、社会問題にエンタメ情報など情報誌として立派なものになっています。
紹介者の方が買われた人には販売者の冊子が入っていたそうで、しかも自立への道に入るため販売を引退するという内容だったそうです。
おお、まさに自立支援。

↑左側の紙が販売者が独自につくっている冊子。料理のレシピとかも載っています。こういう販売努力もあるから自立へと繋がったんですかね。


ダンジョン飯 5巻

人気の漫画、ダンジョン飯。
再び紹介がありました。
長く深いダンジョンを捜索するに食料は必要なんですが、ダンジョンのモンスターで食料調達しながら進んでいく。
なぜ、ダンジョンを捜索するのか?
ドラゴンに食べられた妹を助けにいく旅なのです。5巻表紙の女性がその妹w
助かるんでしょうかね、彼女。
今巻ではモンスターによって石化された仲間を漬物石にするメニューがあるそうですw
今、ちょうどアニメ化されていますので、料理の方もリアルに描かれていい感じです。


こめから

紹介者の方が金沢へ、福光屋という日本酒の酒蔵にいかれたということで、その地域で配布されているフリーペーパーを紹介してくださいました。
地酒の紹介、日本酒にあう料理や地元のお店の紹介など、地域のガイドブック的なものにもなっているそうで、これを元にお店を巡ったりしてみたそうです。

ネットでも情報は見れるみたいですよ。



ガストン・ルルーの恐怖夜話

オペラ座の怪人で有名な文豪ガストン・ルルーのちょっと怖いお話を集めた短編集。
一つ一つは短い話ですが、独特な世界観にもかかわらず、人間の猜疑心であったり、不安、危機感などを煽るような人間の根本を思い知らされるような内容のものが多いそうです。
古典の部類には入りますが、容赦がない展開は今時代でも怖いものは怖いw


恐怖の正体-トラウマ・恐怖症からホラーまで

上記の恐怖夜話を読んだ後に、考察・分析したくて手に取ったそうです。
精神科医の春日武彦さんの本はウチの読書会は常連になっている気がしますねw
死に対する恐怖の原因は、永遠性、未知、元に戻れないことなど人間の知性では限界の外にあるためであることや、グロテスクなものに恐怖を覚えながらもなぜ気になってしまうのか、人間の好奇心が恐怖の向かってしまう本能などを色んな文献を引用し、恐怖というものを考察した一冊。


移民の歴史

色んな国で問題になっている移民問題。
紹介者曰く、移民問題の入門書としては良いとのこと。
最近の問題ではなく、歴史的にずっと因果があっての問題なんですね。
人口の移動だけでなく、他国への文化の影響、労働市場の変化など様々な事象が起こっています。
解決へはなかなか大変ではりますが、原因を知るためにはまずは歴史を知っておくことは大切です。
多様性とはよく言いますが、それを受け止める寛容さだったり、受け止めるきる責任が必要となってくる見えては来ていると思うのですが、なかなか現実的には難しいお話ですね。


731部隊全史

第二次世界大戦期の大日本帝国陸軍に存在した研究機関731部隊。
戦争でも禁止されている生物兵器を研究していた機関だったのですが、実際はどのような経緯でなりたったのか、実際の研究や人体実験の内容などもまとめられています。
本当は兵士の感染症予防や、そのための衛生的な給水体制の研究のものだったのですが、それが悪い方向でも転換。
あってはならないことではありますが、目を背けることも出来ない事実として記録は残すべきです。戦争はいかんですよ。


知れば知るほど面白い警察組織

ドラマや映画でよく警察は扱われる題材ではありますが、実際は違うところもあるわけで、その差異だったり、階級の話、警視庁と県警の違いだったり。
確かに階級とかってよくわかんないですものねw
我々を守ってくれている警察。その組織内容までは知らない人も多いのではないでしょうか。
題名の通り知れば知るほど面白い内容になっているそうです。


アントニオ猪木自伝

アントニオ猪木さんが昨年亡くなったことで以前にも関連本を紹介してくださったのですが、さらに気になって自伝へと手を出してしまったとのこと。
素晴らしいエンターテイメントを作った方ですが、プライベートの部分はよく知らなかったとのことで、一番活躍していた時に実は借金苦や離婚だったりと大変な時期だったことであることが本書からよくわかるそうです。
過去の名試合の話になっ、人間山脈ことアンドレ・ザ・ジャイアントを持ち上げて投げた話とか、マサ斎藤との巌流島での試合について話が盛り上がりました。

今、Amazonプライムで
アントニオ猪木 名勝負10選
が配信されていますw。興味がある方や懐かしいなって方はぜひ。


以上が今回紹介された作品でした。
拡がる読書会はお題がジャンルフリーで、お互いのおすすめ本を紹介し合う形式です。
他に面白く話せる内容があれば普通の文庫本と海外に絵本・漫画・写真集・雑誌・チラシ・パンフレットなどなんでもどうぞなのです。
みなさんのおもしろかったー!をぜひ教えてください。
ゆるーい会なので、「読書会ってどんなの?」っていう初心者の方にもオススメです。お気に入りの一冊を持って、好きなように話してくださればOK。話せなくてもて、みんなで一生懸命聞きますw
次回開催概要は↓

ご参加お待ちしております。
過去の開催内容はこちら



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