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開催内容 2023年 1月29日(日)

ごきげんさんです。拡がる読書会の文鳥さんです。

2023年 1月29日(日)
先日、関西でも雪が降りました。
今日はいい天気でしたが、冬としてはまだまだ寒い日が続くようです。
体調不良での欠席がちらほらありますが、ご自愛下さいましー。

いつも、みなさんが持ってきてくださる本を集めて、その日に紹介された本を写真に収めるようにしているのですが、すっかり忘れてしまいましたw
参加者の方々の写真は取れたので開催状況は伝えれそうなので良かったです。

ではでは、紹介された本を記していきます。
まずは僕から2冊。

くるまの娘

「推し、燃ゆ」という芥川賞で話題なった宇佐見りんさんの受賞後の一作目とのことなんですが、You Tubeとかで誰かがオススメしてて買った本です。

主人公は17歳の女子高生のかんこ。両親と父方の祖母がなくなったということで車で葬式場まで向かうところから話が始まります。
かんこには他に兄と弟がいるのですが、同居はしておらず自分一人実家に取り残されているような感覚。 ‎威圧的な父親、交通事故で障害をもった弱い母親と彼女の苦痛といいますか、家族だからこその距離感というか圧迫感を表している作品です。
現代と過去を行ったり来たり場面が切り替わることで家族を描写することで主人公以外の心情も見えてくるのですが、複雑で少し重めな話の進行は現代文学って感じでしたねー。


異常【アノマリー】

フランスの小説で評判の良かった作品。
200人を超える人々が乗ったフランスからアメリカへ向かう飛行機。
その飛行機には法律家、建築家、少女、ポップスター、小説家、殺し屋など様々な人がいました。その飛行機はちょっとした乱気流に巻き込まれるものの無事到着・・・

ああ!ここまでしか言えない!
この作品は独特すぎて、あらすじを語るだけでもネタバレになってしまうということで、発売当初は帯に書かれた宣伝文句だけでもネタバレに繋がるということで帯が変更されたらしいです。ジャンルすらも言えないw

とにかく「ああ、この話、どうなってしまうんだぁ」と気になりながら読み続けるしかないという感じでした。気になった方はとにかく読んでくださいw


あなたの脳のしつけ方

仕事、恋愛、人間関係、色んな悩み事は脳の事が分かれば解決する!という本です。思考パターンっていうがあるのでそれを脳科学的に分析した結果を実践していこうという本です。

年齢を重ねると記憶力が落ちると言われますが、人生を続けていると記憶量が多くなるため、その記憶を引き出すのに苦労しているわけで、脳科学的には脳の衰えではないとのこと。
男性がモテるには「スルーする」能力が必要らしいです。
スルーといっても女性の話を聞かないわけじゃなく、聞くけど結論は出さないというコツらしいですw。ムズいよねー。


伊勢物語 ビギナーズ・クラシックス

伊勢物語は平安時代に成立した日本の歌物語。それを歌だけではなく、コラムなどをいれてわかりやすく解説してくれている本だそうです。

在原 業平(ありわら の なりひら)が京から都落ちし、東の土地へと移しそこでの色んな恋を歌にしたお話。
貴族では歌がコミュニケーションとして発達してきた時代。
京都以外の土地への当時の偏見などが今読むと、現代に通じるところもあり、ちょっとおかしなところありと楽しめたとのこと。
業平は天皇の孫ということで当時ではスター扱いで色んな逸話とごっちゃにされているところもありそうですが、とにかく業平がモテるw


孤独の科学

心理学と生物学から「孤独」について考証された本。
人間とはそもそも狩猟民族であり、集団で過ごすこと、社会性を持って生まれているため、孤独というものは文学的にはもてはやされますが、実際は人間にはさまざまな弊害を起こすとのことです。

「孤独」を美化しすぎ!と警鐘しているそうで、確かに少子化や高齢化社会により人口が減ったり、核家族化により独りになる状況が多くなっていく中、改めてコミュニティーの大切さとか考えちゃいますね。

実はこの拡がる読書会の立ち上げもそんなコミュニティーの必要性を感じてのことだったりします(汗)


ただしさに殺されないために~声なき者への社会論

「多様性」「自由」「平等」というもは今や誰もが当たり前に主張することが出来、当たり前のように受け入れなければならない世の中になっているはずですが、実は本当にそうなのか、実は表向きだけの言葉で実は社会の歪を起こしているのではないか。
それらは実は選ばれた人にしか出来ないことで、社会的弱者には「多様性」「自由」などは手に入れられていないのでは?
本当に必要な人達に限って、可哀想には見えず本当の自由を与えらず、多様性を認められずににいること現実であることを記しているそうです。

社会的弱者っていうのも色んな形があって、人が知らない形で存在します。
僕自身、児童福祉のボランティアとかしてたりすることがあるんですが、なかなか全てが平等に正しく行われていないことには結構ぶち当たったりするので、色々思うところはありますね。

グレープフルーツ・ジュース

オノ・ヨーコが書いた詩集。
全てが「~しなさい」みたいな命令形で書かれているという変わった詩とともに、センスありな写真とともにまとめられています。
これに影響を受けてジョン・レノンの「イマジン」という曲が出来たという説もあり、そう言われると読みたくなりますよね。
フェミニズムが結構論じられる時代ですからね、オノ・ヨーコという強い精神力を象徴する方の詩集は今の女性にも刺さるかもしれませんね。


未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること

いやはや、未来が見えない日本ですよw
これから日本が迎えるであろう様々な実情を並べているそうですが、表紙からして、良くなさそうな予測が書かれていまして、
・整備士不足で事故を起こしても車が直らない
・ドライバー不足で10億トンの荷物が運べない
・老朽化した道路が直らず放置される
・60代の自衛官が80~90代の命を守る
とか、基本、人手がいなくなってくることから起こる事象みたいで、
ちょっと将来が不安になってくるですが、それは現実をちゃんと捉えて今から備えていこうとうための準備には必要なことだったります。
「未来のトリセツ」として後半はこれからの戦略が書かれているということなので、ただ不安を煽るだけの本ではないようですw


みをつくし料理帖

江戸にやってきた大坂出身の料理人・澪(みお)が、東西の味の好みや水の違いに苦心しつつも徐々に道を切り拓き、料理を通じて人を幸せにしていく姿を描いた作品。
映画化とかドラマ化もしていて、存在は僕自身も知っていたのですが、お話は完結していたんですね。もっと続いているかと思ってましたw

吉原で幻の花魁と言われていた幼なじみの野江との再会とか、江戸での人たちとの出会いや、お店での料理への挑戦とか、女性としてだけではなく、料理人、人間としての成長物語で人情もののお話は面白くてすぐに全部読めちゃうとのことでした。
時代小説って長く続くイメージがあったので、完結していると知ると読みたくなってきましたw

以上が今回紹介された本でした。

今回、本はネット派?店舗派?図書館派?みたいな話も出たり、ある業界の話も聞けて、いつもよりは人数少なめの参加人数だったんですが、充実したお話をできました。
やはり読書会は本だけじゃなく、色んな人との出会いもあるので楽しいですね。
ちなみに僕は本の購入やリサーチはほぼネット派になってしまいました。

拡がる読書会はお題がジャンルフリーで、お互いのおすすめ本を紹介し合う形式です。
他に面白く話せる内容があれば普通の文庫本と海外に絵本・漫画・写真集・雑誌・チラシ・パンフレットなどなんでもどうぞなのです。
みなさんのおもしろかったー!をぜひ教えてください。

次回開催概要は↓

ご参加お待ちしております。

密を避けるためにも、換気も気をつけて広めの会場を確保してます。
お会いできる日を楽しみしております。


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