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開催内容 2023年 9月16日(土)

ごきげんさんです。拡がる読書会の文鳥さんです。

やはりまだ暑い!数日前に涼しい日があったので秋が訪れたと思っていたのですが、かぁー、暑い。夏はしぶといですね。
みなさん、汗を書きながらも会場に来てくださいました。ありがとうございます。

では、今回紹介された本を。

火喰鳥を、喰う

夏なので、怖い話を読んでみました。日本家屋にぬっと顔を出すヒクイドリ。あまりにインパクトのある表紙でジャケ買いしてしまいました。
主人公の代々の墓石が何者かに破壊されたが判明したことから話は始まります。そして、太平洋戦争で戦地にて亡くなった大伯父の当時の日記が届き、その内容がちょっと異常なものだったんです。
そこから謎の現象が起こりだし、主人公の周りの人々が消えていきます。
そして、日記の内容が変わっていくことに気づきます。
いるはずの人が消え、いないはずの人がいる・・・!?というどんどん暗雲立ち込める展開はドキドキ、ゾワゾワしました。
ジャケ買いしてよかったw

旅書簡集 ゆきあってしあさって

三人の作家さんの合作で、不思議な設定の手紙のやり取りがまとめられた本です。
3人共それぞれ旅に出ていて、他の二人に旅先での見聞を手紙を書きます。
現地の食べ物や出会った人とのやり取りなど報告しあっているのですが、旅といっても海外とかではなく、空想の実在しない土地の話を書いているんです。
短編集のように順番にそれぞれの手紙が掲載されていて、全て繋がっているですが、中身は摩訶不思議な世界の話ばかり。
例えば、大きな川で分断されている村の船渡しの話だったり、像のような謎の巨大生物を解体している祭りがある国があったり、飛行機の機体が集められた飛行機の墓場を住処にしている人たちだったり。
面白い世界観を体験できる旅小説でもあり、書簡集でもある不思議な作品でした。変わった旅を経験したい方は是非w

七つの大罪

人気のファンタジー漫画ですね。題名がカッコよすぎて男子がワクワクしますよねw
以前は国を救った7人は英雄のはずなんですが、物語のはじまりでは国の反逆者として今や厄災のように扱われおり、国政も荒れた状態。その現状を打破すべく王女エリザベスはその7人を探します。
最初に出会ったのは居酒屋「豚の帽子亭」でのんきに働くメリオダス。残りの仲間を探す旅が始まります。
絶対的な強さの7人。複雑な因縁関係。敵も味方もキャラで良いんですよねー。
今や41巻で完結しているとのことでアニメ化もしてて映像作品としても楽しめます。

黙示録の四騎士

こちら、上記で紹介した「七つの大罪」の続編。現時点で13巻まで出ているそうです。
少年「パーシバル」は祖父のバルギスと生活を送っていたが、ある日実の父親にバルギスを殺害されてしまいます。
おっと、いきなり業が深そうなお話から始まりますw
主人公たちは一新されているとのことですが、前作での人物も出てきて、まだまだ話は続いていくとのことでずっと面白い!とのことです。
今回は4人なんですね。キリスト教の人間に災いをなす四騎士からモチーフにしてると思うんですが、登場人物の名前がアーサー王伝説に倣っていて格好良いんですよね。
この作者って厨二心をくすぐるのが上手いですねー。


二番目の悪者

絵本です。
紹介者の方は絵本は読まないそうなんですが、あるクラウドファンディングでの返礼品としてもらったのをきっかけに読んでみたとのこと。
帯に「考えない、行動しないという罪」という意味深な言葉。そして「二番目」という謎のフレーズ。
性格の相反する二人というか二匹。
金のたてがみのライオン、銀のたてがみのライオン。
一国の王の座を巡って物語は不穏な方へと進んでいきます。
文章も少なく、ページもそれほどないのですが、現実社お話で深い深い大人向けの絵本とのことで紹介者の方も唸っていました。

貞観政要 全訳注

この本を出された時、僕は思わず「お、出た」と言ってしまいました。
学ぶべき帝王学。
中国の唐の時代の帝王「太宗」。
王になるまでには肉親との激しい闘いの道がありましたが、君主として「貞観」の治という非常に平和でよく治まった時代が語られています。
それには部下の直言を素直に受け入れて、良い君主として努めたことにあります。
部下が上手い例えで王をたしなめるんですよね。
ほんとにこんな上司がいたならなぁを思ったするんですが、この本は上司になる人も部下になる人も読んでいただきたいです。
お互いを信頼していることで良い結果を出しているお話だと思うんです。
ちなみに貞観とはその時の年号。政要は政治の大事な点のことです。
平和に欠かない政治・君主のあり方ことってところでしょうか。

アライバル

絵本なんですが、一切、文章は一切なく絵だけで物語は進んでいきます。
家族を離れて新しい土地に来た一人の男性。
なれない土地での文化に戸惑いながらの生活。
状況や感情も含まれた情報量が多い絵が続きます。
移民の話なのですが、今となっては問題なっている難民の問題を思い起こせる内容で、現代の問題とは少し時代が変わってしまった感はあるそうです。
しかし、圧倒的画力で映画を一本観たような気になる作品です。
すぐに引き込まれて、ずっと観てしまう絵力には感動します。

図説世界史を変えた50の武器

人類の文明が発展するきっかけ。それは「戦争」だと紹介者は強く語っておられました。
武器で生まれたものが日常生活のものに変容されたり、その逆も然り。
インターネットも元々は軍用の情報交換システムだったりしたのは結構有名な話だったりします。
戦争はいけないのは絶対ですが、今の日常での恩恵は戦争がきっかけと思うと重たく感じて考えさられる本かもしれません。
図解で豊富にイラストや写真も載っていてわかりやすくなっています。
世界史の本として、勉強になる本かもしれません。

みんなが手話で話した島

アメリカ・ボストンの南に位置するマーサズ・ヴィンヤード島。
ここには以前、遺伝性の聴覚障害を抱えた人たちが多く過ごしていたそうです。
閉じられた土地柄、近親者ばかりでの生活。
コミュニケーションが言葉ではなく「手話」で行われていたという実際にあったお話。
この島の人達が全員、音が聞こえなかったわけではなく、聞こえない人たちをも共同体の有益な構成員として扱った結果でのコミュニケーション。
言葉の違いだけで差別や争いが起こったりしますし、共同社会でのコミュニケーションって考えてみたら、通じれば良いわけで形はなんでもいいんだよなと思うわけです。
人との繋がり方を考えされれるお話です。

世界史とは何か 「歴史実践」のために

世界史。色んな専門家がいて色んな角度から語れれますが、著者の方は総合的に学ぶことを重要として教育を模索し実践していることが書かれているとのことです。
他国の政治や外交とか見ていると、偏った教育を元に国民を煽ってたりしますし、教育って自国に都合の良い内容であったりしますが、僕が思うに日本人って結構、世界史を広く学べてる方かなとは思うんですよね。
だから外国に寛容な部分が出ちゃうのかなってw
でも、学問自体、専門性も必要ですが広い視点で見ていくことも必要ですよね。


東京ワイン会ピープル

普通の女性会社員が人の誘いでたまたま行ったワイン会。
そこからハマってワインの魅力や奥深さに目覚めていく姿を描いた作品。
全く知らなかった世界に触れ、目覚めていく様が生き生きと表されているそうで、紹介者の方もこの作品を読んだことでワインを飲むようになったそうです。そして、逆にワインの世界の深さにも驚いているとのことw
人が熱中していくところを見ちゃうと、自分もしたくなっちゃいますよ。
ワインのお話だけではなく、様々な人間模様があることも作品の魅力になっているようです。
この作品、映画化もされているようですね。



M 愛すべき人がいて

「事実を基にした」フィクション小説。
ドラマで有名ですよね。
2000年前後に自身作詞でミリオンセラー連発しまくっていた女性歌手、浜崎あゆみさんの半生。
ジャンルとしては恋愛もの。
九州から上京してきた女性。有力なプロデューサーにより歌姫へと成長していきますが、プロデューサーとの恋はうまくいきません。会えないことで歌詞によって想いを告げる様や当時の困難などがドラマチックに描かれているとのことですが、今になってあの歌詞はこういう意味だったのかぁと見返したくなりますよねw
ドラマ版は本には出てこなった人物を田中みな実さんが怪演されていたことで話題でした。


GTO (ドラマ)

紹介者の方が当時の反町隆史さんのかっこよさを語ってました。
グレートティーチャー鬼塚でGTO。
破天荒な元不良だった教師が生徒と同僚の先生たちをぶつかり合いながらも関係を気づいていく話でしたね。
原作の漫画も面白いんですよ。元の不良時代の漫画がってのこの続編。
不良やってた説得力があるからこそのグレートティーチャー。
松嶋菜々子さんとの共演をきっかけに結婚もされたわけで、上記の「M 愛すべき人がいて」もふくめて当時の芸能界のお話でちょっと盛り上がりましたw


苦しみの中から立ち上がれ アントニオ猪木「闘魂」語録

アントニオ猪木さんが亡くなられて一年。
そこで本を持ってきたとのこと。
過去のインタビュー記事などを元にアントニオ猪木さんの名言を108個、並べたという猪木語録。
プロレスという日本のエンターテイメントの一翼を担った方ですから、全盛期での勢いのある言葉から、引退されたもなお強い意志を感じる言葉まで、読んでいると元気なる本だそうです。
「元気があれば何でもできる」っていうのはマジな話で元気がないと人間はなんも出来ないことを痛感しているお年頃の僕でしたw

私、プロレスの味方です

今は絶版されているそうなんですが、アントニオ猪木さんの全盛期も語られた本だそうで、プロレスファンとしては「ああ、そんなのあったー」と唸ってしまう内容らしいです。
当時のプロレス実況では古舘伊知郎さんがスゴイ語彙力でプロレスを表現していましたが、文章ではこの著者の方が雄弁に語っていたそうで二六年間に渡りプロレスを見てきた著者が提唱するプロレスの見方が載せられているとのことです。
そうです、プロレスってどう見るかなんですよ。選手の凄さもありますが、見る側の気の持ちようが大事なんです。

流血の魔術 最強の演技

こちらもプロレス本。プロレスの禁断のお話を暴露している本です。
上記2冊の流れで最後にこれを紹介者さんが上手いw
プロレスはすべてショーであると表紙にあるように、プロレスの戦いはヤラセだと言っています。
プロレス史上様々な事件がありましたが、新日本プロレスのレフリーがその裏側を語っちゃてるという、プロレスファンからすると聞きたいような聞きたくないような真実が書かれているそうです。
ハルク・ホーガン戦で倒れ、舌をむき出しで失神したまま起き上がらない猪木。本当に彼はアックスボンバーに駆逐されたのか?とかねw
でもね、これを知ってもなおファンであるのが真のプロレスファンですよ。


キングダム 69巻

最近もまた映画化がされて話題の漫画。
もう69巻なんですね。
後に秦の始皇帝となる「嬴政(えいせい)」とそれを支えた武将「李信」との中国統一までの長い道のりをまだまだ描き続けているんですね。
紹介者いわく、一時で単調な展開があったけど、今また熱くなってきている!とのこと次巻の70巻が楽しみとのことでした。
次から次へと出てくる凄い武将たち。超人バトルと権謀術数の頭脳戦がこれからもずっと続きます。
僕は途中で脱落してたんですが、また追いか直したいと思いました。

リーダーに絶対役立つ韓非子

韓非子は「法治主義」賞罰を与えるとことで厳しく守らせること、法律を重視することを訴えた中国の思想家です。
上記で紹介したキングダムでも登場しているそうです!
なにせ始皇帝に結構な影響を与えた人物ですからね。
史実では仲間に陥れられて自害という生涯の終え方をしているんですが、思想そのものは現代にも残っているので、凄いお人なんですね。
性悪説を元に法をもって抑えるべきというのは、理性的というか倫理観として現代にも合うと思うんですよね。
ルールを遵守するこを実践するものリーダーのあり方として正しいことだと思います。


以上が今回紹介された作品でした。

拡がる読書会はお題がジャンルフリーで、お互いのおすすめ本を紹介し合う形式です。
他に面白く話せる内容があれば普通の文庫本と海外に絵本・漫画・写真集・雑誌・チラシ・パンフレットなどなんでもどうぞなのです。
みなさんのおもしろかったー!をぜひ教えてください。

ゆるーい会なので、「読書会ってどんなの?」っていう初心者の方にもオススメです。お気に入りの一冊を持って、好きなように話してくださればOK。話せなくてもて、みんなで一生懸命聞きますw

次回開催概要は↓

ご参加お待ちしております。

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