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開催内容 2023年 5月14日(日)

ごきげんさんです。拡がる読書会の文鳥さんです。

2023年 5月14日(日)
雨の日でしたが、行き帰りだけは雨がやんでて良かったです。
湿気が出てくると汗ばんできますね。春も進んで梅雨に入ってくる時期ですかねー。

今回、水野ゼミの本屋の開催は2回目。今回は学生さんも参加してくれての開催でした。

今回は11冊。

成瀬は天下を取りにいく

応募者は女性に限られており、また選考委員の作家や下読みにあたる編集者も女性のみとしているR-18文学賞で評判が良かった作品。
舞台は滋賀県。ヘンテコな女子、「成瀬あかり」は奇抜なチャレンジばかりを繰り返している。
例えばコロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、テレビ中継に映るようにしていたり、丸坊主にして発毛の過程を測ってみたり、M-1に挑戦したり・・・
どこに意味はあるのかわかりませんが、我が道を行く成瀬の頑な行動はどこか魅力的でさわかやかな青春ストーリーが描かれています。
不思議な主人公ですが、読めばきっと成瀬と友だちになりたくなりますw


デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃

1970年代に売れた架空のロックバンドをインタビュー形式で当時を振り返ることで物語が形成されていく海外小説。
エンターテイメントが成熟していく時代。音楽スターたちの盛衰や人間関係のゴタゴタがうまく描かれています。
当時は音楽業界はまだまだ男社会。女性にとっては難しい環境でもあるのですが、物語に出てくる女性たちは強く生きています。
才能に人間性が追いついていないデイジー。
男社会の一員として立場を確立しているキャリア思考のカレン。
妻として母としての役目を成し遂げるカミラ。
フェミニズムな話ではないのですが、三者三様の生き方がインタビューから覗き見ることが出来ます。
アマゾンプライムでドラマ化していて、小説ではわからない音楽は映像化によって更に良い感じになっています。
ドラマ版のミュージックビデオは↓に。いい感じ♪


NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」THE MAKING

去年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台裏を写真で収めた写真集。写真のほとんどが主役の小栗旬さんが撮ったものらしいです。
ドラマが大ヒットで面白かったですし、名シーンの裏側を見れるので、ドラマが観ていた人にとっては貴重な場面が目白押しです。
コミカルなところもあるんですが、なかなか凄惨なストーリーだったので役者さんたちの笑顔のシーンとかあるとホッとしたります。
動いているシーンも写真で止まって見えると絵画のようになったりします。
写真だけではなく、脚本の三谷幸喜さんとの対談も載っているそうです。


ケンドーコバヤシのたまらない店 20周年SPECIAL

Web版ぴあ関西版で連載されているお笑い芸人のケンドーコバヤシさんのおすすめのお店まとめたグルメ案内本。
紹介者の方がコバヤシさんからサインをもらったものを持ってこられました。サイン会での様子のお話もしていただいて良い記念になったそうで。
20周年記念とあるようにずっと連載している企画で今までも何冊も出ているシリーズものなんですよね。
食通のケンドーコバヤシさんのおすすめなら美味しいに違いないw
他に芸人さん同士での対談なども載っていて、見応え、読み応え食べ応えの内容となっています。

テロリストのパラソル

主人公の眼の前で起こった爆弾テロ。多くの犠牲者を後に現場から逃げ出すものの、置き忘れていたウイスキー瓶には指紋が残っていたことにより事件に巻き込まれていくスリリングなハードボイルド小説。
事件は学生運動の時代のことが関連していて、その因果関係によって真実が開かれれていきます。
紹介者が学生の方だったんですが、昭和の学生運動そのものが新鮮だったとのことでして、現代的には学生運動は過去のものというより、教科書とかに載っている記録になっているんですよね。
僕としても親の世代とかですから、今ではない設定なのかもしれません。
少し前を時代を描いた小説ですが、江戸川乱歩賞や直木賞まで取っている作品なので、いま時代でも面白い作品です。


傲慢と善良

消えた婚約者を探す主人公が彼女の過去を向き合うことなっているミステリー系のお話なんですが、恋愛と人生とがテーマになっていて紹介者曰く「とにかく刺さる」とのことでした。
婚活の話が出てきて独身の方にはグサグサくるらしいのです。
普遍的な人しての心情とかもあるんですが、今作は時代と共に変わっていく価値観も含まれていて色々考えさせれれるテーマがあるようです。
若いうちに読んだ方良いらしですよw


宵山万華鏡

森見 登美彦さんの作品はやはり人気ですね。
今回は京都のお祭りが舞台になっていて、幾人もの登場人物が出てきて様々な事柄が交差していく連作ものとなっています。
宵山とは、祇園祭の前夜祭のようなものでして、これから始まるお祭りのワクワク感のなかのドタバタ劇。
学生達の青春群像劇といいますか、こんな学生生活だったら楽しかっただろうな、もしくしはこんな学生いてたなと思わせるようなファンタジーとも言える作風は思わず作品の舞台である京都に行きたくなります。


沈黙の森

5億もの金を持ち逃げしたヤクザが潜伏した軽井沢。それを探しに血の気の多い連中が集まってくる中、今は平穏な生活を送っている元ヤクザの主人公。そんな彼を血で血を洗う争いへと巻き込んでいきます。
孤高なアウトローを書かせたら上手いですよね、馳星周さんは。
殺す際の葛藤なんかもぶっ飛んじゃってるみたいで、いっぱい人が死んじゃう緊張感が途切れることなくつづくストーリー。
紹介者曰く、主人公が飼っている犬が有能でよかったとのことw
作者の「馳星周」という名前は香港映画の監督・俳優である「周星馳」の逆から読んだ名前だとのこと。へぇーw


週刊プロレス 2023年 04/12号 No.2237

新日本プロレスの「SANADA」が表紙。週刊プロレス。
週刊でプロレスってそんなに情報があるの?という声がありましたが、そうなんです、プロレスって色んなところで色んな選手が活躍してるんです。
SANADA選手が所属するユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」から別ユニット「Just 5 Guys」に電撃移籍したことの記事になった号なんですが、プロレス知らない人からすると「は?」なんでしょうけど、なかなかの事件だったのですよ!
SANADA選手がかっこいいし、良い選手っていうのもあるんですけどプロレスにはドラマがあるんです。大河ドラマようなストーリーがあるのです。
紹介者の方が立て板に水の如くプロレスを語ってくれましたw

「アンコンシャス・バイアス」マネジメント 最高のリーダーは自分を信じない

アンコンシャス=無意識、バイアス=偏見
人は無意識で偏見を起こしているところがあっては人として、会社としていけないよ警告し、そうさせないようにバイアス部分を説明や取り払う内容が書かれているそうです。
バイアス、人の思考や行動に偏りが生じることならびにその要因なわけですけど、これがなかなか客観視できないものですからね。無意識にやっちゃてますよね。
仕事の采配や、チームビルディングにおいて偏見で人をあつかってしまっていることは確かにありそう。
本書でそれを確かめてみるのは良いともいます。

心理的安全性 最強の教科

ミスはしてはいけない、あっていけないとしていると、本当にミスがあった時に改善されなかったり、後で大事になったりと安心して頼れるチームづくりは大切です。
でも、安全性という言葉の響きからただ優しいだけの組織と誤解されていることもあるのでは?
・ミスがあっても怒られない、バカにされない
・ネガティブなプレッシャーがなく自分らしくいれる
・建設的な意見の対立
と改めて本来の「心理的安全性」を定義している本書。
理解をして、マインドをセット、そして実践へと丁寧に事例なども含めて枯れているそうです。
紹介者がおっしゃっていたのですが、こうゆうリーダー向けの本を読んでいるとチームづくり担当側の負担も多くなりそう・・・ということで、上下関係なくみんなでチームに取り組んでいくのが大事だと思います。


以上が今回紹介された本でした。

うちの拡がる読書会はお題がジャンルフリーで、お互いのおすすめ本を紹介し合う形式です。
他に面白く話せる内容があれば普通の文庫本と海外に絵本・漫画・写真集・雑誌・チラシ・パンフレットなどなんでもどうぞなのです。
みなさんのおもしろかったー!をぜひ教えてください。

ゆるーい会なので、「読書会ってどんなの?」っていう初心者の方にもオススメです。お気に入りの一冊を持って、好きなように話してくださればOK。話せなくてもて、みんなで一生懸命聞きますw

次回開催概要は↓

ご参加お待ちしております。

今回の会場は大阪工業大学の学生が運営する、
シェア型書店と読書会スペースを融合した”本のライヴハウス“
「水野ゼミの本屋」興味がある方はこちらから↓


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