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開催内容 2023年 6月25日(日)

ごきげんさんです。拡がる読書会の文鳥さんです。

暑くなってきましたね。
まだ雨の多い季節ですが、晴れるとムシムシしますね。
今回は本だけでなくて、映画やゲームなど色んなジャンルがでてきましたよ。うちはテーマがフリーなので、みなさんの楽しかったが聞けたら万歳の会なので嬉しかったですね。

では、紹介します。

ハリウッド映画の終焉

映画や音楽のジャーナリストの宇野 維正が書かれた映画業界についての新書です。
最近の映画作品から映画業界を分析しています。
終焉と題名にありますが、実際にコロナにより劇場へ売上が減り、配信へ流れることにより、さらに映画館離れの加速。
性暴力被害を取り上げた「プロミシング・ヤング・ウーマン」から、過去の男性の荒々しさを表した「パワードッグ」など性を表した作品を挙げ、多様性を題材にしたりする作品が増え、テーマが難しくなっていること。
作り手が高齢化による古いハリウッドの作風により時代錯誤感など。
様々な理由により変化している映画業界を表しています。
業界の節目になっている作品を取り上げているので、目次に上がっている作品を観てみると能率よく良い映画が見れるかもしれませんw


「若者の読書離れ」というウソ: 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか

よく話に出るんです。「今の若いもんは・・・」ってな話w
若者は本を読んでいないと言われがちですが、実際はところはどうなんでしょう?と疑問に答えるようにいろんなデータを照らし合わせて記しています。
実際のところ、「読んでる子は読んでる」という結論でして。
若いから読まないとかではなく、大人の人でも読んでない人が沢山いるというデータがありました。
なので、本書では若い子が好む本はどんなものなのか?というところに話が進んでいます。
・正負両方に感情が振り切れる
・思春期の反抗心や本心を語っている
・分かりやすい設定
があり、ジャンルとしては
・子供が大人に勝つ
・デスゲームやサバイバル
・余命もの、死ぬのがわかっていてどう過ごすか?
というものが多いなど分析されています。
実は大人も本を読んでないって話は・・・みなさん、がんばりましょうw


ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

先月、発売されたニンテンドースイッチのゲーム。ゼルダの伝説の最新作です。
ゼルダの伝説は長年続いているシリーズですが、毎作、舞台設定が変わるんですが、今作は前作の「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の続編です。
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

オープンワールドという広大なフィールで自由にゲームを攻略できるロールプレイングゲームで、無限とも言える遊び方が出来るジャンルなんですが、僕が推したいのはなんといってもストーリーなんですよ。
ストーリーは単純明快「剣士がお姫様を助けに行く」勧善懲悪ものですが、わかってても熱くなる話なんです。
ゼルダっていうのは助けに行くべき姫様の名前なんですが、このゼルダ姫がマジで助けに行きたくなる姫なんですw
世界を守るために自己犠牲、献身的なゼルダ姫の姿勢は、プレイしている人にも感銘を与えます。
ある時は雪原を、砂漠で過ごし、草原を走り抜け、様々な景色で色んな試練を立ち向かうことになりますが、めっちゃファンタジーで面白い作品です。


藤子・F・不二雄SF短編

藤子・F・不二雄の短編集です。
実際に持ってこられた本は古いものでしたので、販売ページが見つからず、リンクは最近に再編集された本のリンクになります。
短編の中でもまずに挙げられた作品は「ミノタウロスの皿」
時は未来。主人公の宇宙飛行士は、牛が支配者で人間が家畜という地球とは価値観の違う遭難します。そこで一人の娘と恋をしますが、彼女は家畜として食される運命なのです。さて、この二人の恋路はどうなるのか。
動物保護が社会問題として取り上げられる時代よりも前に発表されている作品ということ藤子・F・不二雄先生のセンスが前衛的なのがわかります。
他、食欲と性欲の扱いが逆になっている世界に翻弄される「気楽に破ろうよ」も挙げられていました。
従来の価値観が覆されるとどうなるか?という思想実験的な作品が多いのが特徴ですね。


君の膵臓をたべたい

今や、有名な作品ですね。もともとWEB小説だったのが出版され、映画化やアニメ化にもされています。
余命ものっていうジャンルでしょうか。難病を抱えた少女と出会った少年はお互いの足りない分に惹かれて心を通わせていきます。
元々は正反対の性格の二人が繋がっていく様子は恋愛というよりは、人としての気持ちの部分であることで、切なくも温かい物となっているとのことです。


アニメ映画「 ジョゼと虎と魚たち 」

こちらも有名な恋愛ものですね。
もとは短編恋愛小説だったのですが、映画化もされており、紹介者の方はアニメ版を推しておられました。
自らを「ジョゼ」と名乗る少女は下肢麻痺により車椅子。その車椅子が坂道で暴走しているところを大学生の恒夫に助けられます。
そこから二人の物語が始まるのですが、障害者という障壁や、何を持って幸せとするのかという価値観のぶつかり合いなど、繊細なお話となっています。紹介者曰く、20回は観たとのことで、毎回新しい発見があるとのことです。


句集 一人十色

バラエティ番組「プレバト!!」にて俳句の名手として活躍されている舞台俳優の梅沢富美男さんの俳句集。
元々、梅沢さんは俳句をやっていたわけではなく、番組をきっかけに始めたそうですが、情景が浮かんでくるような俳句を披露されています。
50首ほど掲載されているそうですが、中には番組で俳句を添削している「夏井いつき」さんの添削されている俳句もあるそうで、どのように俳句が出来ているかなども分かってくる部分もあるようです。


2023年版 夏井いつきの365日季語手帖

番組で俳句を添削している先生として有名な夏井いつきさんが編集されている季語集と一般公募して集められた俳句集。
毎日の季語を挙げ、公募で集まられた俳句も紹介しているとのことで、365首以外にも佳作となったものも含め2000ほどの俳句が乗っているそうです。
なんと紹介者の方はその佳作に入ったとのことです!
季語を知るっていいですよね。最近の日本の四季って異常気象ばかりでわかりなくくなっていますが、季語を追っていると確かに季節って移り変わっている事がちょっと分かってくるんですよね。
俳句読めるような大人になりたいw


映画「茶飲友達」

映画のご紹介。
茶飲友達と書いて(ティー・フレンド)と読みます。
新聞広告にある「茶飲み友達募集」に連絡するとそこは高齢者向けの風俗に繋がるというまさかの設定。
しかし、実際の事件をベースに作られた映画なんです。
売春を組織している若い人なんですが、働いている高齢の女性、利用している男性は皆寂しい事情があり、「家族」というワードがよく使われているそうです。都合よく使われている見方もあるんですが、肉欲だけではなく心の隙間は人間関係を欲しているところが、家族という言葉へと繋がっています。
なかなか業の深いテーマではありますが、切実なものでもあります。
映画の上映は終わっていて、今は配信待ちらしいんですが、配信したらぜひ観たい作品です。

以上が今回紹介された作品でした。

拡がる読書会はお題がジャンルフリーで、お互いのおすすめ本を紹介し合う形式です。
他に面白く話せる内容があれば普通の文庫本と海外に絵本・漫画・写真集・雑誌・チラシ・パンフレットなどなんでもどうぞなのです。
みなさんのおもしろかったー!をぜひ教えてください。

ゆるーい会なので、「読書会ってどんなの?」っていう初心者の方にもオススメです。お気に入りの一冊を持って、好きなように話してくださればOK。話せなくてもて、みんなで一生懸命聞きますw

次回開催概要は↓

ご参加お待ちしております。

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