人間と動物・植物の違い
アーユルヴェーダでは、
自然に起きては消えていく
あらゆる自然現象を
ヴァータ(風)
ピッタ(火)
カパ(水)
の3つの要素を使って説明しています。
ヴァータ(風)は「動き」を起こす要素。
たとえば、
筋肉の運動や
体内に入った食物の流れ、神経の伝達、
心の動き、などなどは
すべてヴァータがつかさどっていると説いています。
ピッタ(火)は「変化」を起こさせる要素。
食物を消化、吸収する働きや
エネルギーを燃焼する働き、
知識を吸収、応用する働きなどが
ピッタの役割になります。
カパ(水)は「結合」する要素。
細胞を結合させて組織に、
組織を器官に、
それぞれ構成するのがカパの要素。
またカパはそれぞれを結合させるだけではなく、
それらを安定させて維持させる働きもします。
ヴァータはピッタによって
生み出されるエネルギーなしには
動くことはできませんし、
カパの結合や安定性がなければ、
すべてがバラバラになってしまいます。
これら3つのドーシャは
それぞれ独立したものでは存在できず、
いつも互いに助け合いながら働いています。
人はそれぞれ、生まれてくる際の
ヴァータ、ピッタ、カパのバランスが違うため、
体質や性格も違っていますが
どのドーシャバランスが良いとか、
どの体質が良い、という考えはありません。
もともと自分が本来持って生まれた
自分のドーシャバランス(プラクリティ)を
上手に保ちながら、
3つのドーシャが
協調して働いてくれている状態を保つことで、
身体も心も健康で幸せに寿命を
まっとうすることができます。
これは人間だけでなく、
自然界に存在するもの、動物や植物も
人間と同じように
ヴァータ、ピッタ、カパの
バランスの上に生きています。
ただ動物や植物は
意識せずとも
自然とバランスを取ることができているのですが、
人間だけは、
不規則な生活を送ったり、
食べすぎたり、飲みすぎたり、
寝すぎたり、寝不足になったり、
運動しすぎたり、しなさすぎたり、
怒ったり、イライラしたり、
嘘をついたり、
ストレスを溜めたり、と
毎日バランスを崩すことばかりしてしまいます(笑)
自分のドーシャバランスを意識して、
日々、微調整をしながら
丁寧に、
そして気楽に生活していきたいですね。
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